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美形2.5
おしい。
非常に惜しかった。
先生と夢のような一夜を過ごせた。
これは大祝賀会に値する。
だからぼくは、家でプチ贅沢な祝杯をあげていた。
クラフトビールだけど…
先生の唇で達したのだから、もうこれにてめでたしで幕引きしてもいい。
しかし、どうしても自分のプライドが許さなかった。あの惨めな去り方は、男として、ない……
ぼくは、次なる美形のデザインを考えていた。
おそらく美形ダンディは出禁である。
また40歳以上でいくのには抵抗があったので、次は業者でいこうと決めた。
ぼくのアルバイト先の商品を売ればいい。ウォーターサーバーの営業だ。
たまに、個人経営者むけにアポなし訪問で契約をとってこいという無慈悲な業務命令がくることがあった。
これまでは、それが苦痛で仕方なかったが、今はチャンスにかえられる!
今度は先生とゆっくり関係を築いて、付き合ってからことに及ぼう。
なんか先生、性欲強そうだし……
ちゃんとデートの時間をたっぷりとって……
ぼくは、性懲りもなく妄想を繰り広げていた。




