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「アルベルト、妾と叔父上との間の関係修復の調停をしてもらえぬだろうか? 妾は叔父上だけはどうも苦手じゃ。この通り、後生じゃ。なんとか、調停してくれぬか……」


 俺の腕を引っ張り拝み倒すマリーダの可愛さに負けた。


「ふぅ、仕方ありませんね。私が調停の使者として先にアシュレイ城に向かいますので、首尾よく調停が進むように私のことを詳細に書いたマリーダ様直筆の書状と魔王陛下から頂いた勅許状、爵位任命状をお預けください」


「そ、そうか! 受けてくれるか! 早速書くのじゃ! 少し待て」


 マリーダが俺の手を放すと机に向かい走り出し始める。


「あと、使者としてアシュレイ城に行くので、夜のお仕事はご辞退させてもらいます。リシェールと乳繰りあっておいてくださいね。リシェール頼むね」


「承知しました。マリーダ様が浮気をしないようにあたしが見張っておきます。こたびのブレスト殿との調停が上手くいけば、これを着てお祝いいたしましょう」


 隣に居たリシェールが、買い物してきた例の物をちらつかせて、俺のやる気の引き出し方を最高に心得た返答をくれる。


 案外、リシェールは俺以上の知恵者なのかもしれない。


「ならば、叔父上との調停をパパっと決めて早く帰ってくるのじゃ」


「マリーダ様はお任せください」


 リシェールは年若い女性であるが、理解力が高く、色欲も強い方であるため、俺が不在で留守をするときは、対マリーダ策を持つ彼女が、マリーダ調教担当としてしっかりと手綱を握っておいてくれるはずだ。


「なんじゃと! リシェールいつの間にそのような情報を……。よかろう、アルベルトから教えてもらった弱点とやら、妾に試してみるが良い」


「フフフ、夜をお待ちくださいませ」


 マリーダもリシェールの自信に満ちた顔に期待したようで、これでしばらくは俺が不在をしても大丈夫だと思われた。


「では、私は一足先にアシュレイ城へ向かうことにいたします」


「うむ、頼むぞ。アルベルト」


 こうして、俺はマリーダの当主復帰の下工作をするべく、彼女の叔父が領主をするアシュレイ城に向けて馬を走らせることとなった。

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