表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
71/2152

蛇がえの事其肆

 佐々成政の一族で、家臣の長老に井口太郎左衛門という者がおりました。


「その件については、それがしにお任せください。左京を見事討ち果たしてみせましょう」


 太郎左衛門には策がありました。


「左京が城を見たいと言えば、まず間違いなくこの太郎左衛門に申しつけましょう。その時、城の周囲をご覧になってくださいと舟に乗せます。恐らく、左京は小姓を幾人かお供に付けて乗りましょうが、某は脇差を懐に隠し持ち、隙を見て左京に飛びかかって引き寄せて幾度も突き刺し、組みついたままで川へと飛び込みます。ご安心ください」


 ところが、太郎左衛門が嬉々として述べた策は全く役に立ちませんでした。


 左京は城に寄らずに帰ってしまったからです。


「無念でござる」


 太郎左衛門は地団駄を踏んで悔しがりました。


 悪運だけは猿の頃から強い左京でした。


「前々世の話を致すな!」


 正室の樹里の膝枕で切れる左京です。


「そうなんですか」


 樹里はそれにも関わらず笑顔全開です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ