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45話  遊園地開園しま~す

ライト君小さい時からお金稼いでたけど、この頃の成功の影で、この積み重ねがある。やっぱり資本金って大事だね。

 うあ~~助けてけれ~~!!


 人波みにのまれて流されてます。


 話は3日前に戻ります。


 この頃、皇都から皇族と貴族のご招待の方達が、侯爵家の新しい屋敷に到着しました。


 このニーレセン侯爵家の新しいお屋敷は、都市の東隣に半径2kmの半円形の土地を、黒セラミック高さ5mの壁で囲い敷地にしてます。


 屋敷はトレス湖に面して建てられ、4階建てで白色の外壁、物見の塔が南北2箇所に立っている。駐留の騎士の為の宿舎と、使用人達の住居、ゲストハウス、そして地下施設。


 ここは、湖面から20mほどの崖の上に建ってますが、この崖、黒セラミックでかなりの補強をかけてます。そして、湖面では侯爵家専用くりぬき型の大型船着場、専用釣り場、護衛さん監視場、倉庫、崖張り出し型のバルコニー、宿泊所、等てんこ盛りにしました。

 上の建物は、地元の建築士が建てたけど、地下施設は俺が土魔法で悪乗りしました。


 2日前は、侯爵家に納品した動力船1号で、ゆっくり湖を遊覧してたそうです。


 そして前日、内見会当日。


 朝、転移して遊園地前の馬車駐車場、俺と妻達3人で行くと、遊園地総責任者エマさんが出迎えてくれます。


 「ライト様、ラナ様、アマリー様、フィース様、ようこそおいで下さいました。今日は、ごゆっくりして私達従業員一同の、仕事の成果を御覧下さいませ。」


 エマさんは、一番初めに盗賊から解放した方の一人で、計画当初から力を貸してくれた方です。


 「エマさんもお疲れ様。開園に漕ぎ着けられたのは、エマさんや従業員の方達の努力の結果ですよ。今日は楽しませてもらいますね。」


 「では、此方へどうぞ。もう直ぐ、国皇様一行が到着されるはずです。」


 今は、ご招待された職人さん達、商業ギルドの職員さん達が開園と国皇様一行が来るのを待ってます。


 時間になって、玄関前で除幕式です。国皇様、4公爵、ニーレセン侯爵、ギルド長、俺達で綱を引いて除幕です。


 ちょっと待て!!


 園名はニーレセンランドのはずが、ライトランドになってた。


 エマさんを見ると視線を逸らされた。侯爵様を見ると視線を外されて肩が震えてる。ラナ達は視線を逸らしながら「プッ・・・。」っと何かに失敗しながら肩が震えてる。

 ・・・みんなではめたな。


 ラナ達に何時もの拘束をされて、入場門を潜ると、真っ先に目に入るのが綺麗な花畑に、植物の色の違いで描かれたラナ、アマリー、フィースの3人の姿と・・・俺の10mの銅像(彩色済み)でした。


 グハッ!!


 血吐くぞ、俺は。


 おかしいと思ったんだ。この前ゴーレム造りに来た時、やけに幕で隠されてる物があるなと思ってたんだ。開園が近いから忙しいのかと思ってたけど、やけにエマ達が慌ただしかったのも不自然だった。下手したら、俺からこれらを隠すのに忙しかったのかもしれない。


 あれ?何でまだ妻達の拘束が続いてるんだ?


 まだ何かあるの?


 まだまだ在りました。


 冒険者の森で、魔物と戦ってる冒険者の像が、全て実寸大の俺と妻達に変わっていました。これもご丁寧に彩色されてます。


 劇場では、この国の英雄物語を演じてたのですが、これも何故か主人公が俺を模してるし、ヒロインが妻達になって脚色され変化してるし。


 ミニお城の王座に座ってるのは、俺と妻達だし。


 お土産コーナーには、俺の縫いぐるみと、抱き枕、コップなんかもある。ラナ、アマリー、フィース全種類買うんじゃ無い!!

 下手したら、妻達の部屋がいつの間にか、俺のグッズで埋まってるなんて事無いよね。御願い、それだけは許して。


 こうして、夕方になり、気力の全てを使い切り、自宅に帰っていった。


 ここの従業員は、隣接した専用の町に住んでいて、わざわざ都市に帰る必要が無い。閉園時間になってから、都市に帰るのでは、魔物の被害が出るかも知れないからです。食事は園内の食事が半額で食べられ、自炊も自由です。休日には、都市に買い物に行ったり、実家に帰ったりしてるそうです。


 豆知識だけど、この世界は上流階級以外の人は、休日という休みの概念がありませんでした。日が昇ったら仕事をして、日が沈むと仕事は終わりという感覚です。

 シフト制も無かったので導入してます。朝番の人が、開園前のチェックとゴミ拾いで夕方早目に終わり、遅番の人が、かなり日が高くなってから仕事を開始して閉園のチェックとゴミ拾いで最後に終わる。

 専用の町にも、商店や食堂、酒場があってこちらは最初から都市の半額の値段で営業している。

 この町は従業員の町で自治の町になるけど、責任者になれば1戸建ても貰えて、家族でも過ごせる様になり、給金も良い。労働条件も良いしで、多分この世界で最高の治安の良さをしていると思う。

 みんな笑って仕事をしている。これだけでも造って良かったと思う。


 そうそう。ご招待のお客様の中で、一番テンションマックスだったのは、国皇様でした。


 所々で、皇妃様に後頭部を叩かれてます。皇妃様もしかしてこの国最強?


 お客様達に人気だったのは、各種乗り物と龍達の空中遊覧でした。


 翌日一般開園の日、朝様子見で、馬車駐車場に転移すると、そこは人で溢れていました。


 開園時間になって、エマさんの開園の合図で入場門が開く。


 「皆さん。お待たせしました。只今より夢の国、ライトランド開園で~す!!」


 ウォーーーー!!!


 地響きと、訳の分からない歓声で鼓膜が破れそうです。


 こうして、この回冒頭に戻ります。


 「ウア~~ン。俺は見に来ただけなのに~~!!」


 こうして2日連続で入場する事になりました。


 某ねずみランドより凄かった。人の波に飲まれた俺が、脱出したのは、それから2時間後でした。


 精神的にぼろぼろになった。


 何が悲しいって、何で自分の造った施設に、お金を払って入場しなきゃならないんだ!


 この後、エマさんの所に行って従業員達にボーナスを出す様に言っておきました。


 外に出て、都市の方を見ると、まだまだ人の列が続いてる。街道には露天や飲料、軽食の屋台も出てる。商人は逞しいね。


 首都に転移して本部に行き、花町責任者のノルンさんに会いました。


 また、高級娼館の開店です。


 最近のノルンさんは危険です。


 俺に直ぐくっ付くし、目は潤んでるし、際どい服装だし、下着着けてないし。


 それに、直ぐエッチし様とするし。


 案内されながら、腕は放してくれない。


 新しく出来た娼館の前に来ると、何人居るのか分からないほど花売りさん達がいます。それも商売する時の衣装で。


 分かる?みんなエッチな下着や大事な所が見えてしまう、透けてる衣装です。


 今回は俺も学習してるので、最初から全体を魔力で包んで、みんなに回復魔法を掛けて気絶させる。ノルンさんはかろうじて意識があったけど、首筋を触ったら落ちた。外のみんなをゆっくり横たえて、新店舗に入る。

 

 これも予測出来る。


 全員エッチな部分だけしか隠れていない姿です。


 魔力で包もうとすると初めて妨害された。


 後ろからフィースです。予想外の伏兵です。


 こうしてやっぱり、視察そっちのけで浴室に拉致されました。フィースお前は俺の妻じゃないのか?


 人の雌達にもみくちゃにされ、脱出したのは1時間後、やっと全員気絶させました。幸せそうな顔だからいいだろう。


 帰ったらやっぱり、妻達が激しかった。


 この事件?の後、花売り達とノルンさん、妻達の間で密かな陰謀が計画された。これは、発覚するのは半年後、またの機会に話します。

チョコチョコ、妻達が影でも動いています。彼女達の種族としての価値観や、ライト君の心と体を考えて彼女達成りに動いています。

出身が違う種族とか、一夫多妻の世界とか、死が身近に有る世界とか、女性としての葛藤とか絡めて考えると、皆さんなりの理由が思いつくかも知れません。

現代基準で考えると信じられない事をこれからもします。

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