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第八十話 「選ばれし者」



 朝、目覚めと共に言い知れぬ喪失感が智也の身を襲った。

 何かやらなければならないことがあったはずだが、それがなんであったか思い出せない。

 そもそも寝る直前の記憶が曖昧になっており、またしても同じ布団で眠っている少女の寝顔を見ては、嫌悪感を覚えると同時に少しずつ脳が稼働していくのを感じた。


「確か昨日、雨音たちと山盛りの唐揚げを食べて、それで――」


 いつも通り食事を終えた智也は自室に向かい、連れ帰った偽妹に何かを問い質そうとして、そこから先の記憶に靄がかかって分からない。

 何かしらの違和を感じたからこそ、そのような行動をとったはずだが、


「……違和感ってなんだっけ」


 首を捻りながら思考を巡らせるも、自分が何に対して不信感を募らせていたのか、そもそも本当に問い質そうとしていたのどうか、むしろ疑問に思えてくる。

 朝の支度を整えながら、智也は改めて昨日の出来事を振り返ってみた。



 城落としを終え七霧たちと帰る途中、見張りをしていた強面の男と顔を会わせた智也。いつものように軽口を叩いたあとすぐにその三人とは別れたが、今度は下宿屋の前であの少女らと鉢合わせることに。

 そこで問題視されたのが一人部屋の、それも寄食している身の智也の部屋から女の声が聞こえたことだったが、騒ぎを聞き付けた偽妹の機転により難を逃れた。


 といってもあらぬ疑いをかけられた原因は彼女にあるので、その件に関しては撒いた種を自分で刈ってもらった程度にしか智也も思っていない。

 そうして茜と夕の二人が家主に事の真偽を問うていたが、ちょうど前日に妹として紹介してあった手前、それ以上事は大きくならずに済んだのだ。

 あとはいつも通り自室に向かい、たわいない話をしているうちに寝てしまった、といったところだろうか。


「なんだ……俺の勘違いか。また変な夢でも見てたかな」


「んー、眩しい……」


 何を疑問視していたのだろうかと、白い装いに身を包みながら頭を掻く智也の側、布団の上で身を起こした金髪少女もとい偽妹が、眠そうに両目を擦っている。


「……もう出かけるんですか?」


「やらなきゃいけないことが多いからな。この通り、今回は両腕が筋肉痛だし」


「努力の勲章ですね」


「こんなんじゃまだまだ足りないけどな。――で、今日はどうするんだ」


 顔より上にあがらない腕を見せる智也に、偽妹『玲奈』は笑みを浮かべてそう称する。

 それに温度差のある眼差しを向け、放った主語のない言葉に玲奈は顎に手を当て一考すると、


「そうですね……仮とはいえ妹という立場になった以上、行ってらっしゃいのキスができないというのが難点です」


「お前は何を悩んでるんだ……」


「代替案として、妹系ヒロインなんていうのはどうでしょうか?」


「誰のヒロインだよ」


「ほかにだれがいると……?」


 怖いくらい真顔で迫ってくる偽妹に、思わず苦笑を浮かべて目を逸らす智也。


「とにかく、俺のいない間に変なことだけはするなよ」


「任せてください!」


 目で口で、釘を刺すと満面の笑みが返ってくる。それに猜疑の目を向けながら、智也は扉に手をかけて、


「……」


「……」


 最後にもう一度念押ししてから部屋を後にする。


 その背を見送った少女が一人、静かに唇を綻ばせていた。



 ✱✱✱✱✱✱✱



「んじゃ、今から下まで降りていって走ってここまで上ってこい」


 灰色に煙る空の下、智也は唐突にそう命じられた。

 てっきりいつものように館内で練習をするのかと思いきや、やにわに外へと連れ出された結果がそれである。


「ちょっと待ってください。走るって……嘘ですよね?」


「何言ってんだ、一往復くらい簡単だろ?」


 引き気味の智也の問いに先生は真顔でそう応じてきて、改めて眼下に伸びるクソほど長い階段を見た智也は、思い切り顔を引き攣らせた。


「朝一からハードすぎる……」


「気ぃ引き締めろー。下りだからって適当にやってっと怪我すんぞ」


「は、はい……」


 上から降ってくる声にそう答えて、智也は長い長い階段を駆け下りてゆく。

 先生曰く、「せっかくあつらえ向きな場所があるんだ……利用しない手はないだろ」とのことだったが、通学の際に利用するだけでも相当足腰にくる長さである。

 入学してから二週間と三日。細かく言えば十二回ほどこの階段を往復していることになるが、それこそ数分前にここを上ったときも、智也は同じように倦怠感を抱いていた。


「もともと軽い運動はしてたから、さすがに息切れはしないけど……」


 今からやることはその比ではないのだ。


 麓まで下りきって、一度深呼吸をする。アップは事前に済ませており、あとは己の覚悟と気合を込めるだけ。

 天高く伸びる階段の先、遥か遠くに見える人影のようなものを見据え、智也は灰に溜まった空気を吐き出した。


「いきます!」


 右手を掲げ、助走をつけて走り出す。

 一段一段はそれほど高くなくとも、それが何百何千と連なれば文字通り山の如しだ。始めは一段抜かしで軽快に上がっていったが、三合目を過ぎたときには既に智也の息はあがっていた。

 そして五合目を越え、六合目に差し掛かったところで途端に足があがらなくなる。


 一体全部で何段あるのか。知りたくもない道程はまだ半分も残されており、挫けそうになるのをぐっと堪え、智也はただひたすらに歯を食いしばった。


「……ゼェ……ゼェ……」


「なかなか根性あるじゃねぇか、黒霧」


「も……しゃべ……ないっす……」


 今にも破裂しそうなほど心臓が脈打ち、プルプルと震える両脚に、たまらず智也はその場に座り込む。

 それこそ入学式の日も同じように階段を駆け上ったが、あのときは途中で足を止めていたので真の意味で完登したのはこれが初めてとなる。

 しかしこんなキツイ練習、もう二度とやりたくはない。そう心の中で呟きながら、


「もしかして……先生も昔……同じことをしてたんですか……?」


「まぁ……そうだな。一応今も、毎日最低五本はやってるぞ」


「ご……!?」


 どうりで朝が早いわけだと、智也は衝撃を受けると共に得心した。


「ちゃんと休んどけよ。じゃないと二本目の意味がないからな」


「すいません、自分の聞き間違いだと思うんすけど、いま二本目って……」


「お、言ってなかったか? 二本やるって」


「欠片も聞いてないどころか、むしろ一往復って言ってましたけど!?」


「すまん。じゃあ二往復で」


 そんな簡単に、と続く言葉は口の中で叫んで、覇気のない顔をしている男に不満の眼差しをぶつける。


「ま、お前がどうしてもって言うなら一本で終わってもいいぞ」


「……やりますよ、やればいいんでしょう!」


「さすが俺の見込んだ男だ。期待してるぞー」


 好きに終わっていいと言われて、じゃあここでやめますと言えるわけがない。単純にそういう圧があるだけでなく、その程度の気概だと思われたくないからだ。


 そうして期待のきの字も感じられない顔面をもう一度不満げに見やってから、智也はため息を溢しつつ二本目の準備へ。

 その十数分後、ヘトヘトになった智也は冷たい体育館の床の上で、大の字になって寝転がっていた。



 ✱✱✱✱✱✱✱



「うい、お疲れさん」


「……ありがとうございます」


 先生から投げ渡された飲料水を喉に流し込みながら、智也は一思案する。


「まさか、こっちの世界で体を鍛えることになるなんてな……」


 ゲームのキャラクターはボタン一つで強くなるが、現実に置き換えてみればさもありなんといったところか。

 元の世界でも国の平和と国民の命などを守るために、然るべき機関にて日々厳しい鍛錬を積んでいる方々がいると智也もテレビで見たことくらいはある。

 そう考えると女子供に関わらず、いや、むしろ未成年の子供にこぞって武器を持たせているこの世界はまるで――、


「お、来たか」


「おはようございます」


 誰に何を言ったのかと、反射的に思考を取り止めた智也は先生の視線を辿り、意外な客人をそこに見た。


「客人……?」


「おや? 君だったか、降魔先生に指導を受けているという一年生は」


「あ、神城先輩……」


「お早う、黒霧くん。名前覚えていてくれて嬉しいよ」


 そう言って笑顔を浮かべる銀髪の女生徒に、智也は軽く会釈を返す。

 と、その会話を聞いた先生が「なんだお前ら、面識あったのか」と意外そうに目を丸くさせた。


「んじゃ話は早い。黒霧、今日は神城にコーチを任せようと思ってな」


「聞いたよ。君も無属性なんだってね」


「君もって……そういうことですか?」


 動揺しながら放ったその問いに、それぞれ笑みと首肯で応じてくれる。

 つまり、昨日の再検査の結果を考慮して、先生が同じ適性持ちの先輩を呼んでくれたということだろう。


「あ……わざわざ自分のために、ありがとうございます」


「そう畏まる必要はないよ。私も時間を余していたし……もっとフランクに話そう。そうだ! 手始めにお互い名前で呼び合うのはどうかな?」


「は、はぁ……」


「じゃあ智也、短い間だけどよろしくね!」


 と、笑いかけてくれた先輩に「よろしくお願いします……京野先輩」と返しつつ、その呼称に智也は少し違和感を覚えた。


「――早速だけど、智也は五属性をどのくらい扱えるんだい?」


「えーっと二十九番の魔法と、二十二番までの火と水と風属性の魔法ですかね……」


「なるほど。っとあぁそうか、土属性は載ってないんだったね。電属性の方は?」


「それが、からっきしで……」


 これまで何度も悩まされたその不可解な謎を共有すると、先輩は「ふむ」と小さく呟いてから目を瞑る。

 やはり同じ適性持ちからしても智也のそれは異質なのだろうかと、そんな風に心に不安が渦巻く中、


「智也は無属性と空属性の違いを知ってるかな?」


 不意に投げられた、一見して脈絡のないその質問に、初めて先生と二人の時間を過ごした日のことが思い出された。

 あの頃から、ずっと智也は自分の適性について疑念を抱いており、今もなおその蟠りは健在だ。


 ――性質的には空属性と似たようなもんだ。無属性も、一応は五種類に適性があるらしいしな


 あのときそう話してくれた先生に、智也はただの下位互換だといって不貞腐れていた。いま思えばその口振りは、目の前の先輩に鑑みてのものだったのだろう。

 ともあれ二つの属性は、根本的には似通っているという話だったはず。


「適応力の差ですよね。『第五属性』への」


「そうだね。その適応力の差が、同じ無属性同士にもあるんじゃないかと私は思っているんだ」


「それって……他の適性持ちにも言える話ですよね」


「あくまで私見だけどね」


 その仮説が真ならば、魔力量や属性以外に適応値というもう一つ隠れたステータスが存在することになる。自分で考えておきながらまるでゲームみたいだと智也は思ったが、事実として先輩の見解は核心を突いているようだった。


「じゃあ自分に電属性の魔法が使えないのは、その適応値が低いからってことですか」


「ちなみに、私も四属性なら中級レベルまで扱えるんだけど、電属性は初級の四つしか使えないんだよね。だから基本的に、あの手の魔法は選ばれた人間にしか扱えないんだと思う」


「四種類でも充分すごいですよ」


「そうだぞ。黒霧、今のは怒っていいぞ」


 選ばれた人間と聞いて、脳裏に浮かんだ友達を尊敬すると共に少し羨んだ智也。

 その前で、あたかも枠外――智也と同じ土俵だと言わんばかりの顔をする先輩に、同じ身空である先生が珍しく不満を漏らした。


 素養であれば誰よりも豊富なはずだが、そんな先生でも電属性の魔法を会得できないのであれば、なるほど確かに選ばれた者だとしか思えない。


「もしかして、ああ見えて七霧ってすごいやつなのか……?」


「ゴホン、話が逸れたね。つまり電属性の魔法が使えないからといって、心配する必要は微塵もないってことだよ」


「なるほど……」


「では実技指導に入っていいですか? 降魔先生」


「いちいち確認しなくて大丈夫だぞ。今日はお前に一任する」


 不安も不満もなかったが、そこまで先生から信望を受けているのだ、掛け値なしに頼りにしていいのだろう。

 とはいえいつもと少し状況が変わっただけだが、それでも智也の身には緊張が走っていた。二人のやり取りに固唾を呑むそんな智也を見た先輩が、苦笑いを浮かべながら肩を揉んでくれる。


「こらこら、力み過ぎだよ。特段難しいことをやるわけじゃないから、いつも通りにしてくれて大丈夫だよ」


「ありがとうございます……」


「んーそうだな……智也は好きな魔法――或いは属性とかってあるかい?」


 これまた突拍子もない話だと首を傾げつつ、一応思考を巡らせる。

 数秒悩んだあと、智也は真っ先に浮かんだものを挙げてみた。


「やっぱり、一番最初に具現化できた十一番の【火弾】には感慨がありますかね」


「ほほう、なかなかベタなところをいくねぇ。でもいいよね、そういうの」


「はい。属性は……火と風ですかね」


 答えながら、一体この問答になんの意味があるのだろうかと疑問が湧いてくる。もしかしたらそれを指導の参考にするのかとも思われたが、どうやら先輩は全く違うことを考えていたらしい。


「実は先生に今回の件を頼まれてから今の今まで、どうしたものかと考えていたんだけれど……せっかくの機会だ、智也も普段できないようなことを学びたいよね!」


「というと……?」


「土属性の攻撃魔法……使ってみたくないかい?」


 そう提案してくれた先輩に、智也はなるほどと膝を打った。

 どういうわけか一種類だけ『魔導書』に記載されていないそれは、土属性の適性者が独自に作ったものを代用し、これまで受け継がれてきたらしい。


「確かに、先生には使えないって言ってたような」


「そうだろう。いくら降魔先生といえど、できないものはできないからね」


「何でもできる超人かと思いました」


「ああ見えて結構不器用なんだよ?」


「おーい、聞こえてんぞー」


 最初の授業を思い起こし、薄い笑みを浮かべる智也と神城。そうして良い具合に緊張がほぐれたところで、ようやく実技指導が始まった。


「まずは十四番の【土塊つちくれ】からだね。分類としては智也の得意な十一番と似ているから、比較的やりやすいんじゃないかな?」


「まぁ、得意といえるほどでもないんすけど……」


 言いながら、いつものように右手を伸ばし、手のひらに魔力を集める智也。

 ちょうど前日に目にした実物を思い出しながら、それを上手く落とし込む。

 注意すべきはその形状だ。今回は綺麗な球体ではなく、武骨で、一回り大きな文字通りの土の塊を象るイメージ。


「Reve14【土塊】!」


 詠唱と共に解き放たれた魔力が、智也の知るソレと寸分変わらぬ形で具現化し、そのまま壁に衝突して砕け散る。

 実物を見ていた経験が活きたのか、神城の気遣いが功を奏してか、特に苦戦することなく顕現したそれに、智也は逆に困惑してしまう。


 今までが難渋し過ぎたのだ。それこそこれまでの経験が活かされているのかもしれない。ただ不可解なのは、こうも容易く扱えてしまった魔法がとても先生にできないとは思えないことだった。


「すごいじゃないか、智也。やってみるものだね」


「まさか一回でできるとは思いませんでした」


「その調子で二つ目も行こう! といっても、土属性の初級魔法は全部で三つしかないんだけどね」


 未だ動揺を引き摺ったまま、智也は先輩の話に『魔導書』の並びを脳裏に浮かべた。

 意図してか五つで一段落とされているそれは、ちょうど五属性が綺麗に宛がわれている。が、初級魔法は全部で十九あるので、必然的に一種類だけ枠が一つ少なくなっているのだ。

 そのうえ三つある枠は全て空欄になっており、どうも土属性だけ扱いが雑なような印象が拭えない。


「さて、二十五番の【板挟み】だけど、智也は見たことあるかい?」


「ちょっと特殊ですよね」


「そうなんだよ。初級魔法にはもう一つ似たものがあるんだけど、それらは他と勝手が違うんだよね。簡単に言うと、一度具現化させた魔法を再利用するってことなんだけど……」


 その説明を聞いて、さすがに一筋縄ではいかなそうだと智也は思った。

 単純に考えて、自分の手から離れたものにどうやって力を作用させるのか想像もつかない。そう内心で苦慮する智也に、先輩は「一応、簡略化する方法はあるんだ」と呟いて、


「弟弟子の智也なら、具現化に際する型の名前を聞いたことがあるよね? それで言うと、伝導型ってことになるのかな」


「伝導型……」


「実物は見たことあるんだよね。じゃあとりあえず、壁を二つ立ててみようか。焦らなくて大丈夫だよ」


 そもそも智也は元となる魔法を国枝みたく上手に扱えないのだが、ひとまず指示に従い床に手を付け、自分に対して垂直になるようイメージしてみた。

 結果、眼前にいつも通りの物が出来上がる。


 気恥ずかしさを覚えながら位置を変え、改めて二枚目を生成する。そうして並び立った二つの壁に、先輩は床伝いに魔力を流せと言ってきた。


「そうすることで、理論上はできるはずだよ」


「……やってみます」


 その口振りからも、初級魔法の中では難易度が高いのだと察せられる。

 とはいえ書物に記されていない以上もともと無縁だったのだから、ここは成功すればこぼれ幸いだと、智也は前向きに捉えることにした。


「Reve25――【板挟み】!」


 壁を作る際に行う所作の延長線上だというアドバイスを参考にし、取り組んでみたが、果たして形になっているのかどうか。心持としては、智也も必死に魔力を流しているつもりだが。


 いつまで経っても変化の起こらないそれらを見て、智也は失敗したのだと遅れて悟った。


「まぁ、難しい魔法だからね」


 前向きな思考を試みたはずだったが、いざ失敗するとやはり悔しい気持ちが込み上げてくるものである。

 それが顔にまで出ていたのか、先輩に気を遣わせてしまったと、智也は心の中で反省した。


「大丈夫です。三つ目の魔法、教えてください」


「それなんだけどね、多分今のより難しいと思うんだ」


「……初級魔法ですよね?」


 何をどう考えたらアレより難しいものを初級と銘打てるのか。それも、『魔導書』の空欄を鑑みれば残っているのは十九番となる。順当にいけば数字の大きさが魔法の難易度や強さに直結するはずなので、その概念もどこへいったのやら。


「私もそう思ったよ。まぁ、『魔導書』の製作者とは別だから、その人の中ではあくまで初級という分類なんじゃないかな」


 そんなこんなで、色んな意味でブッ飛んだその魔法も一応教わることになった智也。


 その結果は、火を見るよりも明らかだろう。



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