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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
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吉法師殿御元服の事其壱

 天文十五年、元猿は元服の年を迎えました。


「だから前々世の話はやめよ!」


 十三歳になった吉法師はいつまでも同じボケをかます地の文に切れました。


 林新五郎秀貞、平手中務丞政秀、青山与三右衛門、内藤勝介の四人の吉法師付きの家老をお供にして、父である織田等京のいる古渡城に行き、元服をし、織田三郎左京と名乗る事になりました。


 孫ではないのが残念でたまらない地の文です。


「だから前々世の話にこだわるのはやめよ!」


 涙ぐんで訴える吉法師改め左京です。


 貧乏なので大した事はできず、参列した者達はがっかりして帰りました。


「そんな事はない! 贅を尽くしたものだったんだぞ」


 自分の稼ぎではない金でした祝宴にも関わらず、偉そうに言い放つ左京です。


「ううう……」


 地の文に図星を突かれたので項垂れる左京です。


 


 美濃を謀略で乗っ取った斎藤山城守道三の娘は非常に美しい姫です。


「そうなんですか」


 すでに左京とは許婚いいなずけの樹里は笑顔全開で応じました。

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