クリティカル ターゲット
翌日、二人より早起きした真介はホテルのロビーで新聞を見ていた。
案の定また死体が発見されたのである。
今度は内臓等は抜かれてないが骨だけが抜かれていたのである。
どうやったら骨だけを抜く事ができるだろうか。
やはり今回の事件は響介達、ハンターの領分である。
響介が真介より遅れてロビーに来た。『お前の蹴った場所、まだ痛むんだけど。』『それよりこれを見ろよ。』真介は新聞を見せた。『・・・マジかよあの近くにあったのかよ!』死体が発見された場所は昨日響介達が最後に行こうとしてた小物アクセサリー店の近くだったのだ。『しかも今度は骨だけ抜かれる、俺らの領分だな。』『よし、まずここに行くか。』『その前に朝飯食べよ。』『あとあいつを起こすか。』その頃あいつは。『グゴォー。』いびきをかきながら寝ていた、女の子って普通いびきをかいて寝るか?
優子を起こし朝飯を食べて三人は今回の死体発見現場に向かった。『死亡推定時刻は何時って書いてあったけ。』『7時30分から8時の間って書いてあった。』『あたし達がここに来たのも確かそのぐらいでしたよね?』『あぁ、こんな近くに化物がいたなんてな。』『まず、相手の手懸かりを探すか。』三人はばらばらになって手懸かりを探した。
30分後。
『響介さん、真介さん、ちょっと来て下さい。』優子は二人を呼んだ。『見つけたか?』『この黒い粉、なんですか?』優子が見つけた黒い粉は円を描く様に撒かれていた。それを指に付けて鼻で嗅ぎ、舌で舐めた。『これは塩だ、焦がした塩だ。』『焦がした塩?なんでそんな物がここに撒いてあるんですか?』『多分、黒魔術だなこれは。』『黒魔術で何かの儀式ってとこかな。』なんの儀式かわかりますか?』『確かこの形は・・・』『結合の陣じゃなかったっけ?』『そう、それだ。』真介より響介の方が早く答えを出した。
『結合の陣ってなんです?』『相手から捕った物を自分に付けて自分の物にする魔法陣みたいなもんさ、と言う事は相手は・・・』『ネクロマンサーか?』ネクロマンサーとは魔術士の中でも上級クラスの者であり主に死人を甦らせたり、死者と交信をする。日本で言うイタコみたいな者である。『いや、そんなクラスの奴じゃあない、もっと低いクラスの奴だ。』『じゃあただの素人か?』『だろうな、やり方が粗いみたいし、でもなんでこんな所でやったんだ?』その答えは優子が出した。『本当は今回もあの病院でやるはずだったのにあそこが発見されて違う場所でやるしかなかったんじゃないですか?』『なるほどね、獲物を見つけてすぐここで結合の陣をやったって事か。』『病院には誰も来ない事を知ってたからゆっくりできたけど通りが近くにあるここじゃあ粗くなるわけだ。』『しかも相手は二人だ』『二人?なんで二人なんですか?』響介の推理は続いた。『結合の陣は一人は陣の外で呪文を詠み、もう一人は陣の中で横になって自分にくっつけたい物のくっつけたい場所に当てるって言うやつだから二人は必要なんだよ、それと病院の死体の取られた物と今回のやつを考えると一人はアンデッドだ。』『アンデッド?』『死にぞこないって意味だ。多分もう一人に頼んだんだろ、死んだら甦らせてって。』真介は少し昨日の事を思い出した。(その言えばあの人、肌が異常に白かったな、それにあの男の言葉・・・間違いない!)真介は相手が誰だかわかった。『おい、相手が誰だかわかったぞ。』『お前聞いてなかったのか相手はアンデッドだって。』『だからそれが誰かがわかったっつってんだよ。『『マジ?』』




