シンデレラタイム
ぼくは、身体が勝手に動いた。
素の自分の姿だと、客観視したとき、あまりの格好悪さに萎えてしまい、ぎこちなくなる。
外見が整っていると、こんなにもためらいなく手が伸びるのか。
…っておい、先生も意外と手が早いぞ…
細く小さい手が、スルスルと動いてズボンのファスナーを探す。
もう臨戦対戦だった。
しかし……
無念である。ここに至るまでに、意外と時間がかかっていた。
魔法が切れるまであと1時間ちょっと……
30分は帰宅の時間にとっておきたい。
ではあと30分そこらで…
大人の余裕でここまできたのに、ササっと終わらせて帰るのはあまりにダサい。
「ごめんなさい私…」
先生が、熱っぽい目でぼくを見上げながら、手でぼくを撫でさする。
「今日は最後までできないんです…」
あ…月イチの体調悪い日か…
残念だが仕方ない。先生をむげに扱いたくない。
むしろ男のメンツ的には助かったかもしれない。ここは大人の対応を…
「だいじょ………ぅあーーーーーー…っっ!!!」
美形ダンディなぼくは、年甲斐もなく先生の唇で果ててしまった。
急な刺激に耐えられなかった……
先生は、少しスンとした顔をしている。
ぼくは、結果的にササッと終わらせて帰ることになってしまった。
心で大泣きしながら。




