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第十三話 作戦実行の日③

 十二時半。

 終業式が終わり、通知表が返され、ホームルームも終わった。

 雪本は一人、陸上部の部室でやや古いファイルを捲った。去年の五月十日の練習で、各部員が計測したタイムが出てきた。雪本のタイムは当時の一年生の中では最も速く、なんなら、当時のレギュラー選手のうち数名にも既に勝っていたが、高野には遠く及んでいなかった。

 高野の人間的な狭量さ、視野の狭さには何度も辟易したし、高野自身も初めから雪本を嫌っていたし、雪本もそれを感じてことさら慇懃な態度に出た。

 それでも高野は、はじめから「走ること」の面倒だけは懇切丁寧に見てくれていた。

 平面の直線になった途端、力んで走りが重くなる雪本の癖を、はじめに見抜いたのも高野だった。

 何か思い当たる理由はあるか聞かれて、『平面で何にも遮るものがないと、却って転びそうな感じがしちゃって』と答えると、やはりというべきか、さすがというべきか、高野は嫌悪の混じらない、純粋な懐疑の目でまっすぐに雪本の目を見た。


 雪本の足は、だだっ広いグラウンドで友達とかけっこをして速くなったわけではない。

 小学校に上がって、一人で登下校をするようなタイミングが増えてから、細く曲がりくねった、段差もところどころにあるような、本来走るためにはないような『普通の道』を、頻繁に()()()()()()()()()()()()()()()()。あくまでも自分の身を守るため、危険から逃れるため、本当に必要だから必死になって全力疾走するようなタイミングが、頻繁に訪れるようになって、意図せず身についた力だった。

 嬉しくなかった。

 どれだけ称賛されたとしても、湧き上がる感情のいたるところに影が差す。

 それでもそれ自体が癪だった。褒められてうれしくなってみたくて、顔だけにはなりたくなくて、そんな理由で入部して、やはり向かないと思った。高野の言っていることは正しい。雪本は、走ることが好きなわけではなかった。しかし、ならどんな理由であれば、部活に入っていいということになるのだろう。どんな生徒であれば、どんな部員であれば、そのメンバーとしてふさわしいということになるのだろう。


 いや。

 そんな話ではない。

 そんな話ではないと高野自身も言っていた。雪本は結局どうしたいと思っていたのか、今の状況をどう感じるのか、そこがすべてなのだ。むしろ、そこ以外、後はもう、何もないのだ。


*****


 扉が開く音がして振り返ると、よう、と軽く手を上げて、陸上部の部長の間鍋が入ってきたので会釈した。続いて女子マネージャー長の清良も軽く会釈しながら入ってきて、後に榊と泉美の副部長二人組が続いた。雪本はファイルを元の場所に戻して、清良と間鍋の机一つ挟んだ向かい側のパイプ椅子に座った。榊と泉美は入り口付近で並んで立って、状況を静観する構えだった。

「退部したいっていう話でいいんだよな」

間鍋は雪本ではなく清良に向かって聞いた。

「いいんだよね?」

清良は泉美に向かって聞いた。

「そのはずですけど」

泉美は榊に向かって言ったので、榊は雪本の目を見据えて

「雪本の気が変わってなければ」

と答えた。


 雪本と榊と泉美の協力関係は既に筒抜けらしく、榊も泉美もそれを隠す気はなくて、間鍋も清良もそれを咎めるつもりがないらしかった。雪本は変に気が抜けて

「まあ、はい」

と間の抜けた返事をした。

 間鍋は、ん、了解了解、と、軽妙にうなずきながら続けた。

「今、抱えてる係とか有ったっけ?」

「ないつもりです」

「実際、ないです」

榊が雪本のぼやけた答えにお墨付きを与えると、先輩二人はふんふん、とお気楽にうなずいた。

「辞める理由、一応、改めて聞いていいかな。雪本君の口から」

清良が、よく手入れされたロングヘアを軽く揺らしながら、切れ長の目の端で笑って促した。

「先週……」

「あ、それじゃなくて」

事前にこしらえた理由を復唱しようとすると、間鍋が突然制止する。

「それはもう、榊と泉美から聞いたから。高野と石崎に裏も取った。体調の事も鍵の事も。でもそれだけじゃなく、何かしら不満に思うところがあるだろ。それを教えて。誰にも言わないから」

「……」

 雪本が言葉を飲むと、榊の鋭い目と視線がかち合う。睨んで解決するなら友達はいらないだろうに。

 その沈黙をどう思ったか、女子マネージャー長は軽く笑って補足した。

「ごめんね、雪本君がどうこうってだけじゃなくって、私たちの方でもやましいところがあるからさ、そこをすっきりさせるのに協力してもらいたいなってことなの」

「やましいところ?」

「最近、無茶しすぎて怪我したり、体調崩したりって子が増えてきたでしょ、ねえ」

女子マネージャー長はそう言って、スーッと泉美に向き直った。泉美はさすがに目をこわばらせて、しかし笑って、しっかりうなずいた。

「あとどーでもいいいざこざも無駄に増えてきた」

「無駄ですか」

「んー、うん、無駄だな」

間鍋は眉間にややしわを寄せて唸りつつ、あっさりそう言った。しわを寄せて真剣に考えているのにどこか困り顔に見えてしまう表情が、話す相手からすると、人肌の温度を感じさせるようで、安心できる。

「だって、陸上と関係のないことでもめすぎだよ。陸上部にとっては、雪本が病気になって陸上を休みがちになったっていうその一点と向き合えばいい話だろ。雪本っていう優秀な選手がなかなか練習参加できなくなったってことと、でも記録としては優秀だからじゃあ大会とかその他もろもろどうしようかってことと、そもそも健康状態的にそういうやつ参加させるときにさ、なんか気にしたほうがいいことあるんか、とか、それでしかないじゃん。万が一、万が一にも、その病気ってのが嘘だったとして、……いやごめん、俺は全然思ってないんだけどごめんな、そう疑ってるやつはいるから」

「ちょっと」

清良が間鍋を小突いたが、間鍋は珍しく止まらずさらに踏み込む。

「いるにはいるじゃん、雪本だってそれ知らないほど馬鹿じゃないよ、な、榊」

「いや、本人に聞けよ」

榊の言葉に、先輩二人はどっと笑った。

 雪本は笑うふりをして俯いて、息を整えた。間鍋が榊にこのぞっとするようなタイミングで話を振ったのはどうとるべきか。榊がとっさに無礼な態度をとって空気を散らしたのも、計算だったら恐ろしい。

 すると榊は、いつもと変わらず冷静に続けた。

「先輩方が何を思っているのかを、雪本に伝えてやってください。多分まだ伝わりきってないと思います。伝わりさえすれば、放っておいても話したいように話すでしょう」

 ああ、今のは、自分に向かって言ったんだなと、雪本は思った。ハラハラするのは、間鍋と清良の話を聞き終えてからでも遅くはない。彼らの結論を聞かなければ、雪本の結論が出てくるはずもなかった。

 それはそうだ、と間鍋もうなずいた。そして切り出す。

「俺の目から見るとね、俺が今まで一緒に一生懸命やってきた連中が、もう、軒並みマジで揉めちゃってて。でも俺はそれがなんかしっくりこないの。気持ち悪いだろそういうの。もやもやすんだよ。できれば引退前に整理したくなったんだ。だから雪本に、雪本は今の陸上部をどう思うって、聞いてみたくてさ。雪本が絡んだ部分だけでもいいから、意見を聞きたい。雪本が自分で、自分が悪かったな、と思う部分があるなら、それも含めて参考までに」

 雪本が、自分で「悪かった」と思う部分がある可能性を先に指摘するという、その、攻撃的にも思える話の運び方が、不思議とこちらにダメージを与えなかった。

 きっと間鍋の、どこか困っているような、どこか、こちらが困ることをわかっているような、申し訳なさそうな、表情の使い方のおかげだ。裏を返せばこういう表情一つを使いこなせばこそ、最後の最後で誤解をされないということだろう。相手のためにも自分のためにもなるように、自分の特徴を生かすことができるのだ。

 この人は未成年だが、十二分に大人だ。この強さが欲しい。持たなくてはいけない。

 

 雪本は切り出した。

「……運動部なんだから、部員がドタバタ倒れるような練習は、アウトだと思います。そんなに意識が高くて、いっぱい練習したいなら、自分の体を管理できるようにならないと駄目だ。上級生は慣れてるし実力もあるから無茶できるんであって、それに勝手についてきちゃう後輩がいるんだとしたら、しっかり止めたほうがいい。最初は何人かが勝手についてきているだけでも、そういうやつらが盛り上がっちゃって、引退するセンパイのためにも、とかいいだしたら、皆がそうしなきゃいけないって空気になりかねない気がするんです」

「そうだな。それはなんていうか、実際問題本当にやばい」

 間鍋も清良もこれについては深々と頷いた。

「誰が悪いってことじゃないとは思うんです、でも陸上部はなんていうか、俺は俺、あいつはあいつって、わりきれない空気がずっとある。……あるような気がする。高野さんなら高野さんで、間鍋さんなら間鍋さんで、ずっとその場その場のリーダーを担ぐ空気ができちゃってる」

「そうか?」

「俺は、そう思っちゃった節があります。他の人から見たら違うかもしれないけど」

「否定しきれないとは思います」

榊は淡々と言った。

「そういう風潮っていうのは、なんにせよ出来る物ではありますから、特に悪質ってわけでもないとは思いますが」

清良もうなずいた。

「少なくとも、練習量とか、そういうとここそきっちりルールが必要なのは確かだね。ちょっと上限決めてみようか?」

清良は、再び泉美の方に向き直った。今度は泉美は、自信をもって、満足げにうなずいた。

「あとこれは、本当に、ただの気持ちっていうか、実際解決できる問題なのか、ちょっと難しいとは思うんですけど」

「うん、言って欲しい」

間鍋がきっぱりと、笑って頷いた。雪本は頷きながら、笑う余裕はなく、ただ自分の信じる言葉を繋げた。

「……いろんな人間のいろんな噂がバンバン流れまくるのは、俺と石崎の件以外でも、結構あったんじゃないかと思うんです。完全に止めなくたっていいから、上級生が諫めてほしい」

 間鍋と目が合って、その強い目の光に、押し返そうとするような力を込めてしまっていることに気が付き、わざと視線をそらした。勝ち負けを争いに来たわけではない。自分が言いたいことは何も変わらない。

「俺は、確かに、石崎の事で騒ぎになりました。でも、騒ぎになるようなことだったとは思ってません。少なくとも、俺も、石崎も、陸上部から何か言われるようなことはしてないと、今でも思ってます」

そこで一度切って、雪本は、今までついてきた嘘を最後まで通す覚悟を決めた。

「……病気になって、陸上部に参加するのもまちまちにはなったけど、その時も、欠席と出席の連絡はしてたし、許可ももらってます。ノルマも減らしてはもらったけど、減らしてもらった先ではちゃんと守ってきました。俺は陸上部員として、この活動の仕方にきちんと許可をもらってるつもりだったし、実際そのはずです。なのに、ずっと、陰でばっかり文句を言われ続けてきた。だったら俺は、どの基準をクリアーしたら、文句を言われずに済んだんですか。……ずっと、出来るだけ頑張り続けろってことですか。頑張ってる量を競うから、どいつもこいつもぶっ倒れるんじゃないんですか。少なくとも病気の俺には、それはできません」

間鍋も、清良も、探りも、感動もせず、ひたすら真摯に雪本の話を聞いていた。

「俺はそれでも、頑張ってみたいと思って。でも今回迷惑かけて。やめようって思いました。これは俺の責任です。俺が自分でやらかして、それで自分で、やめようって思っただけです。でもこの陸上部が、部員にどこまで何を求めてるのか、最後までわかりませんでした。不安でした。一番頑張った奴が偉いとか、皆マイペースでいいとか、そういうのは、部として正式にまとめちゃった方がいい。部にとって何が理想か、ハッキリさせて、その方向に後輩を導いてほしい。年功序列はそういうときに使ってこそだと思います」

 そこまで言って、少し、振り返って、言い損ねたことがないことを、そして、今まで表現してきた『雪本直哉』と齟齬がないことを確認し、言いたいことを言いたいような形で言えたのだと判断した。  

 雪本は姿勢を少しだけ戻した。

「俺はそう思います」

「そっか」

 間鍋はあくまで穏やかな表情で、また困ったように言った。

「ひとつ、いいかな?ちょっと厳しいことになるけど」

「はい」

「『どの基準をクリアーしたら』っていう意味が、俺にはちょっとわかんなくて。……ああ、いや、ぶっ倒れるまでやれとは全然思わないんだ。ずっとずっと全力でやるのがすべてだとも思わない。そこはお前と同意見。そのうえで……どのくらい頑張るかなんて言うのは本人が決めればいいはずなんだ。ちゃんと考えて、ちゃんと実行して、それで文句言ってくる奴がいたら、問題だと思う」

「そうですね」

「だろ?そんでさ、雪本。雪本は、自分がどこまで頑張ればいいと思ってたの?」

 思わず言葉に詰まった雪本を、しかし畳みかけることはせず、間鍋はじっと答えを待っていた。雪本はしまいに苦笑いを出してしまった。

「……皆がいいっていうところまで、頑張っておくのが精一杯でした。走りたくなかったわけじゃないんだけど、自分が普通のつもりでやってて、ちょっと険悪な態度とられて、それで一気に気持ちが引っ込んだ部分はあると思います」

「高野だろ」

「はい。そうです。でも、今、なんとなく思った。練習量の少なさを叱られたっていうよりは、その練習量に根拠はあるのかって、聞かれてたのかなって」

「まあ、あいつの言い方も相当、悪かったんだろうとは思うけど。雪本自身が、練習を何のために、どれくらいやるのかって自分なりに結論持ててたら、高野になんて言われようが、ビクともしないはずなんだよな」

清良も丁寧にうなずいた。

「高野君も変に勘のいいところがあるから、雪本君のそういう感じに気づいてたからこそきつく出ちゃったかもしれないね。きつく出るのがいいってことは絶対ないけど、でも、それが根本的な問題点ではないじゃない?」

「はい。本当に……その通りだと思います」

間鍋は、伸びをした。心の底から安心したような顔だった。思いのほか緊張していたのかもしれない。

「高野はさ、本当、悪い奴じゃないんだよ。ただ口下手で頑固でさ。でもそれでも、今まで問題なかったんだ。そもそも、この部は、最近できたばっかりじゃない」


 陸上部の創設は五年前。当初の部員数は七名かそこらだったという。創設した代が、三年生になる時に、一年生として入部したのが、高野や、望月や、間鍋や、清良だった。

「やっとまとまった人数になって、実績はまだなくて、これからって感じだった。皆でいっぱい研究して、いっぱい工夫して、いっぱい意見だして、そうしなきゃなんも始まらなかった。逆に言えば、人数少なくて実績もなくて、『ない』ばっかりだったから、話はシンプルだったんだよ」

 陸上に必死に打ち込んでれば、怪我しないように気をつける。お互いに気遣うし、面倒を見てくれる先輩を敬う。打ち込まないより打ち込んだ方が物事はよく回る。それで話が済んでいた。

「……それじゃ済まない人数になってたってことなんだろうな。そんで、そういうことに気が付かないまんまで来たんだなあ」

 間鍋がじっくりと噛みしめた結論が、雪本にも抵抗なく沁みた。清良はゆっくりと話した。

「もう、部員一人ひとりの意識が部に直結するって時期じゃないのかもしれないね。良くも悪くも、それだけの規模になったんだ」

 そして間鍋は

「悪かったな、雪本」

と言った。

「お前、よくあそこまできっちり考えまとめたと思うよ。自分が悪いのか、相手が悪いのか、そういうことを考えるのは、凄く苦しい。考えていても、その考えにフィードバックがもらえないと、なんかこう……自分に都合のいいように考えてるみたいでいやじゃないか?」

 はい、と、雪本は苦く笑って肯定した。部長も目を逸らさず、笑って頷く。

「榊や泉美にどれだけ話しても、こいつらはお前にとって『先輩』じゃない。先輩が何をどう思うか知らないまんま、自分だけ先輩との関係について考えるって、それはもう、超難しい。先輩から嫌われてると思ったら、余計きつかったんじゃないかと思う。……まあでも別に、本当のところさ、お前がきっちり話をして、全く聞く耳持たないような『先輩』はいなかったんだよ。『先輩』のうちの一人としてそう思う。俺らの代は、そこまで、お前を嫌ってないよ。なんかイケメンだから鼻につくなーくらいだよ」

清良は、くすくす笑って、榊と泉美に向き直った。

「そこ二人も今まで何にも言ってこなかったくらいだから、よっぽど信用無かったんだろうね」

 泉美は少し控えめに笑って首をかしげた。榊はじっと、何も言わずに目を細めた。間鍋は困りきったように笑った。

「そうだよなあ、やっぱ。そう信じさせてやれなかったことが、一番の心残りだ。申し訳ない。大反省会だよマジで」

 はあ、とため息を一つつくと、間鍋は立ち上がった。合わせて清良も立ち上がった。雪本はじっくりと、やけに軽く立ち上がりそうになるのを抑え込むようにして立ち上がった。間鍋は背筋を伸ばした。

「退部、了解した。話してくれてありがとう」

「はい。お世話になりました」

頭を下げ、もう一度頭を上げると、清良がその手入れされた髪を軽く揺らして頭を上げ、とびっきり優しく微笑んだ。

「体に気を付けてね」

思いがけない言葉に、虚を突かれた。その雪本の表情に、間鍋も清良も笑った。雪本は笑いだしそうになって、しかし、流されるまいと堪え、努めて真剣に言った。


「はい。ありがとうございます」


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