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第二十五章 第三話 五人の商人たち

 今回のワード解説


 読む必要がない人は、とばして本文のほうを読んでください。


 本文を読んで、これって何だったかな?と思ったときにでも確認していただければと思っています。


交感神経……交感作用を媒介する神経という意味で、副交感神経とともに自律神経系を構成し,脊髄から出ておもに平滑筋や腺細胞を支配する遠心性神経のこと。


自律神経……内蔵や血管などの意識とは無関係に働いている、器官を制御している神経を指す。自律神経には交感神経と副交感神経がある。


Ⅾカン……首輪についているリードを引っかける部分。


副交感神経……交感神経とともに自律神経系を構成する末梢神経で、脳から出るものと脊髄の仙髄から出るものとがある。


ボールドヘッド……基本的に自然と髪が抜けたために髪が無い頭を指すが、完全に抜け切らなくても用いられる。


連鎖反応……ある反応における生成物や副産物が新たに同種の反応を引き起こし、結果的に反応が持続したり拡大したりする状態を指す。



 玉座の間を再び訪れた五人の商人たちが、順番に何を扱っている商人なのかを話し出す。


「私は主に服を売って生計を立てています。話は既に聞いております。獣人族が普段着用している服があるかは分かりませんが、皆さんにとてもお似合いの服がありますので、ぜひみてもらいたい」


 最初に話し始めたのは、衣服を扱っているという男だ。


 俺も詳しくはないが、獣人族が着るような服があるのであれば、それなりに吟味してもいいだろう。


「次はワシですな。ワシは先祖代々からアクセサリー屋をしております。きっと何かお役に立つものがあるかと思いますので、ぜひみてください」


 二番目に語ったのは、アクセサリー屋をやっているという七十代ぐらいのご老人だ。


 もしかしたらケモ耳カチューシャなんかも探せばあるかもしれない。


「俺はオモチャ屋を経営している。どこよりも豊富な品揃えが自慢なので、絶対にお求めになっているものが見つかると断言しましょう」


 三番目に話したのは、白髪(しらが)が混じっている四十代ぐらいの男性だ。


 彼は左目に眼帯をしており、袖のないノンスリーブの服を着ている。


 膨れ上がっている筋肉からは、舞踏家のイメージを感じさせ、どう見てもオモチャ屋のイメージに合わない商人だ。


「俺はカツラを作って販売している。さすがに獣の毛をイメージしたカツラはないが、変装するのに適しているものもあるはずだ。ぜひ見ていってくれ」


 四番目の商人は頭がボールドヘッドになっている男だ。


 正直店主のほうが、一番カツラを必要としていそうなのだが。


 そう思ったが、さすがに口に出して言う訳にはいかない。


「どうして、おじさんはカツラをしていないのです?頭に毛がなくても大丈夫なのですか?」


 さすが子どもというべきか。


 アリスは怖い者知らずに、ハゲの商人に尋ねる。


「プッ」


 彼女の言葉がツボに入ったのか、ボールドヘッドの商人の隣に並んでいたオモチャ屋の男が吹き出す。


「アハハハハハ」


 俺は必死に笑いを我慢していたが、彼が吹き出してしまったことで限界が訪れ、俺もつい笑ってしまう。


 それが連鎖反応となってしまったのだろう。


 質問をしたアリスを除き、玉座の間にいる人が次々に笑い出す。


「どうして皆さん笑っているのです?わたしはただ質問をしただけなのですよ?」


 なぜ自分以外の人が笑っているのかが分かっていないようで、彼女は首を傾げた。


「これは一本取られたなぁ。お嬢ちゃん、俺は仕事でカツラを作っているが、カツラが嫌いなんだよ。一般的にはハゲをカツラで誤魔化そうとする人は多いかもしれないが、俺はありのままの姿を曝け出したいと思っているのだよ」


 皆に笑われ、羞恥に陥っているかと思ったが、ボールドヘッドの男は気にしていないようだ。


 優しい笑みを浮かべながら、アリスにどうしてカツラをしないのか、その理由を答える。


「そうだったのですね。ありがとうなのです」


 アリスは笑顔で四番目の商人にお礼を言う。


「最後はわたしですね。わたしは万屋(よろずや)をやっています。あらゆる物を取り扱っていますので、きっとお役に立つものがあるでしょう」


 最後の商人は、様々な商品を取り扱う万屋らしい。


 だが、恰好がどう見ても怪しい。


 ローブで全身を覆い、頭はフードを被っている。


 そして顔は、祭りなどで使われるお面をつけているのだ。


 辛うじて、声で女性であることが判断できる。


「モードレッド、よくこんな怪しい商人を城の中に入れたな」


「デーヴィットの役にたちそうなものを持って来ている商人がいたら、無条件で通すように伝えていたからな。さすがの俺もここまで怪しい奴がくるとは思わなかった」


「すみません。これは訳があって、素顔をみせられないのです。でも、こんな怪しい姿のわたしを招いてもらえて、本当に感謝しております」


 正体不明の女性が、全身を曝け出さない理由を語る。


 自分で怪しいと言うことは、一応自覚はしているようだ。


 一通りの自己紹介を済ませ、俺たちは商人たちが用意した物品を見ることにする。


 俺は唯一、女性商人の品物を見せてもらうことにした。


 見るからに怪しい彼女は、おそらく誰も商品を見ようとはしないだろう。


 ここは男の俺が、彼女の販売する商品を見るべきだ。


 商品を見せてもらうと、万屋(よろずや)だけあって様々な物を売っていた。


 衣服に食料品、武器などもある。


 だが、幅広い物を販売しているが、特定の客に刺さるような商品は売っておらず、どれも一般的に売られてある商品ばかりだ。


 はっきり言って、この人の売っている商品で買う物はない。


「流石に万屋だけあって色々な物を売っていますね」


「ありがとうございます」


 取敢えずお世辞で褒めると、彼女はお礼を言う。


 しかし、お面で顔が隠されているので、表情がわからない。


 隠された顔は、今どのような表情をしているのだろうか。


「ねぇ、デーヴィット。ちょっと来て」


 カレンが呼ぶ声が聞こえ、そちらに顔を向ける。


 彼女は、アクセサリーを取り扱って商人のところで商品を見ていた。


 俺は女性に軽く会釈してその場を離れると、義妹のところに向かう。


「何かいいものが見つかったか?」


 彼女に近づいて尋ねると、カレンは背伸びをして顔を近づける。


 予想外の行動に、俺の鼓動が高鳴っているのを感じる。


 彼女が腕を伸ばして俺の頭に何かを嵌めた。


「うん、やっぱりデーヴィットには犬耳が似合うわね」


 頭に嵌められたものに手を触れると、感触からカチューシャであることがわかった。


「でも、デーヴィットの髪は短いから、耳を隠すことができないわね」


 俺の髪型はマッシュヘアー、髪は長くないので、耳を隠すことができない。


「となると、今度はカツラを選ばないといけないわね」


「いや、さすがカツラはまずいと思う」


「何でなの?まさかカツラを被りたくないなんて言い出さないわよね」


「別にカツラを被ることに対しての抵抗はない。ただ、様々なシチュエーションを考えた場合、万が一にでも頭から外れるなんてことになれば、人間だとバレてしまう。上手く耳だけを隠す方法をできれば探したい」


「なら、これなんかどう」


 カレンと話していると、会話の内容を聞いていたエミが、俺のところに来て頭に何か取りつけた。


「これなら上手く隠れているでしょう」


「本当だ!都合よくデーヴィットの耳だけが隠れている!」


 エミが何をしたのか分からないが、どうやら俺の耳だけを上手く隠したようだ。


 確かに耳には、何かが触れているような微妙な感触があった。


 触ってみると、髪のような質感がある。


「エミ、あれ何?」


 都合よく耳を隠している物体が気になったのか、義妹はエミに尋ねた。


「エクステよ。あたしのいた世界では、ファッションの一つとして使われていたの。ショートヘア―の女性が、手軽にロングにすることができる商品なのよ」


「お嬢さん詳しいじゃないか。これは魔道具のレプリカなんだ。偶然にも手に入ったので、俺の技術で同じものを再現してみたんだ。同じ素材がなかったので、似たようなものを使っている」


 ホールドヘッドの男が手鏡を渡してくる。


 彼から受け取ると、俺は自分の顔を確認した。


 エクステというものを左右に取りつけ、上手いところ耳の部分を隠していた。


 しかし、微妙に髪のバランスが悪いような気がする。


 試しに耳にある偽物の髪を引っ張てみると、エクステは簡単に外れた。


「これ、直ぐに外れたけど」


「当たり前じゃない。このエクステは手軽にファッションを楽しむためのシールエクステなのだから。シールで固定しているだけだから、強く引っ張れば外れてしまうわよ」


「着眼点はいいけど、これじゃあなぁ」


 これなら上手く行けるのではないか。


 そう期待していただけに、少しがっかりしてしまう。


「はいはい、分かっていますよ。デーヴィットがそういうと思って、別のやつを用意してもらっているの。おじさん、アレを貸して」


「はいよ。髪のほうは同じタイプでいいよな」


「そう、取りつけ方法を変えるだけだから」


 カツラ商人の彼が、別のエクステをエミに渡す。


 見た目は俺の持っている茶色のエクステと同じだ。


「デーヴィット、取りつけるからそのままジッとしていて」


 エミが俺の頭に偽者の髪を取りつける。


「よし、できたわよ。ちょっと触ってみて」


 耳を覆っている髪に触れ、さっきと同じように引っ張ってみる。


 すると、今度は簡単には外れることがなかった。


「お、今度は外れない」


「でしょう。今デーヴィットに取りつけているのは、シリコンキャップエクステよ。直径三ミリほどのシリコン製のビーズに、地毛とエクステを通して固定するエクステなの。ボンドなどを使わないから、髪へのダメージが少ないし、簡単につけ外しを行うことができるわ。地毛とナチュラルに馴染むから、ぱっと見違和感がないの」


「本当だ。まるで元々からそこに地毛があるみたい」


 カレンが褒めるので、俺はもう一度手鏡で確認してみる。


 彼女のいうとおり、髪に馴染んでおり、俺の髪の一部のように感じてしまう。


 これなら上手くいきそうな気がする。


「よし、それじゃあ俺の耳を隠す分のエクステを買うか」


「まいどあり、左右セットで五千ギルになります」


「思っていたのよりもするのだな」


「これでも安いほうよ。お金の単価はこの世界と同じだから分かりやすいと思うけど、本当に高いやつは髪の毛一本で五百ギル、纏まった本数を買おうとすれば、三万六千ギルはするわよ」


「そんなにするのか!」


 予想よりも遥かに高い金額に俺は驚愕する。


 本当にオシャレに気を使っている女性は、見た目にもお金を使うと聞くが、どうやら本当のようだ。


 カツラの商人に五千ギルを渡し、支払いを済ませる。


「よし、それじゃあ皆の分のケモ耳カチューシャを買って、購入を済ませるか」


 タマモとアリスの分は既にある。


 残りの皆に似合いそうなケモ耳カチューシャを見繕い、それの購入も終わらせる。


「あと、必要なものと言えば」


「デーヴィットお兄ちゃん」


 獣人族に成りすますアイテムが他にもなかったか考えていると、アルビノの少女が俺に声をかけてきた。


 彼女の手には、犬の尻尾のようなものが握られていた。


「そういえば、尻尾も露出させていないと怪しまれるよな」


「そうなのです。だからこれを持ってきたのですが、どのように使うものなのです?」


 アリスに手渡され、俺は犬の尻尾のアイテムを見た。


「ブッ!」


 尻尾には小さい球体が直線状にくっついており、それを視認した瞬間、俺は思わず吹き出してしまう。


 どう見ても大人のオモチャじゃないか!


 俺は叫びたい衝動に駆られるが、心の中に留める。


『ワーオ!まさかそんないかがわしいアイテムがあるなんて。どこの商人の品物なのだろうね』


 頭の中でウンディーネの声が響く。


 彼女の言うとおりだ。


 いったい誰がアリスにこのアイテムを渡した。


「なぁ、アリス。このアイテムはどこにあったのかな?」


「オモチャ屋さんなのです。でも、オモチャを扱う商人さんなのに、変わったオモチャしか売っていないのです」


 俺はすぐにオモチャ屋を経営していると言っていた商人のところに向かう。


 オモチャ屋ということで、俺はスルーをしていたのだが、もしかして。


 ノンスリーブの男が販売している品物に視線を向ける。


 彼が販売していた商品は、ローションや熱くない赤い蝋燭、それに鞭といったアダルティな商品が並んである。


 オモチャ屋って大人のオモチャ屋じゃないか!


 再び俺は心の中で叫ぶ。


「ちょっと、店主!なんてものをアリスに手渡しやがる!」


「あのお嬢さんが、動物さんになりきるようなオモチャはないかと尋ねられたから、それを渡しただけだが」


「いくら何でも、少女に持たせていいものではないだろうが!」


 俺は興奮して自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが乱れたのか、叫び声を上げると動悸がするのを感じる。


 彼の目には俺がクレーマーに見えたのか、左手を自身の首に置き、困った表情をしている。


『アハハ、今日のデーヴィット面白い!めちゃくちゃテンパりながら、ツッコミを入れているわ』


 俺の態度を見て、ドライアドが笑い声を上げる。


「他にはないのですか。もっとまともな商品は」


「これが俺の店ではまともな商品なのだが」


 彼の言葉に、俺は口を噤んでしまう。


 確かに彼の言うとおりだ。


 男は大人のオモチャ屋を経営している。


 その手のジャンルに関しては商品としてまともだ。


 ただ一般向けというわけではないと言うだけ。


「なら、チョーカーなんかどうだ?」


 大人のオモチャ屋の商人が、チョーカーを俺に見せる。


 しかし、彼が手に持っているチョーカーには、複数の穴があいており、Ⅾカンが見えた。


「それはチョーカーじゃなくて首輪!」


「似たようなものだろう」


「全然違うって!」


 俺は大声で叫んだからか、呼吸が荒くなっていることに気づく。


「たく、文句ばかり言うお客さんだ」


 男は腕を組むと溜息を吐く。


 この男、俺がオルレアンの王子とは知らないからこその態度なのだろう。


 別に俺は、自分が王族であることをひけらかして威張るようなことはしない。


 元々は小さい村で、村人として生きていたのだから。


「しょうがないなぁ。全然面白みもないが、これなら満足してくれるか」


 面倒臭そうに白髪(しらが)の混じっている髪を掻きながら、彼は別の商品を俺に見せる。


「これならどうだ?コスプレ用の腰に巻くタイプの尻尾」


「それだよ!俺が探しているやつは!」


 どうしてそれを先に出さない!と心の中で文句を言いつつ、俺は腰に巻くタイプの尻尾を買うことにする。


 腰に巻くタイプではあったが、常に肌に触れている状態だと、皮膚に炎症反応が起きるかもしれない。


 例えば尻尾の部分だけを切り、衣服に縫いつければそれも心配しないで済むだろう。


 尻尾を縫いつけるための衣服も人数分購入することにした。


 ある程度の買い物を済ませ、俺は小さく溜息を吐く。


 どっと疲れたが、これで一応必要な品物は買えただろう。


「いいなぁ、皆さん商品を買ってもらえて。誰もわたしの商品に興味を持ってもらえない」


 ぶつぶつと愚痴を言いながら、万屋(よろずや)の女性が俺のところにやってきた。


 なんだから申し訳ない気持ちになり、何でもいいから買ってやりたい気持ちになる。


「あのう」


「きゃー」


 俺が声をかけた瞬間、全身を隠している女性が足を滑らせ、俺にのしかかるように倒れてきた。


 咄嗟のことだったので、反射的に彼女を支えてやることができずに、そのまま俺の身体は押し倒される。


「いて!」


 後頭部を床にぶつける痛みと、顔面にお面をぶつけられた二重の痛みが俺を襲う。


「ごめんなさい」


 女性は慌てて顔を離し、謝罪の言葉を述べる。


「いてて、大丈夫だった……か?」


 自分を押し倒した女性にケガはなかったかを尋ねると、俺は目を大きく見開いた。


 女性のお面が外れ、素顔が晒されていたのだ。


「獣人族」


 思わず女性の種族名が口から洩れる。


 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。


 誤字脱字や文章的に可笑しな箇所などがありましたら、教えていただけると助かります。


 今日の投稿で、六ヶ月間連続投稿の実績を解除しました!


 連載を始めた当時は、百日連続投稿ができればいいほうかなと思っていただけに、ここまで休まずに投稿を続けれるとは私自身も驚いています。


 これも毎日私の作品を読んでいるあなたがいてくれたからこその実績だと思っております。


 本当にありがとうございます。


 そして、評価してくださったかたありがとうございます。


 可もなく不可もなくといった感じだったので、今の本当の実力がどのぐらいなのかということを痛感いたしました。


 執筆中にも、まだいい表現方法があるような気がしているのですが、どうすればもっと皆様にイメージしやすい文章になるのか、日々考えています。


 作品を投稿するからにはもっと上を目指す!趣味で終わらせない!という思いで毎日執筆活動に励んでおります。


『努力は裏切らない』


 この言葉はその通りだと私は思っております。


 その努力にみあったものが、結果として出るのですから。


 一万時間の法則というものがあるのですが、これは科学的にも信憑性が高いと言われており、人間は一万時間の努力を積み重ねると、才能が開花すると言われているのです。


 野球選手ならバッティングの練習、棋士なら将棋の練習などイメージしやすいのですが、小説家の努力とはいったい何なのでしょうか?


 ひたすら執筆活動をするのはもちろん当たり前なこと。


 ですが、資料集めに費やした時間や、他者の作品を読むことも、努力のうちに入るのか、疑問に思っております。


 一日、三~四時間努力をしたとして、一万時間に達するのは十年後という途方もない時間。


 もし、執筆活動の時間のみがアマチュア小説家の努力の時間とするならば、今の努力を続けても開花するのは十年後ということになります。


 私が小説を書き始めたのは十八のときですが、それから十年は経過しております。


 私の過去作のことを知っている人もいるかもしれないですが、前作をエタらせた不名誉な実績も持っております。


 今のように毎日ではないですが、頻繁に投稿しても結果が出ないという現実に苦痛を感じ、小説を書くことを諦めてしまい、結果前作をエタらせるということになりました。


 夢を現実に打ちのめされ、好きなゲームに逃げるという日々を送っていたのです。


 ですが、いくら夢を諦めても、ゲームに逃げても、小説を書きたい。


 多くの人に読んでもらいたいという思いの炎が、ロウソクの火として残っていたのです。


 小さなロウソクの火が消えず、寧ろ巨大に膨れ上がって、私をこの小説家になろうの舞台に立たせてくれました。


 連続投稿日数六ヶ月間という節目と、タイミングよく評価をしてくださったかたがおりましたので、自分自身を見つめ直す機会を得ることができました。


 本当に評価をしてくださったかたには感謝しております。


 今度こそ、私は努力することから逃げず、上にのし上がるために小説を書き続けます。


 この作品を最後まで書ききり、新の完結を迎えるその日まで、私は現実と向き合い、逃げないことをここに決意表明します。


 長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。


 明日も投稿予定なので、楽しみにしていただけたら幸いです。

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