表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人機のアストライア  作者: 橘 雪
EP2 『流転する形勢』
17/121

17: EP2-5 日常: ローランド・エリソン/ディケ

17話へようこそ


日常...しかして、それは問いである。

西暦3020年2月某日、協定宇宙時(STC)1500

海王星(ネプチューン)近傍、海王星近傍コロニー(NPC)002

セイバー連隊、第1艦隊有気ドック、バトルワーカーハンガー



セイバー第1バトルワーカー大隊に割り当てられたハンガーの一角、そのバトルワーカーのうちの一機...ライブラに彼らはいた


「...で、だ。 大したことじゃないが聞きたいことがある。」

『何でしょうか、エリソン。』


一方はローランド・エリソン

そしてもう一方は彼のバトルワーカーに搭載されたAIであるディケだ


「いや、こんなことを聞くのもおかしいかもしれないんだが...ディケに性別の概念はあるのか?」


そもそもAIにあるのか? という問いでもある


『性別、ですか? あると言えばあります。 私は女性として作られました。 そういえば見せていませんでしたね。 ええと...』


一瞬コックピットのモニターが明滅したかと思うと、ローランドの目の前に人型が形どられていく


「...は?」


その人型が完成した姿を見たローランドは妙な声をあげる


『んんっ... どうですか、エリソン。 一応こうやって... エリソン?』


コックピット内に現れたその人型がローランドの顔の前で手を振る


『...エリソン...? これ気絶してませんか...?』

「...はっ、俺は一体...」

『おはようございます。 エリソン、大丈夫ですか?』

「だ...」

『だ?』

「誰だお前!?」

『え』






「なるほど、そういうことか。」


数刻の後、ローランドが平静を取り戻す


『そうです。 一応これが私の仮想アバターですよ。 意外でしたか?』

「ま、意外っちゃ意外だな。 もっと大人な感じだと思ってた。」


ディケがコックピット内にしたこと

それは、ディケ本人の仮想アバターをホログラム表示したことだった

黒髪黒目の少女、それが彼女の姿だった


見た目には15,6歳程度だろうか? とローランドは思う

身長は160センチぐらいで、髪はショート、ついでにスクエアタイプの眼鏡と幼くも理知的にも見える


『そんなイメージでしたか。 まぁ、私にとって姿は関係ありません。 任務を果たすことができるのならどういう形でも構いませんから。』

「そういうものなのか?」

『えぇ、そういうものです。』



このAIは謎が多い

未だに誰が彼女を作ったのかは知れず、彼女もそれを語ろうとはしない


...不思議な点がもう1つある

何故、ローランドはそんな存在を謎のままに、ある程度の信頼とも言える形を取っているのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ