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ジェノヴァの短編集  作者: neilia
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1. 山中の木こり(5)

特に理想点は見つからなかった。


私は作動した罠を再び設置し、殺したオオカミを背負って家に帰ってきた。


私が家に着いたとき、女の子は家のドアの前でうろついていた。 少しハラハラするような身振りを見せていたら、やがて私を見て急に悲鳴を上げた。


「うえええぇ」


私はその姿で自分の立場を見直した。 私の体にはオオカミと私の傷によって流した血が占われていて、オオカミのサラ金を持ってくる姿は子供には恐ろしく見えるだろうという気がした。


「殺さないでください。 どうか、助けてください 命だけは、どうか助けてください。"


その女の子はぶる震えた。 あえて自分の姿を見ることができず、頭を下げて目は閉じながら命を物乞いした。


「私は君を殺さない。 誤解だ。入って休んでいたら私がオオカミ肉を焼いてあげる。"


私はオオカミの死体を処理し、体を洗わなければならなかったので、子供、ラエニを見て中に入っていろと言った。 ラエニーはあえて私の言葉に逆らうことを考えずに家に入った。 その子の体は震え続けた。


私はオオカミの皮を引き裂き,部位別に分解した。 その他にも松の実を焚いて、久しぶりに外で肉を焼いて食べるついでにキャンプの準備をしていたら、いつの間にか暗くなっていた。


たき火に薪を投げ続けながら燃え上がる火を見た。 そして薪が思ったより少ないのを見て、最近いざ木を切ったことがほとんどなかったという事実を自覚し、明日から薪を手に入れようと決心した。 ちょうど、木商人に偽装した監視人がここに来る時期でもあった。


女の子は私が肉を焼く頃、匂いを嗅いだのか、家の外に出た。


子供は長い間肉を見ていなかったのか、オオカミの肉が焼けている姿に唾を止められない姿だった。


私はその子を見て、私の向かいの席に座るように手招きした。


子供はまだ私を怖がって警戒したが、肉は食べたかったのかぐずぐずしながら席に座った。


私はラエニに何も言わなかった。 私は以前から口の周りがなかったし、私の家族は私が何を言うより静かにそばを守ってくれたことをもっと好きだったような記憶があったからだ。


静かに肉を焼き、火が通ったものを子供が食べやすいように細かく裂いて渡した。



ラエニは私があげる肉をがつ食べた。


私があげる食べ物を食べている姿を眺めていると、急に頭を撫でたくなった。


しばらくは大丈夫ではないかと、私は子供の頭をなでおろしたが、子供は肉を食べるだけで抵抗しなかった。


何か以前軍隊で飼っていた猫が思い浮かんだ。


それは新兵が密かに持ち込んだ動物だった。 その新兵は背が丈夫で、身振りも雄大でまるで男の中の男のように見えた。 ところが、一日も経たないうちにその男が猫をこっそり部隊に持ち込んだのがばれた。 その時、シンビョンは猫を見て自分が幼い頃から大切に育ててきた子供とも存在であり、その猫がいなければ眠れないと上司に訴えた。


一般兵士がそうだったら、女の子かと適当にからかっただろうが、マッチョのような男がそのようなことをすると、部隊員全員がその新兵の顔と名前を記憶し、通り過ぎる人ごとに猫少年だと笑った。


その時部隊は、戦争の最前線だったので、猫を許してくれた。 おそらく生と死を行き来する兵士たちの精神ケアのためだっただろう。


私もその猫をかなり愛おしく育てた。 ただ、その猫は敵軍の砲弾であっけなく死んでしまった。


そのことのせいかは分からないが、新兵も猫が死んだ翌日の戦闘で致命傷を負い、後方病院に送られた。


その身柄がどうなったのか消息を聞いていない。 敢えて知りたくもなかった。 知ってていいことがないと思ったので


ちょっとした私の回想が終わる頃、女の子は眠そうな様子を見せた。 私は周りの毛皮を子供に包んで家の中に連れて寝かせた。


そして私はまた家の外に出て焚き火のそばに座った。


私はここが楽だった。


暖かい家の中にくつろいでいるよりは、夜空の星を眺めて時を見計らって、霜降りの夜の空気に肌をこすりつけながら、夜の闇越しにあるかも知れない危険に緊張している私の体の、その雰囲気が良かった。

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