三話。
仕方なく少年も城で生活することにしました。何日も何ヶ月もいました。そして事あるごとに、魔法使いは少年に話しかけてきました。そんなふうにされてるうちに、少年も自然と魔法使いの話しを聞くようになりました。自分の昔の話しや、この島のことなど、魔法使いはたくさんの話しをしてくれました。
昔は大きな大陸で一つだったこと。その大きな大陸で、人々が自分の場所の取り合いをして、争いが絶えなかったこと。星がその状況に涙して、気づけば海ができて、大陸は五つの島になったこと。みんな大事なモノを守るために争っていたこと。
魔法使いは何度も、争いを止めようとしたこと。何度も何度も、人に期待してしまったこと。今も期待してしまっていること。魔法使いは、少年にほんとうにたくさんのことを話してくれました。少年が来てから何ヶ月もかけて、魔法使いは話をしました。気付けばもうすぐ一年が過ぎようとしていました。そんなころ、魔法使いは村の方にこっそり出かけていきました。
そして村のみんなに、全てを話して深く謝りました。しかし、そんなことでみんなは許すはずもなく、魔法使いに襲いかかりました。なぐったりけったり、たくさんしました。でも魔法使いです。傷はすぐ癒えて死にませんでした。みんなは自分の家族が生きていることがわかると、一斉に城へ向かいました。魔法使いも急いで後を追いました。




