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サイキッカーズ始動!

俺は斎田孝之。父はアニメの制作会社の社長いわゆるボンボンだ。その為しばしば不良に狙われる始末。旬の事件から俺自身も変わろうと思いその過程で能力を手に入れた。テレパシーという能力を手に入れて始めは戸惑ったが、よくよく考えればなんと素晴らしい能力なんだと。相手の本心が聞けるのだから。普通の人なら聞きたくない、知りたくないと思うかもしれない。だが俺は違う。これで女の子のハートを鷲づかみに出来るのだから。


孝之「よし!電波良好。今日もリスニング・リスニング。」


決して盗聴とは思わない。これはリスニングなのである。学校へと向かいながら、能力を発動させる。猫や犬、鳥や昆虫など人間以外の声は聞こえない。やはり思考回路が違うのだろう。テレパシーの有効範囲は聴力の範囲内なので、距離が遠ければ聞こえない。学校へ着き、無難に授業を終え杏奈さんを探す。

正門で出待ちをする。もはやストーカーだ。

しばらくすると杏奈さんが来た。後ろから付いて行く。調査内容は杏奈さんが能力者かどうか、どんな能力か友好的かどうかである。これは旬から強く言われているから任務遂行しなければならない。だから個人的な趣味で後を付けている訳では無いのだ。杏奈さんの声を聞く。


杏奈さん『今日は何にしようかなぁ?昨日は鞄手に入れたし今日はピアスにしようかな』


孝之「あぁ買い物か。でも、手に入れたってなんか表現おかしくないですかね。笑」


杏奈さんの前に顔立ちの良い男性が立ち止まる。


男「あのぉすいません。今お時間とかあります?良かったらモデルのお仕事とかって興味ないですかね?」


杏奈さん『は?興味ねぇし!てか顔近ぇんだよ。』


杏奈さん「すいません。まだ中学生ですし、うちの親厳しいいので結構です。」


孝之「おいおい。内面ひどいな。」


男「中学生?全然見えないなぁ~。凄く綺麗だね。怪しい仕事とかじゃないから少しだけ時間くれないかなぁ?」


杏奈さん『…ぜぇな…どっか行よ…。』


孝之「あれ?今声が聞こえなかったような気がしたけどなんでだ?」


急に男が振り返りスタスタと遠ざかっていくではないか。何かおかしいと思い尾行を続ける。杏奈さんがブランドショップへと入って行く。店の中で声に耳をかたむける。


店員「いらっしゃいませ。今日はどんな物をお探しで?」


杏奈さん「新作のピアスってありますか?」


店員「はい。御座います。あの失礼ですがご予算はどのくらいで?」


普通に考えればこんなブランド店で中学生が買い物ってのもおかしな話しだ。まぁ俺は買えるがな。笑


杏奈さん「一番高い新作のでお願いします。」


店員「…かしこまりました。少々お待ち下さい。」


孝之「まじかよ。そんな金持ってんのか?まさか援交でもしてんのか?なんか幻滅だなぁ…」


店員「こちらが新作で昨日入荷したばかりの限定商品で御座います。」


杏奈さん『…あたのお金で私にプゼントしい…。』


孝之「まただ。声が途切れて上手く聞えなくなった。」


店員「あのこれ私からのプレゼントで御座います。お受け取り下さい。」


杏奈さん「え?良いんですか。ありがとうございます。」


一体全体何が起こっているのやら。杏奈さんの頭の声が途切れ途切れになった途端状況が一遍する。うざい男は消え。欲しい商品はタダで貰える。とりあえず旬に報告に行くか。


孝之「旬。お待たせ。調査終わったぞ。」


旬「どうだった?なんか分かったか?」


今までの経緯や不思議な現象を話した。


旬「杏奈さんも能力者だな。それも厄介な能力だぞ。」


孝之「やっぱり能力か…。でもどんな?」


旬「多分マインドコントロールだな。自分の思い通りに相手を操作できる能力。敵にまわると手ごわいぞ。」


孝之「敵ってなんだよ。戦争でも始める気か?笑」


旬「そうだよ!俺は能力で腐った世の中を変える。入院してて数多くのニュースを見たけど、この世の中は腐りきってる。毎日誰かが

被害にあい弱者は泣き寝入りするしかない。野放しにされたままの殺人犯だっているはずだ。」


旬は元々正義感が強い男だったが、能力を手に入れた事で正義に対して拍車がかかったのである。弱者でなく人智を超えた人間へと変わった。孝之も旬の考えには共感出来た。今まで金持ちというレッテルがあるだけで理不尽に金を強要され脅される。そんな奴らが許せなかったし、弱い自分も嫌いだった。だけど、旬の側にいると落ち着けた。唯一の理解者でありのままの自分を見てくれる旬に信頼を寄せていた。旬となら何か変えれると信じれた。


孝之「俺も協力するぜ。サイキッカーズは弱きを助け悪を砕く。腐った世の中変えてやろうぜ。んで何すんの?笑」


旬「まずは退院したら、こんな目にあわせてくれたあいつらにお仕置きしなくちゃな。」


旬の退院は思いの他早くなっっていた。能力が関係しているのかは分からなかったが無事退院した。旬は真っ先に孝之の家に向かう。

呼び鈴を鳴らすと孝之が出た。


旬「俺だ。入れてくれよ。」


鉄製の分厚く重たい扉が自動で開く。三階建ての池付きの庭。良く手入れされた木々。あちらこちらにある監視カメラ。流石ボンボンの家だ。


孝之「退院おめでと。これ退院祝いだ。」


旬「わざわざ悪いな。ん?なんだこれ?」


孝之「サイキッカーズの活動の第一歩って所かな。防刃の服だよ。親父にお願いして作ってもらったんだよ。カッコイイだろぉ。」


旬「凄いな!これは使えるよ。あと言い忘れたけどサイキッカーズの本部はここに決めたからよろしく。」


孝之「よろしくって俺の部屋だぞ。無茶苦茶いうなぁ。」


旬「じゃあ行きますか!孝之くん!。」


孝之「そうだな。お礼参りと行こうか!。」


白鳥 杏奈 年齢15歳 性別 女 性格 超悪い

能力 マインドコントロール

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