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変人発見!

孝之に連絡を取る。杏奈さんを尾行している最中らしく近くのデパートにいるとの事だったので駆け付けた。


孝之「おぉ。来たか。このサングラスかけといてくれよ。」


旬「ん?なんで屋内でサングラス?しかもこんなダサいサングラス選ばなくても。笑」


孝之「しょうがないだろ、一番濃い色これしかなかったんだから。」


旬「どういう事だよ。説明しろよ。」


孝之「あのな、尾行してて気がついたんだけど、杏奈さんは相手の目を直に見なければ能力が使えないらしい。あとたまに能力の効かない相手もいるみたいだな。まぁ現時点では万能な能力じゃないみたいだわ。」


旬「なるほどな。だからサングラスか。」


驚きだった。こんなにも孝之が尾行出来るのかと。しかし、杏奈さんは簡単には仲間にならないと感じた。なんでも思い通りに人生を送ってきた人に他人などに関心があるのかさえ分からないからだ。だが、どうしても仲間には必要な為、孝之と一緒に杏奈さんに接触した。


旬「すいません。杏奈先輩ですよね?同じ学校の後輩の旬って言います。こっちは孝之って言います。少しお話出来ませんか?」


杏奈さん「え?いきなり何?」


旬『孝之。頭に直接話しかけろ。』


孝之『杏奈先輩。僕達も能力があるんです。』


杏奈さん「え?何今の?君がやったの?分かったから取りあえずサングラス外してよ。」


孝之「嫌ですよ。心操るつもりでしょ。笑」


杏奈さん『ちっ。めんどくせぇのに捕まったよ。』


孝之『まぁそう言わずに。』


杏奈さん「何?声も聞こえるの?」


孝之「はい!まる聞こえです。笑」


杏奈さん「きもっ!それでなんのようがある訳?」


旬「実は今、世の中変えようと思ってて力貸して欲しいんです。」


杏奈さん「は?馬鹿じゃない。こんな人数で何が変えれる訳?世の中の人間なんかみんなどうでも良いでしょ。」


旬「殺人犯が世の中で平気で暮らして、被害者は苦しんでるんですよ。警察なんかあてにならないし。困ってる人達を助けたいいんですよ。」


杏奈さん「ふーん。興味ないけど、私も困ってる事があるから、それ解決してくれたら協力しても良いけど。」


旬「なにすれば良いんですか?」


孝之「ストーカーだよ。いつもつけられてるんだってさ。でも捕まえる事がいつも出来ないんだって。」


杏奈さん「勝手に人の頭の中覗くなよ。キモいし。」


旬「じゃあそのストーカー捕まえれば仲間になってもらえるんですね?」


杏奈さん「良いわよ。ただほんとに捕まえれればの話しだけどね。いつもすぐ近くにいたと思って振り向くといないのよ。たまに遠くからじっと見つめてる時もあるし…。」


杏奈さん『今もいる。』


孝之『え?どこですか?』


杏奈さん『エスカレーターの近く』


確かに下をうつむきながらもじっと見つめている怪しい男らしい人物が見えた。何をしてくる訳でもなくただじっと見ている。


杏奈さん「じゃあ帰るから、あいつの事よろしくね。」


杏奈さんが帰るので距離を取り尾行した。あの男もついてきていた。しばらくして孝之に男の声を聞くように指示した。


男『僕が守るからね。僕が守るからね。』


孝之「なんだあいつ。頭おかしいぞ。」


旬「じゃあ捕まえるか!」


二人で走りだした。男が気が付き逃げ出す。後少しの所で路地を曲がった。曲がった先にその男は消えていた。


旬・孝之「え?」


旬「どういう事だよ。今までいたよな?」


孝之「いたよ。どうやって逃げたんだよ。」


杏奈さんに駆け寄り話しをした。


杏奈さん「ね!いつもいないのよ。」


翌日もその翌日も追う度に逃げられた。


旬「もう追うのは無理だ。使いたくないけど俺の能力で無理矢理止める。」


孝之「でもおかしいと思われないか?急に体が動かなくなるんだぞ。」


旬「だってもうめんどくせぇよ。」


孝之「確かに。笑」


翌日、案の定あの男がまた杏奈さんをスト^カーしていた。


旬「俺が動き止めるから、孝之は心読めよ。」


孝之「了解。」


旬が男目掛けて手をかざしながら追いかけ、

男の動きを止めた。


男『え?動けない!あぁ姫が行ってしまう。』


孝之「こいつやばいな。姫って。笑」


男「なんで姫の存在を知っているんだ!貴様ら敵国の兵士だな!」


旬「こいつどうかしてるな。笑」


状況を見た杏奈さんも駆けつけた。


杏奈さん「やっと捕まえた!あんたなんなのよ!」


男「私は姫の護衛をしております。秋庭(あきば)と申します。」


杏奈さん「…。意味わかんない。てか歳いくつな訳?見た目おっさんじゃん!」


秋庭「私、お恥ずかしながら今年で三十歳となります。」


杏奈さん「やばいやばい!てか犯罪だから!中学生ストーカーするとかロリコンも良いところだろ!」


秋庭「ストーカーだなんて、護衛をしていたのであります。」


旬「護衛って頭いかれてるでしょ。笑」


秋庭「貴様!姫の前で馬鹿にしたな!これを見てもまだそんな事が言えるかな!」


辺りの景色が歪み出した。まるで蜃気楼の様なモヤがかかった瞬間、男が目の前から消えた…。


旬「え?消えた!能力者だったのか!どこ行きやがった。」


秋庭「…後ろだよ。」


旬「うわぁ!キモっ!」


でもこいつは使える。変な奴だがこの能力は素晴らしい。どうにか仲間にしたい。杏奈さんにお願いをして、ストーカーを止めるのと引き換えに正式に護衛の任務に就いてもらった。笑


旬「でも凄い能力ですね。」


秋庭「うむ。姫の護衛の為に必死に師匠の特訓に耐えたからな!」


旬「師匠?誰かに教わったんですか?」


詳しく話しを聞くと、やはり能力を持った師匠なる人物がいるらしい。しかも近くの駄菓子屋によくいるとの事だった…。何か嫌な感じはしたが、後日会いに行く事にした。



秋葉(あきば) 年齢 三十歳 性別 男 性格 キモい

能力 瞬間移動(テレポート)

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