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村木ノ取出攻めらるるの事其肆
明けて一月二十四日、左京は夜明けと共に出陣しました。
樹里の膝枕を一刻も早く堪能したいためなのは内緒です。
「内緒にしといてくれ!」
すぐに真実を報じてしまう地の文に切れる左京です。
左京率いる軍勢は、駿河衆が立て籠もる村木城に攻撃を開始しました。
城の北側は切り立った崖で、守る兵もいません。
東は表門で、西が裏門です。南はたっちゃんが大好きですではなく、南は向こう側が霞んで見える程大きな堀が甕の形に掘り下げられ、難攻不落に見えます。
左京は一番の難所である南側を引き受けて、布陣しました。
命令一下、血気盛んな若武者達が我先にと堀をよじ登り、突き落とされてはまた這い上がるを繰り返しました。
負傷者も死者も数えていなかったのでわからない地の文です。
左京は堀の端に陣取り、
「狭間三つ、鉄砲で引き受けた」
そして、鉄砲を順繰りに撃たせました。
総大将自らの下知なので、兵達は先を争って攻め登り、堀を突き崩していきました。




