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人機のアストライア  作者: 橘 雪
EP1 『新たなる力、新たなる友人』
12/121

12: EP1-8 新たなる力、新たなる友人

12話へようこそ


犠牲を伴う奇跡。

そして得るもの。

西暦3019年12月26日、協定宇宙時(STC)1205

海王星(ネプチューン)近傍、海王星近傍コロニー(NPC)002

セイバー連隊、司令部ロビー



『─我々の平和への外交努力も虚しく、ESFは呼び掛けに対し一切の反応を返しませんでした。 連合軍、そして標準省を代表し申し上げます。 我々は卑劣な侵略者には決して屈しない。 そして、必ずやCAUの皆様を守り通します。 既に各宙域の艦隊には戒厳令を敷き、あらゆる脅威への対応に備えています。 どうか安心してください。 二度と奴らの侵略は許しません。』



「全く、長官もよく言う。 実態は我々がいなければ負けていただろうに。」

「文句はやめておいたらどうですか元帥。」

「...まぁ、お前が言うならな。 それで、どうなんだカエデ。」



NPC002攻防戦から4日が過ぎた

CAUはここまでの3日間、ESFに対しあらゆるルートを用い交渉を呼び掛けていた

『我々とて報復の応酬になるのは望まない、然るべき交渉、賠償にて手打ちとしないか』

しかし、ESFはその全てを無視した

民間惑星間航行を管理する民間団体であるはずの『太陽系ジャンプゲート連盟』のESF側ですら連絡がつかないほどだった

故に、CAUはESFとの敵対を確証した


そうして、CAU軍長官『マクミラン・ジンデル』はCAU全域に対し先のような演説を放送した

...その真相は、サイラスが言う通りであったのだが



セイバー連隊統合指揮官であるサイラス、そして第1艦隊艦隊長カエデはロビーの一角で会話していた



「どうもこうも... 艦隊の被害は甚大です。 駆逐艦を中心に40%強を失いました。 戦艦クラスはある程度健在ですが、どうにも。」

「そうか。 正規軍に比べればまだ軽いとはいえ、無視は出来ないな。 セイバーのドックはなるべく第1艦隊の補充に回そう。」

「頼みます。 言うまでもないでしょうが、人も。」

「...ぼちぼちな。 正規軍から引き抜こうにも向こうも足りていない。」

「...ですよねぇ。」


2人の口調は軽いものであったが、表情は決して明るいとは言えない


余談であるが、レン・カエデの口調はこれが本来のものである

比較的リラックス状態の際に用いられるものであり、勤務中や戦闘中は意識して切り替えている


一旦会話の途切れたそこへ金髪の女性が近づく


「おやおや。 男2人して浮かれない顔をしてどうした?」

「あぁ...ウィルクスか。」


サイラスがウィルクスと呼んだその女性


彼女こそが、今回の戦闘の命運を変えた存在

セイバー連隊第2艦隊、艦隊長『アリア・K・ウィルクス』だ

第2艦隊は第1艦隊の援護のため、一部が海王星宙域に留まったままであり、艦隊長であるウィルクスもNPC002へと降り立っていた


「らしくないぞサイラス。 それにカエデもな。 ほら、見てみろアレを。」

「アレ? ...あぁ...」


ウィルクスがそう言って指差した先

そこには1組の男女がいた


「ねぇねぇ! 君がローランドって言うんでしょ!?」

「あ、あぁ、そうだが、お前は...」

「私? 私ね、ルイナって言うんだ! ルイナ・ルプスレフィア!」

「ルプスレフィア? ...だっ、大隊長!?」

「あー、えっとぉ...うん、まぁ、そう!」

「こ、これはすいません、お前だなんて失礼な...」

「気にしないでいいよ! だって私まだ22だし!」


期待の新人セイバーパイロットであり、ENIを操るローランド・エリソン、そして若くして大隊長という頂点の1つに上り詰めたセイバー第2バトルワーカー大隊、大隊長『ルイナ・ルプスレフィア』だ


「...相変わらずだな、お前のとこのルイナは。」

「任命したのはサイラス、君だろう?」

「いや...そうだが...」


サイラスはこうなるとはさすがに思わなかった、と言いかけ危うくそれを飲み込む

ウィルクスの前でそんなことを言えばどんな目で見られるか...


彼らの会話は、セイバー統合指揮官である元帥、そして艦隊長である中将という高く、なおかつ差のある階級の2人でありながら、そのような重苦しさは感じない


ところで、とサイラスが話題を変える


「ウィルクス、とりあえず例の件に関してもう一度聞きたい。」

「またか? この3日間散々話しただろう?」


ウィルクスが呆れ顔で答える


「まぁいい。 どうして私の第2艦隊が来れたのか、だな。」


先の戦い、サイラスがずっと疑問に思っていたこと

それは、第2艦隊の増援だ

サイラスはカエデと同じように来ないか、来てももっと時間がかかるであろうと考えていたのに、突然連絡も、前触れもなく来た

その上、艦隊全てが一切の消耗なく完全艤装で、だ

演習明けの急拵えにしてはあまりにも準備が良すぎる上に、そもそも輸送に時間がかかると連絡があったにも関わらずであるからして、ずっとそれが疑問だった


「もう何度も言ったことだが、私、ルイナを含め第2艦隊の連中は全員言ってる。 第2艦隊の演習は21日でなく22日だ。 エンスウェンにも聞いたが、向こうも23日だと言ってる。 これを見れば一目瞭然のはずだ。」


セイバー第3艦隊、艦隊長エンスウェンの名を出しながらウィルクスが答える

その上で、自身のデータパッドにその通りに、12月22日STC0800〜1700に木星圏CAU軍合同演習の予定が記された日程表を映し見せる


「やはりおかしい。なぁ、カエデ?」

「そうですね。 セイバー司令部のデータバンク、それに第1艦隊のデータバンクでも21日の一斉合同演習が予定されていました。 今見てもですよ。 ほら、見てください。」


カエデが手元のデータパッドに第1艦隊データバンクの日程表を表示する

そこには間違いなく、12月21日、STC0800〜1700の予定でCAU全軍合同演習が記録されていた


「ふむ...何度見ても、か。」

「ならこれも見てくれ、ウィルクス。 司令部のデータなんだが、見覚えはあるか?」


そう言ってサイラスがウィルクスに見せたのは、12月21日、STC1730に『第2艦隊長アリア・K・ウィルクス』から送られた報告書だった


「...いや...ないな。 だが、確かにこれは私の署名だ。 これが偽造できないどころか、サイラス、君にさえ再現できないのはよく知ってるだろう。」

「そうだ、だからこそ俺は確信してる。 これはウィルクス、お前が間違いなく書いた報告書だ。」


そこに書いてあった内容

それは、合同演習の終了を報告するものだった


「間違いない。 だが、私はこんなものを書いた記憶はない。 それに、あの日、この海王星圏にあったあらゆるデータメディア以外、合同演習の予定など記録されていない。 だろう、サイラス。」

「...そうだ。」


キッパリと言い切ったウィルクスに対し、サイラスの返答は重い


「何かが起きているのは間違いない。 だが、思い当たる節はあるか、サイラス?」

「...ない。 ...待て、ウィルクス、その口ぶりから...何を知ってる?」


長年付き合いのあるサイラスだからこそ、それに気づいた


「...私だけじゃない。 カエデも、シオンハートもだ。」

「...そういう事か。 うちの上が何かしたんだな?」


ずっと口を開いていないカエデは、自身の名が出てもその思慮深げな表情のままだ

そして、サイラスもウィルクスの答えに何かを察していた


「そう言うことだ。 ...で、シオンハートはいつまでそこで見てるつもりだ?」


そう言ってウィルクスが隣の誰もいないテーブルを指差す

直後、瞬き1つの間に、そこに第1バトルワーカー大隊長、エル・シオンハートの姿があった


「いつから気づいていた? ウィルクス。」

「お前が来た時からだな。」


ぶすっとした顔をしたシオンハートが続ける


「...そうか。 で、望まれていることを言うんなら... ま、私もそうだ、何があったかは大方予想がつく。サイラス、想像通りだ。」

「...シトラス。」

「そうだ。 こんな異常事態を引き起こせるのはアイツ以外にいない。 私が言うんだから間違いない。 そうだろ?」

「...なるほどな。 そうだとすればやはり納得も行く。」


サイラスは合点がいったと言わんばかりの表情を見せた


「ところでウィルクス、私からも聞きたいことがある。」

「なんだい、シオンハート?」

「どうやってESFのジャマーを突破した?」

「そういえばこの3日間皆ゴタゴタしててしっかり話してなかったな。」


ウィルクスが言うように、この3日間はそれぞれが事後処理に追われ、纏まって話すという時間がなかった

故に、シオンハートが今聞いた


「そういえば私も気になってました。」

「そうだった。 俺に隠れて何やったんだウィルクス?」

「元帥も知らなかったんですか?」

「...第2艦隊はある程度任せてるが...」

「元帥?」

「...もうちょっとしっかり管理する体制は作る。」

「CAU成立当初からあると言われてる組織がこれじゃ笑われますよ。」

「...今まで気にしなさすぎた。 俺の落ち度だ。」


カエデがサイラスにジト目で指摘し、サイラスは居づらそうにしていた


「というかサイラス、私は一応経理に企画書と稟議書は提出したんだが。」

「...実の所経理はもう一任してる。」

「...シーラにか?」

「あぁ。」

「サイラス、こんな事を言うのも何かだが、セイバーの事務方は1度綺麗さっぱり見直したほうはいい。」

「...検討する...」


ウィルクスも同じような反応だった


「よし、ウィルクス。 そろそろ教えてくれないか?」

「そうだな、シオンハート。 」


どこからにするか... とウィルクスが座り直す


「そうだな... とりあえずサイラスが見てるかとは思ったんだが、これを見てくれ。」


ウィルクスがデータパッドに資料を映す


「...フリートフィールドドライブ艦計画?」


カエデが真っ先に口を開いた


「そうだ。 既存のジャンプドライブだけでなく、より高出力なジャンプドライブ...そして、新開発のフィールドドライブを搭載した新造艦だ。 木星圏のセイバードックで建造していた。」

「ウィルクス、俺が言えたことじゃないんだが、今後はそういうのは直接俺に報告してくれないか...? 形の上では一応俺のが上なんだ...」


サイラスの発言、それはこの場にいる者以外にとっては明らかに奇妙なものだった


「それは分かった。 ...で、このフィールドドライブだが、ジャンプドライブの補助系統装備だ。 ジャンプドライブジャマーが空間安定度を落としジャンプを妨害するものならば、これは空間安定度を引き上げるものだ。」


ウィルクスがそこで一息置く


「フィールドドライブ単体ではジャンプ機能はない。 だが、フィールドドライブ内へのジャンプは通常のジャンプドライブでも最高出力にすれば十分に足りるレベルにまで空間安定度が落ち着く。その上、ジャンプドライブの連携機能もあるから、フィールドジャンプの完全同期もできる。 それに、このフィールドドライブ艦そのものは単独ジャンプに特化させた高出力ジャンプドライブを搭載。 高度ステルス技術も取り込み、ジャマー範囲内へ無理やりジャンプアウトできる。」


「待てウィルクス。 いつの間にそんなものを。」

「...実の所、出来上がったのはつい最近だ。 予定ではもう1年はかかるはずだったんだがな。」

「はずだった?」

「...あぁ。 工程表は来年までもう予定してあった。 だと言うのに、気づいたら出来上がっていたようなものだ。」

「ウィルクス、大丈夫か?」

「安心しろサイラス。 どうせあの白いののせいだろう。」

「...そうか。」


気づけば身を乗り出していたサイラスが座り直す


「...で、だ。 今回投入したのはこのフィールドドライブ艦計画のための試作艦。 XFD-ARC、アルティアキャリアーだ。」

「...アルティア?」


シオンハートが疑問を口にする


「皆まで言うなシオンハート。 だが、まぁ、想像の通りだ。」

「ウィルクス、やはりな。」

「さて、これはだが... 我が第2艦隊の切り札、重装フルアーマーアルティアの輸送運用に特化、なおかつフィールドドライブを搭載した特務輸送艦だ。」

「重装フルアーマー計画か... シーラが嘆いてたぞ、ウィルクス。」

「予算通した方が悪い。」

「そうか...」


今日のサイラスはウィルクスに負けてばかりだ


「いやウィルクス、まさか。」

「いや?」

「そうか...」


やはりダメだったようだ


「えーとつまり...ウィルクス、この前の貴女の第2艦隊は、アルティアキャリアーにてルプスレフィア大佐とアルティアを海王星圏に強行投入。 その後フィールドドライブにて第2艦隊を丸ごと飛ばした。 そういうことですね?」

「そうだな、カエデ。 」


ウィルクスが語った内容

それはすぐにセイバー連隊だけでなくCAU全軍へと共有されることになる

歴史を変えるブレークスルーがまた1つ、生まれた瞬間だった



見ると、遠くではまだローランドとルイナが話して...ルイナが一方的に喋っているだけだ




さて、ここで時間を戻そう。

私達の新たなる力、そして新たなる友人を、紹介しよう。






西暦3019年12月22日、協定宇宙時(STC)1500

海王星(ネプチューン)近傍、海王星近傍コロニー(NPC)002

セイバー司令部、バトルワーカーハンガー



戦闘終結から約半日。

俺は『疑問』を解決しに来ていた。


「ようローランド! もういいのか?」

「お前こそだ、マイルズ。」


ハンガーは既に大勢の整備兵、そしてパイロットで賑わっているようだ。

そして、偶然にも、マイルズが俺を出迎えるような形になった。


「当たり前だ! 俺らは休んでらんないぞ? 見ろ、このガラクタの山!」


そうやってマイルズが背後を見る。


...確かにな。

損傷したバトルワーカーやバトルワーカーだったらしき残骸。

ほんの半日前までやってたんだからな、戦争を。


「ガラクタってお前... いや...そうだな...」

「まぁ、俺らだって腕がなるってもんだ。」

「それもそうか。 ところでマイルズ、俺の機体はどっちだ?」

「あぁ、例のか。 なら...向こうだな。 あの壁の先の第2ハンガーだ。」


マイルズがハンガーの奥の方を指差した。


「分かった。 それじゃ俺は行くよ。」

「おう、そっちも頑張れよ、ローランド。」


そう言って俺たちは別れた。




少し歩いた俺は目的のそれを発見した。


黒い機体に白色の発光ライン。

直線系のデザインだがCAUのともどこか違う。

それに肩の部隊章らしき天秤のマークには見覚えがない。


...そう、俺がこの戦いで乗ったバトルワーカーだ。



ん、足元に誰かいるな。


俺がその誰かに近づくと、偶然にも振り返ったその女が声をかけてくる。


「おや... 来たようだよディケ。」

「...すいません、ええと...」

「私はグローリア。 この機体...ライブラの設計者さ。」

「設計者...?」


設計者。

つまり、このバトルワーカー建造の担当者の1人。


「そうだ、ローランド・エリソン。 確かに予定は狂ったかもしれない。 彼らは思ったよりも早く再建、再構造した。 だが、予定調和からは逃れられない。 ライブラは君に渡るべくして渡った。 ただ、それが遅いか早いかの差に過ぎない。」

「予定調和...? 確か、シオンハート特務准将も...」


最初からこうなるのが決まっていた、そう言いたいのか?


「故に、このライブラは君のために創られ、君のために調整された。 さて...ローランド・エリソン。 聞きたいことがあるからここへ来たのだろう。 君は私達に何を望む?」


いつの間にか隣のハンガーから聞こえていた喧騒が静かになっていた。

まるで、この空間に俺たちしかいないかのような...


「...この...ライブラは何なんだ? 乗って分かったが、こんなものがCAU...いや、セイバーにすら作れるとは思えないんだ。」

「いい質問だ。 このライブラは確かにセイバーが作った。 ほら、その証拠さ。」


そう言ってグローリアが首からかけていた職員証を見せてくる。

確かに、セイバーの技術士官のものだ。

階級は...空白...?

それに、名前も『グローリア』だけだ。

名字か、名前だけ?


「これについても聞きたいか? だが、まだ君には早い。」


内心を見透かしたような答えが聞いてもいないのに帰ってくる。


「じゃあ、次だ。 設計者なら知ってるだろ? あの、ディケは何者だ?」


そう、あのAIを名乗る何者かのことだ。

戦いの最中は生き残ることに必死で考えないようにしていた。

だが、終われば別だ。


「...自分から答えたらどうですか? ディケ。」

『そうですね。 さて、お久しぶり...でもありませんね、エリソン。』


聞き覚えのある声が目の前のバトルワーカー響いた。


「ディケ、聞かせて欲しい。 俺の知識が間違っていなければ、ディケほどの高度なAIが開発されたという話は聞いたことがない。」

『そうでしょうね。 私はここではない場所で作られました。』

「ここではない場所、か。 それはどこなんだ?」

『...すいません、それは言えません。』

「言えない...か。」


このグローリアと同じように、機密事項の山なんだろうか?


「ローランド・エリソン。 君は良くやってくれた。 期待以上だった。 私達はこれからも君を支援していく。 このライブラのことも今後は私と私のチームが専属でつく。 電脳の力を持ちし若きパイロットよ、私達と共に来てくれるな?」


グローリアの口調は最初から一貫して柔らかく、丁寧だ。

しかし、今のはそうであるが、違う。

質問でありながら、否定を許さない。


...もちろん、俺は。


「...なんだか分からない事だらけだ。 グローリア達といれば、そのうち教えてくれるんだよな?」

「もちろんだ、ローランド・エリソン。」

「ならやるさ。 ...拒否権もなさそうだしな。」



こうして、俺はこの謎の女技術者である『グローリア』と出会った。

分からないことが続くが...それでも、俺はやらなくてはいけない。

まだ、やりたいことはあるんだ。


だから、俺は...


やってやる。


この、新たなる力と、新たなる友人と共にな。


















































「...で、ブラック君。 状況は?」

「事前の予測通りですが、複数の事象パラドックスが発生しています。 既に認識されているため修正も効きません。」

「そっか。 まぁ、許容範囲さ。 デイモスを止めるためには犠牲が伴うもの。 知ってるかい、ブラック君、あらゆる奇跡には犠牲がつきものなんだよ。 It's so, All miracles require sacrifice...」

「そうですか。 さて、閣下、次ですが...」

「分かってるよ、形勢は流転するもの。 何が起きるかは私にも分からない。 1度ここまでパラドックスが起きれば、例え私の、シトラスの力を持ってしても、全てを既決にはできない。 それは未決事項であって... 私にできるのは───だけだよ。」

「分かりました。 全力を尽くし対処に当たります。」

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