蛇と月
補足はあとがきにありますので。
一体、どれ位の時間が経ったのだろう。
貴女のお怒りを受けてから。
一体、どれほどの時間が経ったのだろうか。
僕が百万回生まれ変わるまで。
“貴女は、僕を許してくれますか。
今度こそ、
――貴女は、僕を愛してくれますか”
そう問い続ける僕の涙は、
決して許されることが無いけれど、
君は僕を愛してくれた。
答えるように君の涙は、
決して僕に向けては、ならないものだったけど、
――それでも僕は
君に恋した。
別れ時になった今、初めて分かったんだ。
……それは、僕が一番信じたくなかったこと。
でも、君は言ってくれた。
“居てくれて、ありがとう”って。
それが、どんなに僕を喜ばせたか、君は知らないだろう?
たとえこの先、この身が滅びようと、何度だって生き返るから。
どんな姿になろうと、君のそばに居続けるから。
大丈夫。
今までだって、何度だって、乗り越えてきただろう?
――ほら、大丈夫。
だから、泣かないで?
君が泣くと、僕は濡れてしまうから。
――……大丈夫。誓うよ。
涙が零れないうちに。
――……大丈夫。……だから、行って?
出てくる言葉がすべて反対になる。
――……大丈夫。……大丈夫だから。
だから、さようなら。
もしも、もう一度だけ願いが叶うのならば。
どうか神様、君と見たあの空を。
……くはー!!
自分で読み直して赤面しました!
なんなんだ! この中二病が!!
って叫びたくなるレベルですが、ここで補足を……
えっと、これは楽園から追放された蛇と、夜空に輝く月をモチーフにしていると思われます。
楽園(星空)を出たものは永遠の命を失い……そしてその時に決して結ばれぬ思いが。。。
という感じかと……