2. そんな子(3)
隣の村に行くためには山を越えなければならないが、行く道には低い登線なのでそれほど大変な道ではなかった。
行くのにかかる時間はおよそ半日ほど、寝ずにずっと行けばどんなにゆっくり行っても日が昇る前に到着できる距離だった。
私は久しぶりに村から出てきたので、真夜中の景色も見物しながら休まずずっと行きたかったが、そばにいる老人が残り少ない命を全うしそうな気配を見せることができなかった。
「ちっ、ここで休んで行こう、もっと行くと死ぬ勢いだね。」
老人、デピッドはその時になってようやく立ち止まって息を引き取った。
そのため、私の言葉に答えることもなく、その場でうわごとを言う耳障りな音だけを吐いた。
いくら大変だとしても、私の言葉に答えない老人の姿を気にしながら、私は精神を集中させた。
目を閉じて、昼空の太陽から噴き出す光明をイメージした。 その眺めると目が痛いことを想像し、集中して説明するのが難しいある感じを引き出した。
すると私と老人の間に小さなボールほどの光ができて周辺を照らした。 私は内心成功したことに安堵しながら、別の魔法を使おうとした。 今回は光明のイメージからもう少し変形させ、赤くて熱くて厳しい想像を加えた。 一度魔法を引き出したので、今度はもっとスムーズにできた。
適当な野原に火がついて燃え始めた。 本来焚き火のために火を起こすためには薪を先に準備しておかなければならないが、私が木の枝を拾い集める姿が良くないのでそのまま吸って、目立たないように私のそばにあったいくつかの木の枝を火が出たところに投げた。
魔法を使ったのは夜中にキャンプするためもあったが、老人に私の能力を自慢して畏敬の念を受けるためもあった。 そうじゃなかったら、わざわざ私が雑用をする理由がなかったから······
ところが老人はそんなに私の魔法に不思議がらなかった。 まあ、私がこのような能力を持っているということは彼も知っていたが、このような魔法現象を見ることは一般人にとっては一生一度も見られないほど珍しいものだった。
「あの子がなかなかすごいらしいね、こんなのを見ても平気だなんて。」
「いいえ、この貧しい老人のために努力してくださったアデス様に感謝します。 ただ、今回申し上げた子はまるで世の中のルールから外れたような者です。」
「お前がそこまで言うと気になるな。」
私は火の温もりを感じながら木にもたれかかった。
軽く歩いたとしても夜中に道を歩いて座って休むと眠くなった。
そして女の肌が懐かしくなった。 随行員を口実に何人か連れてくればよかった。 村から急いで出てきたあまり考えられなかった。
そんな雑多な考えをしているうちに、一瞬緊張が解ける眠りについてしまった。
私が目を覚ましたのは私が起こした火が消え、体が冷たく冷めて寒さに震えていたからだった。
まだ日が昇っていない夜明けの露が私の全身にくっついて私をしっとりさせ、時々吹く風は私をより一層寒くした。
老人はまだ寝ていた。 おそらくその村で一番年上の者が、まるで幼い子供のようにみっともない姿勢で寝ている姿を見せた。
口は大きく開けて唾が流れており、口の主面の間をアリ一つが這い回っていた。 私はそのアリを殺すのを兼ねて老人の顔を平手打ちした。
ペア
かなり痛かっただろうと思ったが、老人は眠りから覚めて夢うつつか自分が殴られたことも認知できなかった。
「もう休むだけ休んだから行こう。」
しばらくの間、デピッド老人は私の言葉の意味に気づき、表情管理ができず、顔全体をしかめてイライラする表情をした。 いくらなんでもこれはちょっと一線を越えたのではないかという気がして、私も冷ややかな表情をしてしまった。 しかし老人は私の顔も見ずに席に立って歩く準備をした。
昨夜思ったより多くの道を歩んできたので、デピッドの町まで行くのにそれほど時間はかからなかった。
ずっと下り坂を歩く道を朝の散歩で気分が良かったりもした。
さわやかな空気と鳥の鳴き声、カサカサと音を聞きながら歩いた。
今や木々で鬱蒼とした森の果てが見えた。 あそこを渡ると村があった。
ところが視野から少し変なのが見えたが、よく見えなかった。 森の外に出ると、それはとてもよく見えるようになった。
それは一一帯の土地が暴かれ黄土色の土が広がっている荒廃化した姿であり、その中に一人の子供が立っていた。




