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御徒町樹里の信長公記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
首巻 是は左京御入洛なき以前の双紙なり
33/2152

簗田弥次郎右衛門御忠節の事其壱

 この頃、清洲城の主である斯波家は、室町幕府の管領を務める名家で、武衛様ぶえいさまと呼ばれていました。


 しかし、義統よしむねの代になり、もはやそれはまさに名ばかりのものとなっています。


 その武衛様の家臣の中に、簗田弥次郎右衛門という身分の低い者がいて、面白い企みで、知行を過分に取る武将になりました。


 さて、どうしてそのような事になったのかというお話をさせていただきます。


 清洲城に那古野弥五郎という十六、七歳の若さでありながら、兵を三百程持つ者がおりました。


 決して彼はゾンビではありません(あづき坂合戦の事其弐参照)。別人です。


 弥次郎右衛門は弥五郎に言葉巧みに近づき、はっきり言うのをはばかるような関係になりました。


 バン◯ランとマラ◯ヒの関係と同じです。


 弥次郎右衛門の企みとは清洲城内の分裂でした。


 もちろん、元猿が裏で糸を引いているのは言うまでもありません。


「前々世の話は申すな!」


 左京は表現がストレート過ぎる地の文に切れました。

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