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47話  ドムルの架け橋?

これでドムルの都市が落ち着きます。これにて真面目回は、終わりです。

 犯罪都市ドムルの復興計画で、まず取り掛かるのは、黒セラミックの材料を調達することです。


 ニーレセン領の改造時は、山脈を南北に街道が貫通してしまったほど、岩や土砂を使用した。


 これを参考にすると、山の5つや10は必要になりそうです。


 エルフの国と、皇国の国境となってるフレート連山の西端、未開地になってる山を使用することにしました。


 まず、山頂の木々を伐採して闇に収納し、山頂部から直径100mの闇を展開して岩、土砂を収納していく。平地になった岩むき出しの元山のあった場所に、山の土の部分を上から撒いておく。さらにユーノス大河で水を汲んで闇に収納して、この土地に水を散布しておく。こうして置けば直ぐ草が生えて、緑が回復する。


 こうして2時間ほどかけて、10個の山を闇に収納していく。


 ドムルの都市に転移で戻り、都市の西側門近くに、伐採した木を積み上げていく。これは建築材や、紙産業の材料に利用してもらう。

 全て出してから、離れた場所に山の雑草や雑木、切り株などの植物を積み上げ山にする。これが腐って醗酵すれば良い堆肥になりそうです。


 城壁は、黒セラミック製の高さ13m、横幅10m、厚み2mの板を土の魔法で3mの穴を開けた所に差込、内側になる面に土魔法で土を寄せ上げて、5mの土手状にして支えにする。

 この板状の黒セラミックの間にH型の直径4m、長さ15mの杭を関節の様に打ち込んで繋ぎにして連動して行き、城壁にしていく。

 城壁上部は外向きに落下防止柵を高さ1mを付け、内向きは板部分だけ落下防止柵を付けてます。杭状の内側部は、後で城壁に上がる階段設置に使ってもらい、使わない所は自分達で柵を付けて貰う。


 そうそう、この作業中は、ゴーレムの5人チームを2つ作って先行させ、魔物を狩ってます。狩った魔物は血抜きと、解体をして素材部位、肉等食材部分を闇に収納、夜帰る前に、冒険者ギルドと商業ギルドに寄って販売しておこう。


 最近1つの危険性が有ることが分かった。


 それは、俺や妻達が魔力開放して、近隣の魔物を追い払うと、玉突きみたいに魔物の分布が変わって、近場の村、町に被害が出る事が有るようです。

 今この都市は、冒険者や、騎士団が少ない状態なので、なるべく魔物は狩る方が良いみたいです。


 こうして5日掛けて外城壁を造りあげました。


 この後、新外城壁西外側の荒地に直径1km、最大深さ20mの人口湖を造り、ユーノス大河から水を引きこんだ。


 この人口湖から更に用水路を引きこみ、新農耕地に水路を張り水を確保する。高い位置に有る土地には、直径200m程の人口池を造って、土魔法で地下水脈まで穴を貫き水を湧かせる。ここから水路を低い土地まで引いて行くようにして、水に困らない土地にしました。


 この作業に3日間かけ終わる。


 翌日より、橋の建造です。


 まずは南門の造成からスタート。


 南門は3つの門で構成され、東西に都市から出る門、中央に橋に接続する最大の門といった感じです。


 ユーノス大河の土手を黒セラミックで、1kmに渡り造成、補強してスタート部分にします。


 ユーノス大河は、川幅2kmの氾濫の起こらない穏やかな河で、水深は深い所で20m、この辺は余り水棲の魔物がいない。その為、漁業も結構盛んらしい。


 準備も終わったので、橋を架け始めます。


 この橋は、橋脚部分と道路部分の2つのパーツで造ります。


 2つのパーツは嵌め込み式にして少し余裕を持たせ、橋の変形や寒暖での収縮に対応させます。


 橋脚部分は長さ50m、横20m厚み5mの1枚造りにして、川面に対して流線型にして抵抗を減らす工夫をします。

 道路部分は、長さ50m、横幅20m、厚みは中央部が2mで両端が5mで上からの重量に耐性を持たせる。


 橋脚部を50m毎に水面上5m出して、40本ほど打ち込む。そこから道路部分を嵌め込んで行き完成させる。もちろん道路部分は落下防止の柵を設けてます。

 河の中央部には大きなテラス状の休憩部分も、遊びで作製しました。


 都市に戻り、ファクトさんと騎士団長に橋の完成を報告して、ファクトさんには、スラムの住人に橋の落下防止柵の彩色を頼んでもらいました。柵が目立たなかったのでついでです。騎士団は南門の管理を始めてもらう。


 「「・・・。」」


 二人ともどうしたんだろう?この前からみんなの反応が薄い気がする。


 まあいいや。

 

 後は街道造りです。これはニーレセンでやったので、簡単に出来ます。


 ここから1ヶ月間ずっと街道造りです。


 ゴーレム部隊5人を3チーム作り先行させて合わせて魔物狩りも実行してました。


 このゴーレム部隊、偶に冒険者達に遭遇して攻撃された。喋れないので、魔物じゃありませんのプラカードを1体が必ず常備してる。情けない。


 3日に1回位、ラナ達がお弁当を持ってお昼に来ます。その時は、ミノちゃんズまで来て結構賑やかにお昼を食べてます。最近ミノちゃんズが運動不足で、これはダイエット込みの外出だそうです。


 ミノちゃんズが来た時は、ゴーレム部隊に入ってもらい、狩りに参加してます。監督に妻達が1人づつ付いていってる。この時だけは、ミノちゃんズも野生に帰って、リフレッシュもしているらしい。よかったね。


 今度白龍の山の裏手に裏口を作って、ミノちゃんズが偶に狩りに行ける様にしてもいいかもしれない。


 さて、街道造りも終了したので、ドムルの都市に帰る。


 転移で戻ると、ドムルの都市は夕飯時で、この前見た時より露天で野菜や魚を販売している露天商が増えてる。流通が少しだけど回復し始めたかもしれない。


 元伯爵の屋敷に歩いて向かう。少し見ないうちに生活感が増えて、都市全体に活気が出てきた。ぱっと見ただけでも、主婦達や子供達の笑い声が聞こえてくる。

 裏道に入っても、前のような暗さや、じめじめ感が無くなっていて、生活している住民達も血色も良くなり、肉付きも良くなってるのがハッキリ分かります。


 よかった。最悪な事態は回避出来たみたいです。


 後は、今やってる計画を、推進して仕事が定着してくれれば、殆んどの人の生活が安定すると思います。


 歩いて元伯爵の屋敷に入り、ファクトさんに会い街道整備が終わったことを伝えてこの日は帰ります。


 翌日、屋敷に出てファクトさんから、ここ1ヶ月の変化を聞く事にします。


 「ライト様が居なかった間に、商業ギルドの働きかけも効き、商人達も少しずつ来る様になりました。まだ南からの橋利用者がメインですが、北からの商人も来始めましたので、後は商人同士の口コミで更に増えてく見込みです。」


 「住民達の住居はどうなってますか。」


 「住宅は造成は終了してます。集合住宅にはほぼ全ての住人が入居出来てます。これ以降は、公園や街路樹、下水などの公共設備の充実に入って行きます。

 あと、かなりの悪徳商人達が、この都市を去って行きましたので、中心部の方が今は空いてるかもしれません。」


 「そちらは気にしなくていいです。誰か、この都市で成功した人が、住み着くはずです。これまで通り、商業ギルドに管理させましょう。」


 「後新農業耕地部分の、魔物殲滅が後2~3日で終了の予定です。」


 「では、殲滅終了以降は、旧城壁は私が解体しましょう。その後の都市計画はお任せします。

 あと、工場区画と花街などの歓楽街の進捗はどうなってますか。」


 「工場区画は、縫製、染色、紙工場全て製造が始まってます。彩色工場だけは集会所兼図書施設が遅れているみたいですが、それも想定内です。」


 「経済活動も始まったので、ライト商会を本格的にはじめますね。本店を決めますので、決めたら次男さんにライト商会の金融を任せましょう。花町とカジノ、奴隷販売部門は都市の裏方になるので、これはライト商会に移しましょう。

 警備部は本格的に騎士団に編入させて、今の警備部の4箇所の支部を、そのまま騎士団の支部に変更して都市全体の治安維持に活躍してもらいましょう。

 商会は準備に1ヶ月ほど掛かりますので、それまでは今のままで御願いします。」


 さてと、商会の準備だね。


 商業ギルドに行って、店舗の用意です。


 店舗は元大商人の店舗兼住居兼倉庫の、大きな店舗にしてもらい、職人を手配して改装してもらう。

3階建てなので、1階は加工食品、生活雑貨、衣料品で2階に魔法具、武具を取り扱ってもらい、同じ2階に金融部門も入れてもらう。


 この改装を15日で御願いして、次は人の手配です。


 エルフの国の商会本部に転移して、幹部候補に成れそうで、トスラト皇国のドムルに行ってくれる人がいるか聞いてもらう。同じ様に、トスラト皇国の首都の商会本部でも聞いてもらう。


 これで、行ける人がいたらその人に幹部をやってもらい、地元の人たちも順次雇うことにしよう。


 明日はドムルの店舗の警備員を手配しよう。


 この日はこれで暮れて行く。

次回から、やっと日常?に戻ります。

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