☆第二十六章あらすじ☆
前回、俺の書いた手記を読み直したら気づいたことがあった。
くそ真面目にならないようにするって言っておきながら、普通にくそ真面目に思い出しながら書いているだけじゃないか!
何でこうなる!
性格か!根が真面目だからあんな風になってしまうのか!
しかも、だらだらと流れを読んでいると、途中で飽きてくる。
それって一番ダメなやつじゃん!
作者が飽きたら意味がないじゃん!
そして、一番始めに書いたときのほうが、一番ふざけて書いていたと思う。
いや、あまりふざけすぎるのも手記としてはよくないのかもしれないが。
と言う訳で、今日は初心に戻ったつもりで書いていこうと思う。
今日書く内容は、アナが俺の彼女(仮)となって仲間たちに紹介したところから、オケアノスに向っているところまでを書いていく。
俺は冷や汗を掻いていた。
アナが俺の腕に抱きつきながら、俺の彼女だと開口一番に言ってきたのだ。
カレンたちの反応は、ほとんどが冷めた目で俺を見てきた。
俺は弁明しようとしているが、女性陣は話を聞いてくれなかった。
しかも、タマモがムッツリスケベを発動!
いきなり性教育がどうのこうのと言い出した。
頼むから、タマモは口を開かないで!
ほら、アリスが性教育って何なのか聞いてきたじゃないか!
なんて答えればいい?
普通に雄しべと雌しべ的な感じで説明すればいいの?
世の中のお父さん、お母さんたちは何て言って乗り切っていの!
とまぁ、こんな感じで、俺は色々な意味で焦っていた。
俺が困る姿を見て安心したのか、カレンたちは冗談だったことを告げる。
なんだ冗談だったのかよ、心配して損した。
俺はホッとしていた。
だが、女性陣の中で唯一レイラだけが本気だったのだ。
レイラって冗談が通じないタイプだったのだな。
まぁ、言い換えれば、それだけ純水とも言える。
一段落したところで、俺は昨夜のことをもう一度話した。
すると、どうして俺を彼氏にしたのか、エミが問う。
彼女は自分が家出中であり、お見合いが嫌で、ここまで来たとのことだ。
スケールがでけー!
いくら何でも、家出のために別大陸に行くとか普通じゃないよ!
アナは、絡めた俺の腕に頬ずりしてくる。
それを見たレイラが焼きもちを焼き、俺の空いている反対側の腕に自信の腕を絡めてきた。
俺は両手に花の状態になる。
その光景を見せられたカレンたちは、冷めた目を見ながら口々に不満を言う。
そしてエミに関しては、エレクタイルディスファクションorエレクタイルディスファクションの選択を迫ってきた。
どっちを選んでも一緒じゃないか!
男性機能を失いたくなかった俺は、二人を振り払い、全速力で逃げる。
デーヴィッドを捕まえろ!逃走中!開催。
建物の陰に隠れて様子を見ていた俺に、最初のミッションが告げられる。
『ゲーム開始だ。この場に七人の女性陣を配置した。彼女たちに見つからずに逃げきれ』
『仲間に見つからずに逃げきれ!』
ミッションが始まった俺は、どうやってこの窮地を乗り越えるのかを考える。
すると、後ろから声が聞こえて振り返る。
そこにはアリスとタマモがいた。
ミッション失敗。
俺はすぐにこの場から離れる。
だが、逃げた先にもエミとカレンがいた。
俺は捕まらないために急いで逃げる。
そこで新なミッションが始まった。
『上空にリピートバードを配置した。やつは逃走者を発見次第、女性陣に教える。見つからないようにして逃げきれ』
『上空からの発見を回避しろ!』
上空にレックスが現れ、俺はすぐに発見された。
やつは女性陣に指示を出し、俺を追い詰める。
逃げた先はT字路になっており、右か左に逃げなければならない。
俺はクラピカ理論に伴い、右側の道を選択することにする。
だが、右の道には素手にハンターがいた。
直ぐに左を見るが、左も同じだった。
クラピカ理論関係ねぇ!
俺は背後を見る。
後ろにもエミたちが迫り、俺は袋小路になった。
追い詰められた俺は、エミから失神魔法を放たれ、捕まってしまう。
ゲームオーバー!
目が覚めた俺は、何故かエミに膝枕されていた。
彼女側に顔を向けると、俺の視界にはエミのお腹と胸が映った。
ここは天国か?
そんなことを思っていると、エミは反対側を向くように言う。
それもそうか。
俺は、ここは誰、私はどこと?とふざけたい気持ちを抑え、女性陣に問う。
すると、今俺がいるのは馬車の中であり、カレンとレイラが馬車を操縦してると言う。
心配になったが、アナも一緒に教えているらしく、俺は安堵する。
しばらくすると馬車が止まり、俺はレイラたちに何が起きたのかを尋ねる。
すると、目の前に複数のマネットライムがいた。
荷台の中で、マネットライムが道を塞いでいることを仲間に伝える。
俺の言葉を聞き、自分が追い払うとレックスが言った。
どうやって追い払うのかが気になった俺は、馬車から降りて見物させてもらう。
彼はマネットライムに近づき、普通に声をかけただけだった。
だが、姿はリピートバードであるため、マネットライムから本人だと気づいてもらえない。
レックスはマネットライムから攻撃を受けた。
彼は文句を言うが、交渉が決裂した以上は戦うしかない。
戦闘に入ると、アリスが食塩を用意し、マネットライムに振りかける。
塩分が付着したことで、マネットライムはジェル状の身体を維持することができずに、核を剥き出しにさせる。
その姿を見たレックスはショックを受けた。
なにせ、マネットライムは魔王だったころのレックスの姿を象っていたのだ。
マネットライムを倒し、俺たちはフォーカスさんとの合流地点である港を急ぐ。
港に着くと、アリシア号は既に来ていた。
船に近づくと、俺はいきなり眩しい光で目がくらんでしまう。
別に魔法をかけられたのではない。
いや、魔法並みの破壊力があったかもしれない。
眩しい光の原因は、フォーカスさんの頭に反射した太陽光だった。
眩しい!目が!目がー!
ぶじにフォーカスさんと合流した俺は、アリシア号に乗船する。
船内に入り、客室に向かう。
すると、船の中にあるハンモックを見てアナが興奮した。
あ、別に興奮したと言っても性的興奮ではないからな!
ハンモックプレイを考えないように。
って、ハンモックプレイって何なんだよ!
自分で言っておきながら意味が分からないって!
ハンモックの話は一旦置いといて、アナが父親のモノマネをしながらハンモックは庶民の寝具だと言ってきた。
その言葉から、彼女は商賈の娘ではないかと最初は考えていた。
客室にフォーカスさんがやって来ると、船のルート説明をすると言ったので、俺は彼につていく。
船長の説明によると、今回は普通に真直ぐ進むだけなので、最短で五日でつくとのことだ。
遠くから、甲板部の人のお知らせが聞こえた。
どうやら出航の準備ができたようだ。
すると、フォーカスさんはいきなりバカでかい声をだして、相手に自分の声を届ける。
しかし、彼の声は凄まじく、近くにいた俺は思わず耳を塞ぐ。
うっせー、うっせー、うっせいわ!
船長のバカでかい声を聞いてしまったタマモが、体調を崩してしまった。
日数が過ぎたある日、俺は甲板に出ていると、進行方向の雲が暗いことに気づく。
もう少ししたら雨が降ってくるかもしれない。
そう思っていると、ライリーが俺のところにやって来た。
彼女はフォーカスさんの伝言で、荷台の荷物と馬を船内に入れるように伝えに来たのだそうだ。
俺はカレンに頼んでアイテムボックスを持ってきてもらうように、ライリーにお願いする。
荷台の整理をしていると、カレンがやってきた。
アイテムボックスの中に荷物を入れていると、アナの荷物はどうするのかとカレンが尋ねる。
彼女の荷台には、まだ荷物が残されていたことを知り、アナを呼んで来てもらうように義妹にお願いをした。
アナの荷台の整理を手伝おうと思い、俺は箱を持つ。
すると一枚のチェキが落ちた。
俺はそれを見る。
チェキには小さい頃のアナと、彼女の両親が映っていた。
写真を見ているとアナがやって来て、チェキを奪われる。
勝手に見た罰として、俺は荷台から追い出されることになった。
アナの分も終わったころ、急に雨が強くなり、俺はビショビショになりながらも、船内に避難する。
俺たちは馬をつないだ後、タオルで身体を拭く。
服の中に腕を突っ込み、水分をタオルに吸収させていると、アナがバッグを取るように言ってきた。
俺はアイテムボックスからアナのバッグを取り出す。
バッグからは、一センチほどの長い布が飛び出していたが、俺は気にしないで彼女に渡した。
だが、飛び出ていた布が俺の服に引っかかり、バッグから飛び出す。
出てきたのは、ピンク色のブラだ。
その瞬間、俺は狂暴化したアナとエンカウントした。
『野生のアナスタシアが現れた』
『いってこい!デーヴィッド』
『【たたかう】 どうぐ
ポ〇モン 逃げる 』
俺はたたかうを選択。
『【せっとく】
こんがん
どげざ
まほう 』
まずは説得からだ。
『デーヴィッドのせっとく』
『しかし、アナにはこうかがなかった』
『アナのみだれひっかき』
『いっかい、にかい、さんかい、よんかい……』
ピコーン、ピコーン、ピコーン
まずい、残りHPが!
『ごかい。きゅうしょにあたった!」
『ごかいのダメージ』
『デーヴィッドはたおれた』
『オレは、めのまえがまっくらになった』
アナに倒された俺は、彼女から逃げた。
顔に傷薬を塗り、俺は食堂に向かう。
そこには、カレンとエミがいた。
彼女たちは雨のせいで髪が纏まらないことが嫌らしく、湿気の強い日あるあるを話す。
話していると、カレンが俺の頭も湿気で酷くなっていることを指摘する。
そして、今の状態でレックスが俺の頭の上に乗れば面白いと言い出した。
噂をすれば影と言うように、本当にレックスが俺の頭に乗る。
その途端、二人は大笑いをした。
俺たちのところにアリスがやってくると、タマモに飲ませるために水が欲しいと言う。
タマモのことが心配だった俺は、アリスと一緒に様子を見に行く。
タマモはまだ体調が元に戻ってはいなかった。
彼女に水を飲ませるために、俺はコップが置いてあるテーブルに向かう。
コップを掴むと、ドライアドが俺に絡んできた。
悔しいが、彼女に翻弄されてしまったのだ。
コップをタマモに渡し、彼女に水を飲ませる。
すると、タマモが何かに気づいたようで、甲板に向かうように言ってきた。
俺はすぐに甲板に向かうと、レイラがポルポデビルと戦っていた。
しかし、ポルポデビル一体だけではなかった。
他にも人面ヒトデやボーンフィッシュ、センボンザクラなどの魔物も現れる。
俺たちは協力して魔物を倒す。
だが、魔物たちの統率者だと思っていたポルポデビルを倒しても、魔物が撤退する気配を見せない。
ポルポデビルは魔物のリーダーではなかったのだ。
海から白くて太い触手が現れる。
あの触手には見覚えがあった。
以前海で戦ったスプラッシュスクイッドの触手だ。
再びあの魔物が襲ってきた。
魔物の触手が船を沈めようとする。
すると、爆発音が聞こえ、触手は海の中に消えていく。
そこにライリーが現れ、説明をしてくれた。
いつの間にか、アリシア号に大砲が詰まれて武装していたことを知る。
ライリーが大砲の位置と番号を俺に伝えた。
スプラッシュスクイッドを、大砲で倒すミニゲームが始まる。
『敵の触手が現れたタイミングで指示を出そう』
俺は魔物の動きに合わせて指示を出すが、声が枯れて大きな声が出せなかった。
そこでライリーが代わりに声を張り上げてくれる。
砲弾は次々と触手に命中、海の中に消えていく。
俺は倒したかと思った。
しかし、俺の思考は神には筒抜けであり、船の前にスプラッシュスクイッドが顔を出す。
その瞬間、ライリーの判断で大砲が打たれた。
爆風の影響を受けた船は吹き飛び、俺は海に投げ出される。
海は荒れている。
一度入ってしまえば、二度と浮上することができない。
俺は死を覚悟すると共に、DTのまま死ぬことに対して悔やんだ。
ところがどっこい生きている!
DTを捨てるチャンスはまだ残されていた。
海に落ちかけた俺を、レイラが浮遊術を使って助けてくれたのだ。
九死に一生を得た俺は、すぐにこの海域から出るように仲間たちに指示を出す。
嵐の中、アリシア号はオケアノス大陸に向けて進んでいく。
今日のところはこの辺にしよう。
どうだっただろうか?
エミから聞いたテレビ番組やゲームという要素を取り入れて、面白可笑しく振り返ったのだが、少しでも楽しんでくれたのなら幸いだ。
今回は細かいところは飛ばして書いたのだが、手記を書いた俺も書きやすかった。
今後はこの方針で書いていこうと思う。
続きはまた今度、時間があったときにでも書こう。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字や文章的に可笑しな箇所などがありましたら、教えていただけると助かります。
あらすじを最後まで読んでくださったあなただけに、第二十七章の内容の一部をご紹介!
海の魔物たちを退けたデーヴィッドたちは、オケアノス大陸に近づいたということで、着替えを始める。
エクステが上手く取り付けているのかが心配になったデーヴィッドは、女性陣が着替えている部屋を開けてしまう!
その瞬間、まだ着替え終わっていなかったエミは、デーヴィッドに認識阻害の魔法をかける。
食堂に戻ったデーヴィッドはとても気分が悪そうだ。
いったい彼の脳は、何を見せられたと思い込んだのか!
オケアノス大陸に着いたデーヴィッドたちは嵐と魔物の襲撃で馬車を失い、徒歩で村に向って行く。
しかし、村には馬車を買うところがなく、彼らは悩んでいた。
そこに大きな馬車がデーヴィッドの前を横切り、彼は持ち主に交渉をする。
すると馬車の持ち主は、孫娘を眠りから覚めさせることができれば、馬車をくれると言ってくれた。
その日の夜、アリスはデーヴィッドとアナスタシアの話を立ち聞きしてしまう。
皆の役に立ちたかったアリスは、一人で群山に向かうことにした。
幕間物語で、少しだけ触れた群山でのできごとが明らかに!
こんな感じの内容になっています。
第一話は、明日投稿する予定です。




