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第101話 世界最初のハネムーン (6)
我が里の国……。イングリッシュ王国の知恵者の一人……。天才少女と世に謳われている。私達の王子さまの妃の中では一番年下のララさまが。王子さまと同じくデッキチェアーに横たわっていた身体を上半身だけ起こし、今自分達がしていることは遊びではなく、病魔の予防でしているのだと。
だから自分達がしていることは遊びではないのですよ! と。
ララさまは王子さまが選んでくれたらしい可愛い水着を着衣して、未発達な胸をツン! と張り。ドヤ顔で威張りながら、マヤさまへと説明をした。
「──そうですか」
「はい。そうですよ、マヤさま……。何か御不満がございますか?」
天下の知恵者の一人であるララさまがドヤ顔で胸を張り尋ねても、当の本人であるマヤさまも海軍都督の御令嬢さまなので、軍船の上は神聖な場所なのでござましょう?