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斗真の過去、そして始動!

斗真は三人家族の長男。まだ幼稚園に通う幼い少年だった。ある日の事。母親がいつも通りの時間に迎えに来た。


母親「斗真。ママだよ。お家に帰ろ。」


斗真「うん。ママあのね、今日お遊戯会の練習があったんだよ。」


母親「そっかぁ。斗真は王子様役だもんね。ママ楽しみだなぁ。」


夕日に照らされた親子。手をしっかりと握り並んで歩く。斗真はママが大好きだった。ママの手を握り締めべったりくっついて離れなかった。数分程歩いた所に家はあった。家に着くと玄関の鍵が開いていた。


母親「あれ?ママ鍵閉めるの忘れてたかも。でも閉めたはずなんだけどなぁ。」


斗真「ママおっちょこちょいだから忘れたんだよ。」


母親「あぁ。ママの事馬鹿にしたなぁ。」


家に入ると、斗真は洗面所に行きママの言いつけ通りに、手を洗いうがいをしリビングへと向かった。その時、斗真は自分の家に見知らぬ男がいる事に気がついた。


斗真「誰?おじさん。」


男が振り返ると母親の首を絞めていた。


男「くそ!ガキもいやがったのか。」


男が斗真の髪を引っ張り口にガムテープを貼り、両手、両足を紐で縛った。かなり慣れた手つきで斗真は何も出来なかった。


男「これで良いな。」


男は母親に近づき顔を何度も殴った。赤い鮮血が壁に飛び散り母親のうめき声が響いた。


斗真「ん~。ん~。」


斗真の叫びは全く意味をなさず、男は母親の服を破りレイプをし始めた。母親は意識が朦朧としていたが必死に抵抗していた。男がナイフを取り出し母親の頬に当てた。


男「抵抗したら子供殺しちゃうよ。」


母親「止めて。お願い。子供だけは、子供だけは…。」


その時だった。玄関の鍵が開き。父親が帰って来た。


父親「ママ~!斗真~!帰ったよぉ。」


男「くそ!めんどくせぇな。」


そういうと男は母親の頭を地面に叩きつけ物陰に身を潜めた。


父親「おい!どうした!何があったんだ!」


母親を抱きかかえ、状況が全く理解出来ない父親は混乱していた。その時、男がゆっくりと父親の背後に近づいていた。斗真は声にならない声で必死に叫んだ。


斗真「ん~!ん~!」


父親「斗真!大丈夫か!」


その言葉が父親の最後の言葉となった。男は父親の背後から忍び寄り、首をナイフで切り裂いた。もの凄い勢いで血が吹き出し父親は倒れた。その後、男は再び母親をレイプし続けた。リビングには斗真のうめき声と、男の荒々しい息づかいだけが響いていた。レイプを終えると男は母親をナイフで何度も何度も刺した。聞き慣れない音が斗真の耳に響く。

母親」はピクリとも動かなかった。その後、男は金目の物を探し、家に火を放ち逃げ出した。斗真は必死に這いずり火から逃げた。近所の通報があり消防隊により火は鎮火した。家はほぼ全焼し焼け跡から二人の遺体が後に見つかった。斗真は玄関近くまで這いずった為、消防隊員により救出されていた。だが背中には重度の火傷を負っていた。犯人はその後、複数の犯行を重ねたが警察により捕まった。強盗及び連続殺人の容疑で現在服役中らしい。判決は死刑だが今だ刑務所でのうのうと生きている。斗真は必死に法律の本を小さいながらも読み、分からない漢字がなぜか分かり、内容も理解出来始めたとの事だ。この時から能力が身に付いたのであろう。斗真の話しはこれが全てであった。とても悲惨で残酷な話しであった為、みんな押し黙った。


斗真「この世の中が分かったか?理不尽なんだよ。何もかもが。」


旬「俺達で変えてやるんだよ。理不尽で腐りきった世の中に革命を起こすんだよ。」


斗真「お前達がいれば可能だな。」


旬「手始めに斗真の件、片づけてやるよ。」


斗真「でもどうやって?どこの刑務所にいるかもさだかじゃないんだぞ?」


旬「俺の兄貴なら突き止められる。ここにいるみんなで制裁を行おう!」


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