表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/59

反転

私は、固まった体が、大きな脈でドクン、ドクンと波打つのを感じていた。

一歩も動けない。思考ができない。


「こんばんは。初めまして、菅野です。お邪魔します」


いやいやいや、待って。初めましてではない。

菅野くんの代理が菅野くんで、その顔はパパ……


固まる私の脇を通り、その男はスルスルと部屋の中へ入っていく。


そして、料理教室のあるリビングへ辿り着くと、後ろに手を組んで、ゆっくりと見回していた。


「これが、ユカのつくった料理教室なんだね」


もはや、隠す気がないのか。それとも若い頃の父親にそっくりな、ただの無礼な人物なのか。


「パパ……?だよね?」


私は、リビングのドアにもたれかかって、貧血を立て直しながらやっと言った。


「ああ、ユカのパパだよ。久しぶりだね。といっても一年ぶりかな?良かった。パパの葬儀で呆然としているユカたちを見て、心が痛んでたんだ。こんな立派な教室を立ち上げて……」


ドサッ


私は、目の前の男が言い終わらないうちに、ソファのクッションを投げた。


「なんで?何しにきたの?菅野くんは?彼は誰なの?」


私は涙が抑えられなかった。

ガタガタと体が震えた。


これまでのこと、ぜんぶが悪夢に変わった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ