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勘十郎殿・林・柴田御敵の事其拾壱
柴田と林の両名の軍勢を追い崩し、それぞれが馬を引き寄せて乗り、次から次へと首を獲ってきました。
左京はその日のうちに清洲城に帰陣しました。
そして翌日、首実検をしました。
林美作守の首は左京が獲りました。
鎌田助丞は津田左馬丞が討ち取りました。
富野左京進は高畠三右衛門が討ち取り、山口又次郎は木全六郎三郎が討ち取りました。
橋本十蔵は佐久間盛重が討ち取りました。
角田新五は松浦亀介が討ち取りました。
大脇虎蔵、河辺平四郎を始めとして、歴々の首は全部で四百五十以上にのぼりました。
この戦の後は那古野と末盛の両城は籠城をしました。
左京は、この二つの城に折に触れて攻め込み、城近くまで町を焼き払い、威嚇をしました。
左京の母親は、末盛城に行京と暮らしていました。
石から生まれたはずなのにおかしいと思う地の文です。
「前々世と混同するな!」
適当な事を言う地の文に切れる左京です。
「そうなんですか」
それでも樹里は笑顔全開です。




