表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

アンチ・アンデッド・クライ

ジャンの胸を貫いた血の槍は真介の右手に戻り、腕の傷口から真介の体に戻って行った。ジャンの異形の体が普通の人間の体に戻った。ジャンの元にクレアが駆け寄った。『ジャン・・・』クレアは泣いていた、涙を流しその涙がジャンの頬に零れた。『クレア・・・何故泣いてるんだ?・・・君は悪くない・・・悪い・・・のは・・・俺だ・・・』『ジャンは悪くない、今まで殺した人達はみんな悪い人達だけだったんだから・・・』そう。今までジャンが殺した人達は全員過去に殺人やレイプ等をした奴だけであった。『そこの三人・・・悪い事を・・・したな・・・』ジャンは響介達に言った。『いいさ、これが俺達の仕事だから。』『戦ったの俺だけどな。』『あたしは彼女はここまで連れてきましたっ!』『いや 敬礼しなくていいから。』『フフ・・・おかしな奴らだ・・・』響介が二人の元に来た。『ジャン、クレア、死んで甦った奴は普通にはあの世には行けない、だが俺が普通に送ってやる。』響介はそう言うと左手を二人の頭にかざしてた。『段階型術式封印機第1号リベリオン、解放開始。』左手のタトゥーの中心にある輪が回転して、手の平から光がまるで雪の様にふってきた。

『・・・綺麗』優子が眼をまるくして言った。そして響介が言った。『これで安心してあの世に行ける。』『ありがとう。』クレアが涙して感謝した。そうしてまもなくジャンとクレアは消えた。『リベリオン解放終了、さっ戻るか。』『あー腹減った、疲れた。先に行ってるぞ』真介は超高速でキャンピングカーに戻った。『やれやれ。』響介は歩きながら戻りその後ろを優子が歩いていた。『あの・・・』優子が響介に話しかけた。『何?』『死んだ人は生き返っきゃいけないんですよね?』『まぁな、それが?』『じゃああたしはこの世にいちゃいけないって事ですよね?』響介が足を停めた。そして優子に聞いた。『なんで?』少し涙目になりながら優子は言った。『だってあたしも死んだ身ですよ!?』『それは違う。』『え?』『あの時、お前は死にかけてたわけで死んだわけじゃない、それにそんな事より大事な事をお前はした。』『大事な事?』『お前は生きる事を選んだ、つまり

「生きる事を諦めなかった」

「死を受け入れなかった」事が大事だ。その点クレアは違う、彼女は

「死を受け入れた」、それを無理矢理生き返らせた、それはいけない事だ。

』『???』理解できてないようなのでわかりやすい言った。『つまりお前はこの世にいていいんだよ』『グスッグスッ・・・ウワーン!』優子は泣きだし響介に抱き着いて来た。響介は頭を撫でてあげた。『おーよしよし、泣いてもいいけど鼻水つけるなよ・・・って遅かったか。』響介のジャケットにべっとりと着いていた。『よーしまず戻るぞ、ほれ背中に乗れ。』『うん』立つ事すらままならないぐらい泣き最終的におんぶして貰う事になった。おんぶした瞬間に寝てしまった。『グスッ・・・お兄ちゃん・・・グスッ』『何歳だよ、全く。』少し微笑みながら言った。妹をもつ兄の気持ちがわかった響介であった。

その頃真介は。

『あいつら遅いな〜なにやってるんだ?』一人キムチ鍋を作って二人を待っていた。(作るの早くない?)(だって鍋だもん)(・・・あっそ)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ