ぼくの先生
ぼくは、久々に部屋から出た。
昼間の日差しはまぶしい。とはいえ、もう17時である。
体験を申し込んだ料理教室が近づいてくる。
歩いて10分程度の距離だ。
前々から、花柄にリボンを描いた看板が気になっていた。
ぼくは足を止めた。
戸数は多くなく、築年数も経っている。でも明らかに金持ちが住みそうなマンションだった。
このワンフロアが料理教室になっているらしい。
ぼくは、オートロックを開けてもらうためにインターフォンを鳴らした。
そこから聞こえたのは、アニメの優しい女の子のような、甘い声。
ぼくの好みだった。
教室のドアを開ける。
ふんわりと清潔感のあるポプリの香りがした。
「…っあ。体験の方ですね!どうぞ〜」
ん?ちょっと間があった。
それよりも、ぼくは彼女を見てドギマギしていた。
かなり可愛い…
顔はほぼメイクが分からないほどナチュラルで、元の童顔で清楚な顔立ちが引き立っていた。
何より髪が薄い茶色でツヤツヤだった。
彼女が動くたびにミルクのようないい匂いがする。
ぼくは靴を脱ぎ、チラッと彼女の後ろ姿を見た。
ウエストが…細い…
首と腕も細い。
ぼくはあらぬ妄想を押さえ込んで、生徒として大人しくスリッパをはく。
最後まで理性が持つだろうか…