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〜千年光〜鳥取県警事件録  作者: 西崎 正親
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第一話 配属初日、気分は最悪

登場人物

【第3課資料保存室】

●山崎正一 (ヤマザキ)

主人公。謹慎3ヶ月の処分をくらい、県警のゴミ箱、第三課へ飛ばされる。

●江口さん

資料保存室最年長。

●樋口ルリ(ルリ)

生意気な資料保存室最年少






これは異例中の異例の出来事なのだが、俺はなんと昼休みに謹慎処分をいい渡された。


唖然とする俺、驚く同僚。


そして!その昼休みという時間がいけなかった。以前からうまく行っていなかった上司はニヤニヤと俺を見つめていた。子どもかよ、と思われるだろうが……


いい年になってブチギレてしまったのである。


机に置いてあった唐揚げ弁当を手に取り。上司にフルスイングで投げてやった!イヤー気持ちよかったなぁー!………………ハハハ


多分それが良くなかった。謹慎期間は1ヶ月から3ヶ月に増加させられた挙句、俺は元の部署から追い出され、出世の道は閉ざされた。




………………………………………………………

2006年4月17日

気分は最悪だ。

俺は新しく第3課に配属となった。



鳥取県警第3課、別名県警のゴミ捨て場。ここに来るのは2つの人種に限られている。

1仕事がすごくできなかった人

2俺みたいなやつ、つまりやらかした人

ここに入った時点で出世はあり得ないと言われている。大した仕事も回ってこない、やる気もない、社会人失格、給料泥棒の巣窟である。




……………………………………………………





「えー、こちらがですね新しくこの県警第三課に配属されることになった山崎正一刑事です。」


山崎正一は俺の名前である。人の良さそうな課長が俺のことを紹介した、本当に人が良さそうだ、だがこの部屋に入ると言う事は本当に人がいい『だけ』なんだろう。


「パチパチ…パチパチ」


まばらな拍手が俺を出迎えてくれた。

「えーと、山崎くん君の事なんだけど実はね、上層部から直々に処遇についてどうするか連絡が来ていてね、」


「はあ、そうなんですか、」


一体何だと言うのだろう、やっぱり懲戒免職か? 課長が続ける。

「こちらに来てくれないか?」

課長は俺はどこに案内するつもりだろう?

俺は課長の後を追った。


「ここだよ、君の新しい職場はここだ」


「?」


案内された部屋の入り口は第3課がある部屋の角にあった。この部屋と第3課の部屋は互いに内部で繋がっていて行き来ができるようになっているらしい、課長は話続ける。


「上層部がね君を第三課の中でもここの部屋に配属しろと私に言ってきたんだよ」


「ここにですか、」


俺はその扉の上の古ぼけた標識を見上げる。


「まぁ、あんまり気を落とさないでくれ、今回は不運だったね」


最後になぜか気持ちの良い笑顔を残して課長は去っていった


【第3課資料保存室】これが俺の新しい職場だ。




……………………………………………………




ドアを開くと見知らぬ2人の姿が現れた


…おい、ここはほんとに警察かよ、1人は勤務時間中なのにも関わらず数独をしていた、もう一方はと言うとファッション雑誌を読んでいる。


ひとりめは、数独をしていた男、背が高い180センチを軽く超えているだろう。俺よりも年上だ。ここは葬式会場かと疑う位の真っ黒のスーツを着ていた、眼鏡はかけていない、全体に温和な印象を受ける。温和?そう表現するにはどこか違和感があるかもしれない、この男、眼光が異様に鋭いのだ。


ふたりめは雑誌を読んでいた女、背は俺より低い、おそらく、いや確実に年下。平均的な女性の身長である。スーツはグレー、髪型はショートボブ。

整った顔立ちをしているが、決してクール印象は受けなかった『いまどきの女の子』と言う雰囲気である。初対面で失礼だが、意地悪そうだなと言う印象を受けた。


なんにしてもまぁ、俺はまたここで自己紹介をやり直さなければならない。


「えーと、今日からここで働くことになりました山崎正一と申します。どうかよろしくお願いします」


そう言うと、背の高い男の方が話しかけてきた


「こちらこそよろしく、僕の名前は江口。階級は多分君と同じだよ」


意外なことに階級は同じらしい、歳下の俺に対してもだいぶ丁寧な物言いだ。だが女の方の自己紹介は最悪だった。目は合わせないで、そしてタメ口で


「よろしく、樋口るり、呼び名はルリで」


ときた。

なんだこいつは、江口さんの丁寧な対応の後だと余計ショックが大きい、お前年下だろうが!敬語使えや!敬語をよー!

俺は少しキョドッて返す


「よ、よろしくお願いします」


江口さんはさらに話しかけてきてくれた


「山崎君は前までどこの部署にいたの?」


「!」


お、やっときたかこの話が!フフフ、俺は勝ち誇った顔で言ってやった


「捜査一課です」


オラ!どうだ!俺は前まで県警のエース部署、捜査一課に所属していたんだぜ!


「おお!すごいねぇ」


ニコニコしながら江口さんが言う。あれ、それだけか実はもっと褒めてほしい、とか思ってると、あのクソ野郎ルリが口を開いた。


「は?自慢かよ、きしょっ」


おいなんだよこいつ、上下関係理解してんのか?俺を無視して女は続ける


「そうですよね江口さん?」


おい!江口さんに同意を求めんなカス


「ええ!?、そそそそ、そんなことないよ」


江口さん……




……………………………………………………‥




自己紹介が終わると当然のように会話はなくなった、この資料保管室と言うのは暗く狭い、10畳ほどの部屋に資料用の棚と机が1つ、窓は高い位置に1つしかなく蛍光灯は切れかけている。


「…………」


江口さんは相変わらず数独に勤しみ


「…………」


くそ女、ルリはファッション雑誌をペラペラめくる

そういえば、第3課から『脱出』できたと言うような話を聞いたことがない。





俺は定年までこの部屋に通いつめるのだろうか……








これからも頑張って投稿していきます!どうか応援よろしくお願いします!

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