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光の日

「くっそむかつく〜♪」

旺介は、私の晴れ姿が見られれば満足で、私がすぐ離婚して家に戻ってくるものと思っていたらしい。


ごめん。今のところ、超幸せ。


式は、憧れだったガーデンウエディングで、親しい友達やお世話になった姐さんたちを呼んでの、温かなお祝いだった。


かずきさんのご両親にも来ていただけた。

テント席でふたりニコニコ寄り添って座る姿は、涙が出るほど尊かった。

彼のお母さんは、私のキラキラに飾った髪をなでるそぶりをして、まぁなんて可愛らしいお嫁さん!と言って泣いていた。私も泣いた。


かずきさんは、精悍な顔つきになっていた。

幼なげな顔つきは、青年剣士のようにキリリと整い、これまで出会ったどの美男より惹かれた。


うちの弟が彼の靴を踏んだようだが……全く。


誓いのキスは、弟が大反対するなか、強行した。


キラキラ輝くアクセサリーをまとった、ツヤめくふわふわの髪。それを覆うベールが、そっとめくられる。


白いタキシードの彼が、伏せ目になって私に顔を寄せる。私はドキッとした。


この王子様と、私はずっと生きていきたい。


客席は、輝く笑顔と涙で光っていた。

ママの、泣きながら喜ぶ顔に、パパが寄り添っているような幻覚を見た。


もうどんなことも怖くない。

私はこの人のために、ここにいる人たちのために、楽しく料理を作り続けよう。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 憑依型役者をテーマと、瑞々しい感覚とどこかほの暗い雰囲気がマッチしていて、とても面白かったです。 閉じたままの時が止まっているような演劇界隈独特の雰囲気も味わい深くて良かったです。 ラ…
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