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9話  初めての都市

今回後編ですが街の描写しています。こんなだったら良いなという願望も入れているのでごかんべんを。

 翌朝、簡単な朝食を摂り、出発することにする。


 商人さんから、都市の警備員宛の応援の手紙も預かっているので急いでいく。

 商人さんと、護衛の人たちは、盗賊をぞろぞろと、合計140人も引き連れてなので早く人手がほしいそうです。


 飛び上がり、みんなに手を振り、南に向かっていく。


 遠くに見える城塞都市エキナ。


 商人さんの話では、高さ5mの壁が囲み、最大2kmの楕円に近い形、中央に官庁街と大商人街、南と北に市場や商店が有り、西と東に住宅街。門は東西南北に1つづつ有り、多くの人々が出入りしていて、入場料は100C銀貨1枚とこの大陸で1~2の安さ。ただ住人か身分のハッキリした者は、料金が掛からない。


 北門に上空から近づき降りていく。警備の人に事情を話しながら、商人さんから預かった手紙を渡した。30分もすると馬にまたがった、警備員が30名ほどかけて行った。その間、簡単に事情を話し、入場の列にならんで、銀貨を払って都市に入った。


 感動した!!


 思い描いてほしい。レンガ造りの建物が並び立ち、十字に通る大通り、碁盤状の中通り、行き交う馬車に、行き交う人々、人間、獣人、龍人、エルフなどのファンタジーの住人達。

 CGやSFXの様な、違和感のない自然な生きている生物としての動き。商人や住人達の交渉などの生活の熱気。活気。


 生き物の生の生命力が感じられる。


 ずっと見ていたいけど、そうも言っていられない。早速、商人さんに紹介してもらった香辛料屋さんに行ってみた。


 中央の区画で3階立ての、幅40メートル、入り口が大きな木製扉、両側には専属警備員が4名、建物全体に、草木の彫刻と彫り物付きの落ち着いた風情。出入りしている人は貴族の様な服装の人や、執事みたいな人達・・・・・・どんだけ敷居が高いんだ?


 びくびくしながら、商人さんの紹介状を警備員に渡してみる。


 10分ほどで、ちょっと太めの身なりの良い青年が出てきた。この青年、この商店のナンバー2でした。なんて紹介状に書いてあったのかきになる。応接間に通され、紅茶を出された。う・・旨い。


 びびっているだけだと、話が進まないので用件を告げる。


「肉・魚を調理するのに使用する調味料で、品質の良いもの、使用法などをつけて。」


 簡単な説明に対して、20種以上の香辛料を見せてもらいました。結果、黒胡椒、唐辛子、にんにくを手に入れました。胡椒は10kgで100万C白金貨1枚でした。・・・高!


 胡椒50kg、唐辛子30kg、にんにく50kgを仕入れました。全部で550万Cでした。現金で支払い、現物を闇に収納する。店員と使用人が固まっている。・・・なんで?


 店から出るとき、出口に店員と使用人が両サイドに並んで会釈していた。・・かんべんして。


 精神的にかなりのダメージを受けたが、なんとか立ち直りました。


 魔法具屋も気になったので覗いてみる。


 探知の魔力を少し濃い目にして効果を見てみると、バック重量軽減、ポーチ10kg収納、コート寒さ軽減、ランタン魔石の魔力が無くなるまで、筆箱くらいの箱魔力がなくなるまで火が出る・・びみょー


 もっとなんか、青い猫型ロボアイテム張りの道具を期待したけど、効果がびみょー。


 

 市場に行ってみます。北市場でフリーマーケットに近い感じがする。ここでは野菜と果物が見てみたい。


 たまねぎ発見!いろが真っ赤です。


 トマト発見!赤い色は良いが、楕円形のプチトマトサイズ。


 ジャガイモ発見!形・色は現代風、大きさ1個30cmある。


 カブ発見!サイズが桜島大根でした。


 スイカ発見!形は楕円形でした。


 桃発見!オレンジ色で味はスモモに近い。


 オレンジ発見!黄色で酸味が強い。種大量に有る。


 ブドウ発見!青色で甘味がとても強い。種有り。


 全部50kgずつ買いました。気付いてくれたと思う。これは全部種が有ったり、それ自体が苗として栽培出来る物ばかりである。少しでもエルフの村の特産になればと思ってね。


 あとは露天で販売している、ジャンクフードを買ってみる。硬いパンに甘辛いたれで焼いた肉を挟んだバーガーもどき。とり?のもも肉焼き、薄い生地に野菜スティックを挟んで甘辛いソースをかけて食べる物。

 

 いろいろ試しながら食べていると、遠くに今朝別れた商人さん達が見えた。無事到着したみたいです。よかった、よかった。


 そろそろ夕方です。俺も帰ろう。


 門から外に出て、少し離れてから、家に転移しました。


『ただい・・ま・・・・・。』


 母さんが、デカイ口を開け燻製肉を口に入れようとしている状態で、固まった。


『・・・・・母さん・・・。』


 母さんは、まだ動かない。


 母さんの横を通り、燻製室に入ってみる。出て行く時にあった分の半分になっていた。ちょっと意地悪をすることに。


『母さん・・、しばらく味付き食事抜き。』


『ガアーーーーン!』


 漫画みたいな、効果音付きの驚き方を28年間で始めてみた。母さんがさらに固まった。


 先にお風呂に入って、旅のあかを落としてのんびりし、それから夕飯を作りました。もちろん母さんの分も作った。あまいかなとは思うけど、結局おいしいと食べてくれる人(龍)がいてくれるから料理が楽しいしね。


 この日は、夜遅くまで母さんと土産話をしました。



 翌日、早速農業の話を長老さんと農業をしているエルフさんを交えてしました。堆肥や腐葉土、連作障害などを教え、昨日仕入れた作物の作り方を知ってる限り教え、より味の良いものを造るには間引きが必要なこと、そして、調理の仕方やあじ付けの仕方などは奥さんがたにも手伝ってもらい試食してもらいました。

 ただ、胡椒に関しては試食と栽培用の種分を渡して残りは自宅用にしました。値段を言ったらみんな納得してくれた。


 これである程度の食生活が改善される。


 自然に愛されやすいエルフさんが、現代農法をやったらどうなるかとても楽しみです。

農業は専門的にできませんので、さらっといきます。

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