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第2話 プロローグ(2)
「アイラさま~、いつもの通りでお願いします~」
マヤさまが産まれ故郷で通われていた魔法学園の後輩でもある、公爵家の令嬢さまへといつもの通りでお願いしますと嘆願をすれば。
「は~い、マヤさま、わかりました~」
王子さまの下知で艦隊司令の代理をしているマヤさまから指示を受けたアイラさまは了承したと言葉を返せば。
「ふっ、ふふふふふふ……」
と、彼女は不敵に微笑むと。
今日は王子さまが私達妃のためにと用意をしてくれた自国……。
私達の嫁ぎ先である、インドア帝国の民族衣装……。
それも自分自身が大好きな異性へと恋のアプローチや夜の床を誘うための魅惑的なダンスを披露し、虜にする時の優艶な衣装……。
ま、真っ赤なベリーダンスの衣装のへそ出しルックの魅惑的な御姿……。
アイラさま胸の方は余り大きくはございませんが、腰の方もよく括れていて、お尻の方もよく締まった均等のとれた容姿で、彼女はお尻フリフリとモンローウォークでテクテクと戦列艦の艦首へと移動──!
そして到着すれば艦首から遠目で辺りを見渡し始めると。