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恋い焦がれ

 息を吹き返した針金男を見、ぼくも横になって倒れた。

 なんせ木人を相手にしてからの連戦、吹っ飛ばされるは、森を全力疾走するわで疲労困憊。

 もしも魔術にマジックポイントなんてのが必要だったなら、ぼくは今頃きっと死んでいるだろう。

 だからまあ、今は死んだように眠ろう。

 安心したら、ふとアレイの顔が思い浮かんだ。

 ああ。

 そういえば、最近はまともにアレイと顔を合わせていなかったな。

 会えない時間が想いを募らせるというけれど。。

 なんだかすごく会いたい。

 今すぐに会いたい。

 会おう。

 けれど、身体はぼろぼろでもう一歩たりとも歩けない。

 と。

 そうだ。

 助けてって言ったら来てくれるって言ってたよな。

 今更ながら試してみよう。

 仕事の邪魔しちゃ悪いとか知ったこっちゃない。

 ぼくに冷たく接した罰だと思って欲しい。

 今はただ。

 何よりも。

 彼女に会いたいのだから。

 針金男の件で分かった。

 ぼくは彼女を家族として見ているけど、それは母親でも年下の妹としてでもない。

 好きなのだ。

 彼女のことが。

 もうどうしようもなく。

 誰にも奪われて堪るものか。

 だから、言おう。

 享年十八歳。

 今年で一歳。

 今まで生きた十九年にして初めての告白を。

 遠く遠い場所からこちらへ目がけて何かが飛んで来る。

 それはきっと。


 この世界で最も愛らしい少女だろう。

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