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〜千年光〜鳥取県警事件録  作者: 西崎 正親
4/8

第三話 来客(重要なのは片方のみ)

登場人物

【第3課資料保存室】

●山崎正一 (ヤマザキ)

主人公。謹慎3ヶ月の処分をくらい、県警のゴミ箱、第三課へ飛ばされる。

●江口さん

資料保存室最年長。

●樋口ルリ(ルリ)

生意気な資料保存室最年少


【捜査一課】

原田ハラダ

ヤマザキが最も信頼する同期

●茂山

エリートが集まる一課のエース




2006年4月19日


午後



「………………」



なんなんだよこの永遠の沈黙は……、喋ったりしたら死刑にでもなんのかな?やるべき仕事があるわけでもないので、この沈黙は余計に堪える。

いや!ダメだこのままじゃ!現状がダメだと思うなら自分で変えなくちゃいけないだろ、漢ヤマザキ!


「あのー……」


「ん?どうかしたかい?」


「……え、えーと、何かやる仕事とかありますか?」


江口さんは笑って答えてくれた


「ないよ(ニッコリ)」


「そ、そうですか………………」 


「…………」


「…………」


「…………」


じゃなくて!バカか!仕事がないのは分かりきってんだろ!今日まで何もしないで3日間だぞ。なにかもっとキャッチーな話題がいいかな……


「江口さんって何か趣味とかあるんですか?」


おーやるじゃないか自分、この質問まぁまぁいんじゃないか?


「うーん………………」


江口さんは考える、考える、考える、考えて考えて考える

出す答えは一体!?


「数独」


「…………そうなんですねー(精一杯の笑顔)」


そうだよね、いっつもやってるもんね……いっつも


「………………」


あ、ヤバいまた沈黙が、、、


「ヤマザキ君は何か趣味あるの?」


ナイス!江口!さすが元エース!うまいぜその切り返しは!


「そうですねぇ…………」


このチャンスを無駄にしちゃなんねぇな!

俺の趣味、えーとなんだろう、えーと……えー



うん、ない



未だにコロコロコミックのギャグ漫画買ってる…………これどうかな?趣味かな?いや、違うだろバカかよ、ヤバい時間が経ってゆく、何か、何か答えないとー!!



「数独です(キリッ)」



やっちまったーー…………_| ̄|○

やめてください江口さん、目を輝かせないで……、私はあなたの数独仲間にはなれません。

まずいな、流れ変えないと、ルリに振って、この数独仲間一直線の流れを断ち切ろう


「ルリは何か趣味あるの?」


ルリは、話振られて嫌そうな顔してる


「アタシ?…………」


なんだろ、まぁ大体わかるような気もするけど、どうせブログかファッション系だろ


「盆栽」


はぁ?嘘つけや、こっち見て笑ってやがる、意図に気づかれてたか!当然俺は盆栽という答えに何も返せない、江口は迫る!


ピンチだ………………!と、ここで!



「こんにちはー」


おお!タイミングよく、ここで1人目の来客があった、だけど一体誰だ?こんな所に用事があるって一体…………


「こんにちはー、ド○ノピザです」


「!?」


勤務時間中に、警察に、ピザ?笑っちゃうぜ!

It is a nice joke!(アメリカ風)

うん……ジョークじゃないみたい、笑えねー、

ルリは慣れた手つきで会計を済ませている。


「あ、領収書ちょうだい、経費で落とすから」


いや、経費で落ちるわけねーだろが


「あ、了解です」


配達員も了解すんな(これは無理あるか)


「……ルリさん、おいしそうですね」


江口さん!ピザに引かれないで!ソレ食べたら一線越えちゃうよ!


「ダメです、自分で頼んでください、」


冷てー、江口さん、しょんぼりしてる……

部屋の中にチーズの香りが充満してる、ああ腹減ってきた…………




………………………………………………………




夕日が沈みかけている。

仕事がなく暇な第三課の連中は定時退社する。つまりこれくらいの時間にはとなりの部屋から人がいなくなるのだ、これが結構怖かった、3人でくらい部屋の中、それに加えてこの部屋の周りの人の気配が完全に消えてしまうのである。

だからこそこの音にビックリした



「トントン」



ドアを叩く音がした

誰だろうか、ピザ配達員か?おつりの計算間違ってたのかな?

扉がゆっくりと開く


「!」


そこには、2人目の来客、スラっとした体型、ワックスで固めた髪、整った顔を持った完璧超人がいた。

『茂山』この男の名前だ。ちなみに俺よりも5つか7つ年上、捜査一課に配属されている刑事で一課の中でもエース中のエースと呼ばれている。なんでそんな人がここに?


「おい、江口できたか?」


茂山は江口さんに向けて話している。本当に江口さんだけに用事があるようで、ルリと俺の存在は無視しているみたいだ


「はい、できましたよ」


江口さんが笑顔で答える、


「そうか、じゃあこれ次のな」


茂山は江口さんからファイルを受け取ると、また別のファイルを江口さんに手渡した。



バタン



茂山は江口さんに挨拶もせずに出て行った。

日はもう完全に暮れていた。





更新しました!いよいよ何かが動き出す?2022.2.4

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