表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お題シリーズ6

だって怖かった

作者: リィズ・ブランディシュカ



 こぶしをぐっと握りしめて、布団から出る。


「今日こそは一人で行けるはず」


 僕は気合いをいれて、夜の暗闇の中、目的地に向かって歩き出した。





 三秒後、


「やっぱり無理!」


 だって、怖かった。


 夜の廊下が怖かった。


 壁にかかってる絵がお化けの絵だったから怖かった。


 天井のシミが顔みたいにみえて、すっごくみえて怖かった。


 窓の外で野良猫がごそごそしてる音が怖かった。


 途中にある、電気が自動的につく場所が心霊現象みたいで怖かった。


 洋服掛けが、ひとりでに動き出しそうで怖かった。


 夜の家は、暗くなると、なぜか暗くなるだけで、つまり怖いものがいっぱいになるんだよ!





「おねえちゃん、いっしょにトイレいってよ」

「一人で行きなさいよ」

「無理だよ、だって怖かったんだもん!」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ