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転生しました!

 ある日の朝、僕はホテルのベッドにいた。

 豪華な作りの貴族仕様だ。

 なぜホテルにいるのかと言うと、今日は、祝福の儀と言うものを受けるためだ。

 4歳になると、この世界の人々は全員近くの教会に行って祝福の義を受ける。

 祝福の儀を受けることで、世界から認識され、ステータスを開けるようになるためだ。

 僕は、辺境貴族の子どもということもあり、通常とは異なり、王城で受けるみたいだ。


 《マスター?起きてるなら、早く起きてください。今日は、大事な日なのでしょう?》


 僕に話しかけている、お姉さんっぽいこの声の主は、神様が最後に言っていたガイドスキルみたいだ。

 僕も、ステータスを開くことが出来ないため確認できていないが、本人が言っているのできっとそうだろう。

 彼女は、僕がこの世界に生まれた時から一緒にいるみたいで、現状の把握だったりで無茶苦茶助かった。

 ちなみに、まだスキル名が分からない。そのため、主神様が言っていたアカシックレコードから取って、名前はアカさんだ。

 安直だが、可愛らしくて良い名前じゃないか?

 アカさんも、気に入っているみたいだ。


(分かってるよ。今日は、王城で他の貴族の人たちも集まるみたいだからね)


 僕は、二度寝という名の甘美かんびな誘惑に打ち勝ち、ふかふかで包み込まれるようなベッドから、降りて着替えるために、クローゼットに向かった。


 そうそう、僕は今4歳だ。意識が戻ったのが一年前で、気づいたら、3歳になっていたのでびっくりした。


 名前は、レン・ドル・グラナータ。ドルクライム地方を統治する辺境伯家の次男に生まれた。

 髪色は、白髪で所々に真紅の髪色が入っている。

 自分で言うのもなんだが、前世と同じでかなりのイケメンだ。


(それにしても、今日は大勢の人の前に経たないといけないんだよなぁ)


 僕の父は、四龍英雄(テトラヘロス)というこの国の英雄の一人なので、自然とその息子である僕も注目される。

 それに加えて、今回四龍英雄(テトラヘロス)である英雄達、全員の子供も僕と同い歳で、一緒に受けるようだ。

 さらに、王女様まで一緒に祝福の儀を受けるということで、参列する人の数が尋常では無いみたいだ。


 《マスター、この部屋に向かってくる者が1名。魔力反応から、セルヴァ様と思われます》


 ついに来たかラスボス!今日は、来る前に起きているぞ!!


 セルヴァさんは、今年で79歳になるグラナータ家のメイド長だ。

 昔は、父と一緒に戦場を駆け巡るバトルメイドだったらしいが、今ではなりを潜めて、完璧メイドとして、グラナータ家を取り仕切っている。

 ちなみに周りからは、グラナータ家のラスボスと言われている怖い存在だ。

 その評判通り、怒るとめっちゃ怖い。

 ある時、下っ端騎士が、怒らせてしまったことがあって、セルヴァさんの部屋に呼びだされたのだとか。次の日、その騎士は、人が変わったように仕事をし始め、セルヴァさんには、絶対服従になったらしい。


 コンッコンッ


「坊ちゃま。起きていますか?旦那様が下でお待ちですよ?」

「ちょうど今起きたところだよ。今着替えるから待ってて」



 僕が着替え終わり、扉を開くとそこには、姿勢を正した1人の老婆がいた。


「おはよう、セルヴァさん」

「おはようございます。今日は、二度寝はされなかったご様子で」

「今日は流石にね。二度寝していい時としちゃダメな時ぐらい分かるよ!!」

「いや、いつも二度寝はして欲しくはないのですが。これがいつもだったらセルティカも、もうちょっと楽になりそうなんですけどね…」チラッ


 セルティカというのは、僕をいつも起こしに来てくれる心優しき見習いメイドで、セルヴァさんの孫娘だ。

 今年で14歳になり、髪色は金髪で、いつもハーフツインテールにしている。

 メイド道は、イマイチだがこと格闘に関しては、14歳にしてそこらの騎士には勝てるレベルだとか。

 無事、祖母譲りのバトルメイドになりつつある。


「アハハハハ」

「頼みますよ? それはそうと皆様がお待ちです。食堂の方まで行きましょう。今日の朝ごはんは、坊っちゃまの大好きなゴチの実が出るみたいですよ」

「まじで!?ヤッター、早く行こうよセルヴァさん」


 僕は、駆け足で食堂まで向かった。



 ※※※※※※



 駆け足でやってきた僕は食堂のドアを勢いよく開けた。

 食堂には、父と姉が座っており、朝食の準備がちょうど終わったようだ。


「おはよう、レン。今日は、二度寝はしなかったみたいだな」


 1番最初に僕に話しかけてきた大柄な男が僕の父、オニピローエ・ドル・グラナータだ。

 筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)で、一見ヤクザに見間違うほどの顔の怖さを持つ豪快な性格の偉丈夫(いじょうぶ)だ。

 髪は、真紅の色をしていて、短髪で髪をかきあげている。


「おはよう、お父さん。僕だって、いつまでも子供のままじゃないからね」


 僕は、空いてる席に座りながら言った。


「ねぇねもおはよう」

「おはよう、レン。今日は1人で起きれて偉かったわね」


 優しく声をかけてくれた彼女が、僕の姉である。

 名前は、クロエティーレ・ドル・グラナータ。愛称クロである。

 髪型はロングで、母親譲りの綺麗な黒髪に、所々真紅の髪がある。

 性格は優しく、裏でファンクラブができるほどに美人なのだが、ブラコンなのが玉に(きず)だ。

 実は彼女、母親似なため、耳が少しとんがっている。

 うちの母がエルフだったり、僕たちがハーフエルフだったりするのだが、その話はまた今度。


「ふふん、僕も成長してるんだよ!」


 僕は、姉に対して胸を張って言い放つ。


「それはそうと、今日は王に会うのだ。失礼のないようになレン?」

「もう、わかってるって!任せといてよ」

「私たちの時よりも多いんでしょう?不安だわぁ」


 そのまま僕達は、今日の話に花を咲かせながら、ちょっと豪華な朝食を食べた。









「いってらっしゃいませ、旦那様。」

「先に行っててね?後で、お姉ちゃんも来るから」

「では、行ってくる。レン、早く馬車に乗りなさい。行きながら今日の予定など確認するからな」

「うへぇー、わかったよ。ねぇね、セルヴァさん、行ってきます」


 僕は、そう言って豪華な馬車に乗った。


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