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1/1

人生の半分はゲームで出来ている

初めて書くので出来は期待しないでください。

♯1



 ある日突然俺たちは死んだ。いや、殺された。と言った方がいいだろうか。俺、神楽坂 凪はいつもの様に学校に行っていた。いつもの様に眠たい授業を半分聞き流しながら受け、放課後になったら家に帰る。そして家に帰れば大好きなRPG系のゲームで徹夜する。そんな生活が当たり前になっている俺にとって、その日起きたことは、普通の人に話したならば、はぁ?こいつ何言ってんの?頭おかしいの?みたいに思われることだろう。まあ率直に言おう。突然現れた神様に殺されました、はい。な?頭がおかしくなったの?って思っちゃうでしょ?でも実際に俺たちは殺されたのだ。その神様は突然現れた。現れたと言っても姿は見えず、声だけだったのだが。その神様は自らの事をイシュメルと名乗り、授業が終わり帰ってゲームしようと席を立とうとした俺を含めた教室に残っていた者たちを異世界転移させると言ってきた。ただ、イシュメルはそこまで力が強いわけではないらしく生身のままでは転移させられないから俺たちを殺すと言ってきたのだ。クラスに残ってたやつらはイシュメルの話を、誰かのイタズラだろうと鼻で笑って聞き流していたが、もし本当なら俺の放課後タイムがピンチなのでイシュメルに問いかけてみた。


「俺たちを殺して異世界に転移させたとしてお前に何のメリットがあるんだ?」


「メリット?うーんそうだな。あっ僕が楽しめることかな!」


 その言葉を聞いて俺は確信した。イタズラじゃないと。

 ほかのやつらもイタズラではないと思ったやつらが逃げようとドアを開けて廊下から逃げようとする。だが……


「ドアが、開かない!?」


「今から殺すって言ったの聞いてなかったの?閉じ込めるのは普通でしょ?」


 やられた。ドアが開かないんじゃ逃げられない。昨日買ったゲームをまだ全クリしてないのに!・・・・いや待て。窓ならどうだ?この自称神様は俺たちはドアからしか逃げられないと思っていくかもしれない。試してみるか。そう判断した俺は窓に突撃した。ここは二階だが神様に殺されるよりは足を骨折して助かった方がいいに決まっている。案の定窓はたやすく割れて、俺の体は教室の外に飛びだした。


「あっ!!くそっ死ね!!」


 教室の真ん中で黒いまるでブラックホールの様なものが段々と大きくなっているのが見える。その物体は重力に引かれて真っ逆さまに落ちている俺の所にも届く大きさになり、遂には飲み込まれて俺の意識を手放した。


 気がつくと真っ白な空間に倒れていた。立ち上がってあたりを見渡す。するとそこには髪の長い、女だか男だかわからない容姿の人が立っていた。


「まあよくも奇想天外なところから脱出を試みてくれたね。僕もまさか窓から飛び出すとは考えてなかったよ。」


 話し方があの時の声と同じだ。するとこいつが俺らを殺そうとしやがった自称神様か。


「なぁ自称神様。俺って死んじゃったの?」


「うん。死んだよ。僕が殺した。でも驚いたよ。あの教室の中で、君だけが生きる可能性を模索し、それを実行した。なかなかできる事じゃない。」


「そうかい。俺には帰ってやらなければならない使命(ゲームの攻略という使命)があったからな」


 そう返答すると自称神様は笑い出した。


「はははははっ君って面白いねぇ。きっと異世界に着いても面白い行動をしてくれそうだ。」


 自称神様の言葉で思い出した。異世界に行くとかどうとか。


「異世界ってのは地球とどう違うんだ?」


「そうだねーまず魔法があるよね。魔族とかもいるし、エルフとか亜人とかもいるし」


 それを聞いて俺は少し楽しみになってきた。家に帰ってゲームを満喫するのが至高と思っていたが、異世界というのもなかなか悪くない様にも覚えてきた。


「ああそうそうそれとね、君は僕を楽しませてくれたからお礼に何か願いを聞いてあげよう」


「じゃあ家に帰して。」


「それは無理」


 ですよねーわかってました。


「じゃあ異世界に行っても困らない様なものが欲しい」


「分かったよ。その願いを叶えてあげよう。願いがどういう形で叶ったかはあちら側に着いてからのお楽しみで!」


 その言葉に一抹の不安を覚えながらもまあないよりはマシかと自分に言い聞かせて了解の旨を伝える


「それでは君を異世界に送るよ。君のクラスメイトもあちら側に送ったけど君とは違う座標に着いちゃったみたいだから合流するにしても頑張ってね!」


「分かった」


「ああ、それとね?」


「ああ」


「君死ぬ前に窓から飛び降りたよね?」


「飛び降りたな」


 なんだこの下り嫌な予感がするぞ


「という訳であちら側に着いたら空からスタートするから頑張ってね!では、良い旅をー」


 足元が光り出し、俺の体が浮かんで行く


「ちょっと待てやぁぁ!どうせなら地上に降ろしてくれてもいいだろうが!!」


「だってその方が面白いでしょ?」


「覚えてやがれぇぇ!」


 最後に捨て台詞を言い残して俺は異世界に飛び立った。野郎、いつかぶっ飛ばしてやる。

最後まで読んで頂きありがとうございます。初心者ながら頑張って行きますのでどうぞ、よろしくお願いします。

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