『書き出し済み』001、こちらオーバンステップ第一迷宮:キャラ設定(例ですよ例)
この作品中は、主人公の主観だけで話を進める。
残念ながらハレムらない。
主人公:
元ギルド職員。戦闘者としての経験もあり。
設定的には知っていることは多いけど、できることが少ない、というキャラクター。
ただし『できない』ことについての理由をきっちりさせる。
孤児であったり設定上の理由で『無償の愛の存在を受け入れがたい』とか、
私刑で膝蓋骨に執拗な打撃が加えられた結果左足が不自由であるとか、
私刑で左腕の腱を切られたせいで左手が不自由になったり。
ただ、できればこれらについては『可哀想』と思わせないように書きたい。
悲惨ではあっても、悲劇ではあっても、この主人公は憐れまれるべきものではなく書きたい。
性格的には、恨みの感情が薄いものの全体的には普通の人間として描く。
あとは、他人からの好意的な感情への感受性は落とし目にするが、これは彼個人の性格ではなく、
物語上の彼の欠損による。(いわゆる鈍感系だけど、鈍感に理由をつけてみようという感じ)
忘れていたけど男性。
ヒロイン:
両親が鬼籍に入っている孤児。両親ともに薬師だった。彼女自身も薬師の適性があり、クラスをもっている。(この世界ではクラス適性に遺伝性が見られるが、完全ではない)
母親はどこかで流行り病の治療中に感染してヒロインの目の前で死に、父親は旅の途中で獣に襲われてヒロインを逃して目の前で死んだ。
両親の死を眼前に見ているので、若干虚無主義的。だが、愛も知っているし、友情も知っている。孤児院の子供たちは自分の手が届くなら出来る限りは仲良く、幸せになりたいと思っている。ただ、それ以上に理不尽の存在とそれが幸福を妨げるということを知っている。
知っているが割り切っているわけではないので、眼前にそれが現れたときに諦観したりはしない。生き足掻くということがみっともないとは思わない。
無くす、ということと、それが急に来るということを知っている人間のうち、あきらめるのではなく、激しく抵抗するタイプ。実際、死にそうなところを救われたことで主人公に心を許し、死にかけている状態で他人を助ける選択をしたことに対して好意を抱き、数日間の看病の間に結構な確度の依存に陥った。
離れるのも、失うのも、取られるのも、そっぽ向かれるのも、嫌われるのも嫌。
ただ、嫌、というのも、言葉で仕草で表すだけ、しかし、この少女にとってはそれが最大効率である。
それを自覚していないので余計に。
ヒロインのタイプとしては、掻っ攫いたくなったり、肉感的に興奮させてきたりするようなタイプではなく、直言するなら『キスしてハグして頭を撫でて抱きしめて眠りたい』みたいなタイプ。可愛い。
現時点では性的なアピール能力は微弱。匂いと鎖骨と脹脛。