ブラッド サイズ
階段を降りて5分、三人は迷っていた。
『・・・ここってダンジョン?』自分達の歩きかたがドラクエの歩きかたに似てきたことに気付いた。『やっと出口だ。』真介は少し泣き目になっていた。『出口じゃなくて入口だろ、実験室の。』『あ、忘れてた。』『でもそれらしいの三つあるんですけど。』部屋は三つあった。『んじゃまずこっちから行くぞ。』最初に1番左側の部屋に向かった。『よし、行くぞ。』響介と真介は銃を取り出した、優子は『あれっ、そう言えばあたしの銃はないんですか?』『『・・・あっ。』』すっかり忘れていた。『今度買ってやるから今は我慢して。』『・・・わかりました。』こんな状況だから今はしょうがない。『じゃあ行くぞっ。』そう言うと響介はドアを蹴って開けた。そこには診察台の上にクレアが横になっていた。
『クレアだけ?なんで。』クレアは眼を覚まして三人に言った。『お願い、あの人を、ジャンを止めて。』『なんで!?あんたを生き返らせようとしてるのに、まぁ元々止めにきたわけだけど。』『ジャンは間違ってる。死んだ人は生き返らせてはいけない、ましや生きてる人の命の奪ってなんて・・・』『・・・わかりました。あたし達が止めます!それでどこにいるんですか?』優子の質問はクレアではなく響介が答えた。『探さなくとも自分から出て来たぞ。』『え?』『だって目の前にいるんだから。』優子が後ろを振り向くとそこに入口の後ろにジャンが仁王立ちしていた。
『どうやら俺達の秘密を知ってるようだな。』『秘密ってなんだ?人を殺した事か?彼女を生き返らせた事か?両者望んでなかったはずだ、そんな事。』『だが俺は望んだ、生きてる奴らを犠牲にしてまでも彼女を生き返る事を。』クレアは起き上がりジャンに言った。『ジャン!もうやめてッ!』『クレア少し待ってて、今こいつらを殺すから。』穏やかな顔でそう言うとジャンの体が変化を始めた。
『ふんっ!』ジャンが力むと背中からまるでクモのような腕が六本出てきて体の色が茶色になり下顎が二つに割れ、眼の色が黒一色になった。優子は思わず言った。『・・・化物。』『ウブァァァァァ!』大きく叫ぶとジャンは長いクモのような腕を伸ばして響介と真介の首を掴んだ。『ぐおっ!』『があっ!』ジャンは助走をつけてジャンプしてまるで天井を紙に穴を空けるように突き破り、地下から地上に上がった。『クレアさん今の内にいきましょう!』優子はそう言うとクレアの手を掴み階段に向かった。
「ドゴォーン!」ジャンが出て来て正面入口に向かって二人を投げた。
「ガシャーン」『くそったれが!』『野郎、もう人間じゃあねぇな。』二人はなんとか受け身をとった。
「ドォン ドォン ドォン」響介と真介はジャンに銃弾を撃ったがかわされ、逆にジャンの攻撃を喰らった。『うぐっ!』『どぁっ!』『オマエラシネ』『野郎ぅ、調子にのりやがって、おい響介、今日は俺が能力を使う。いいな?』『いいぜ、なんか肩痛いし。』それは関係ない。『いくぞ化物!』そう言うと真介は自分の右腕を噛み、大量の血を出した。『我は血を吸う鬼、血は命、血は記憶、血は武器なり血は我の糧となり力になり力は武器となる、血に染まりし武器よ我が手に姿を現せ、』真介は最後に叫んだ。
『ブラッドガジェッド!』そう叫ぶと腕から出た大量の血が真介の手に集まりまるで死神が持つ大きな鎌になった。『次は俺の番だ・・・さぁ行くぜ!!』




