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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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蛇がえの事其壱

 不思議な事がありました。


 尾張の国のほぼ真ん中にある清洲から五十町(約五・五キロメートル)東に佐々成政の居城である比良城があり(現在の名古屋市西区)、更に東に南北に長い大きな堤があります。


 その西側にあまが池という恐ろしい大蛇が棲むと言われている池があります。


 堤の東は三十町程平坦な芦の原が続いています。


 ある年正月の中旬、安食村福徳(現在の名古屋市北区)の郷にいる又左衛門という者が、雨が降る夕暮れ時に堤を通りかかったところ、太さが一抱え程ある黒い物を見ました。


 胴体は堤の上にあり、首は堤を越えて、あともう少しであまが池に届きそうです。


 人の気配を感じたのか、首を上げました。その顔は鹿に似ていました。


 眼は星のように光り輝いて、チロリと出された舌は真っ赤で、人が手を開いたような形をしていました。


 又左衛門は、その化け物の眼と舌が光っているのを見て全身総毛立ち、恐怖のあまり、来た道を一目散に逃げ帰りました。

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