セカンドコンタクトガール
『・・・で、どこに行くんだっけ?』鼻を痛めながらも響介は言った。『えっとですね、この先にあるレストランです、あのホテルから徒歩で約10分ぐらいで着くって書いてました。』『どんなレストランなの?そこ。』『確かイタリアンらしいですよ。』『ふ〜ん、ベルギーに来てイタリアン・・・まあいいや。』響介は少し疑問に思ったがすぐにやめた。『ここです!』三人はイタリアンレストランに入りウェイターに店の奥のテーブルに案内された。椅子に座るとすぐにメニューを注文した。『ピザとリゾットとアランチーニ。』アランチーニとはご飯をコロッケにした料理である。『後ビールね。』メニューを注文して約20分後に料理が響介達の所にきた。
食事を済ませ、後の時間は観光となった。『・・バケモンだ。』響介のその言葉は優子に対する言葉だった。『はぁー食べた食べた。』その声は力士のような声になって・・・と言うか姿がちっさい力士のようになっていた。最初のレストランを出て違うレストランを転々としてこんな姿になってしまったのだ、まあその姿じゃあなくとも吸血鬼だから化物だけど。『ちょっとあっちを向いていて下さい。』二人は優子の言う通りに優子が視界に入らない所を向いた。『はい、いいですよーこっち向いて下さい。』優子の声は元の声に戻り、振り向いたら優子は元の姿に戻ってた。
『・・・やっぱバケモンだわ。』『次はあそこに行きましょう♪』優子が行きたいと言ったのは小物アクセサリー店だった。『あそこが最後な。』『え〜。』『え〜じゃあないよ、お前の大食いで金が無くなる寸前だぞ。』響介の言う通りで、明日払うホテル代だけが残りそうになっていた。『二人共ぉー早くぅー。』『早っ!』真介が驚くのも無理は無い、響介が文句を言い終わった瞬間にはその店の前にいたのだ。『今さぁ、ヴァンパイヤの力使ったの?あの娘。』『・・・やっぱバケモンだわ、あいつ。』そう言うと響介達は店に向かおうとしたその時、「ドンッ」「きゃっ」女性にぶつかった。『すいません・・・あれ?』『この間の人ですか?』互いの事を覚えてた。その女性はブロンドの髪で長く、長身で一般的な欧米女性のような感じだが肌が以上なまでに白色であった。『知り合い?』真介が響介に聞いた。『お前が酔って寝ている間に会った人だよ。』『あの怪我はありませんか?』『何もありませんよ。そちらは?』何かしらの傷はあるが今ついた傷には見えなかった。『私は大丈夫で・・』『お前かぁ!クレアにぶつかったのは!!』どこからともなく男が現れた。どうやら女性、クレアの彼氏らしい。男、ジャンは現れるやいなや胸倉を掴み響介に迫ってきた。『やややややっ!!』響介は胸倉を掴まれながら揺らされて言葉がうまく発音できなくなっていた。『やめて!ジャンその人は悪くないの!だからやめてッ!』クレアの必死な声を聞いてジャンの手は胸倉を離れた。『クレアが言うならしょうがない。だが、またぶつかった時は必ずお前を殺す!』確かな殺気を出して『まだ君の体は不完全なんだから気をつけて歩いてくれ。』『・・・わかったわ、気をつける』そう言うとクレアと一緒に去った。その時のクレアの顔はどこか哀しそうだった。その頃響介は。『あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛。』三半規管が粉々になっていた。『不完全ってどう言う事?』真介は
「不完全」と言う言葉が気になった。不完全と言う言葉はたいていが物、それも機械など造られた物に対する言葉であり人や動物に対する言葉ではない。傷はあったが病人には見えなかった、病人だとしたらそれは重病の人に使う言葉である。真介がそう考えてる間に優子が店から戻って来た。『うわっどうしたんですか?響介さん。』『あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛。』『あ゛〜、うっとーしいわ!』
「ゲシッ」『グァッ』あまりのうっとしさに真介は響介を蹴った。




