表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/59

清算

ぼくは、霊と体を共有していた。

ぼくが働いた悪事の、逆の立場を味わっていた。


身体は言うことをきかない。

ただただ、目の前の展開を見届けることしかできない。


この死霊が……ユカちゃんの……お父さん…?


えげつない展開だ。

お父さん初めましてどころの騒ぎではない。


いきなり体を乗っ取られて、お嬢さんをぼくにくださいすらさせてもらえない、絶望感。



ユカは、今までにないような張り詰めた視線をこちらに向けていた。

怒った顔もかわいい。ぼくは、こんな時ですら色馬鹿だった。


どうやら、ユカのお父さんはクズだったようだし、おそらく自殺だったんじゃないだろうか。


ユカは、涙目で叫んだ。


「ママはさ!パパからもらった大鍋を、いっつも大事に磨いて使ってたんだよ!!パパがいつでもシャンとしたシャツを着られるように、クリーニング代も稼がなきゃって!働いて働いて……どこまでもパパに尽くし続けて………」


「あの鍋は……商店街のイチカワさんところで融通してもらったものだから、その、プレゼントとしては……あれだろ?」


「男のプライドなんか知るかよ!!!!」


ぼくもユカパパも、ユカの迫力に縮み上がった。


パパ霊は、俺に意識で呟いてくる


「ほら、うちのユカ可愛いのに怖いだろ……?」


知るかよ!

でも怖いと思ったよ!!!むしろ頼もしいよ!!!


ユカは極道の女と化していた。


「おい菅野ぉ!そこにいるんだろ!顔出してこいやァ!!!!」



ユカちゃん怖い。

ぼくたち、ちょっとちびりそうだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ