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紅の姫は紅煌たる覇道を血で染める  作者: ネコ中佐
序章
4/163

設定集 主人公の技・魔法・権能  ※随時更新

設定集を新たに追加。登場してない技は作中では技名を言ってないだけで、使っています。


         ーー【武術】ーー




・【天躯】


 歩法の一つ。西洋文化の浸透と共に廃れたナンバ歩きを元に、走る距離を点で捉えそれを1/1000にまで絞り込み、生み出した間合いを詰めるための技法。

 あくまで体捌きの一つでしかなかった技だが、この世界で魔力と合わせることで歩法でありながら、爆発的な瞬発力を可能とする。


・【突掌・紅貫刺】


 べにかんざしと読む。琉球武術の貫手をアレンジしたもの。本来、人体というものは簡単に貫けるものではない。だが精密な体捌きにより、皮膚の筋と筋の隙間を通し、高速で人体を破壊する。


・【反手・竜頭ノ構え】


 防御技。か⚪︎は⚪︎波のような構えで受けからの反撃に転ずる。構える位置で出せる技の派生が変わるため、受け手としては幅広い技を繰り出せる。別名として虎咆の構えとも言う。


・【奪掌・空蝉鷹握爪】


 血を流さずして臓腑を抜き取る技。南米にある失伝した技術を再現したもの。神に捧げられるべき技であり、人ならざる技であるとされ、本来は人間相手には禁じ手である。技をくらった相手は何が起きたか分からぬまま、黄泉路に旅立つことになる。


・【剛掌・双剛破砕掌】


 全体重を乗せて両の掌で相手に勁を打ち込む。まともに受ければ全身の骨を粉々に打ち砕かれる。


・【滅肘・獄突】


 シラットの極意たる肘を相手に打ち込む。勁を乗せることで、打ち込んだ部位の内臓、骨を破壊する。派生として膝を用いることもある。


・【刀掌・妖華閃】


 本来は勁を発するという中国武術の深奥にある力を掌に纏わせ、鋭利な刃のように見立てて打つ技。だが、この世界では魔力を纏わせることで刀剣以上の切れ味を叩き出す。



・【抜掌・頸髄貴指(けいずどくし)


 禁じ手の一つ。相手の喉に指を高速で突き刺し、頚椎に指を引っ掛けて引き抜く。一瞬で行われるため、相手は痛みも感じずに絶命する。


・【崩掌・脈換霹靂みゃくかんへきれき


 ありふれた正拳突き。ただそのスピードは尋常ではない。相手の脳が目を通して物事を認識するコンマ数秒の隙を突いて、筋肉細胞が発する生体電気含む脈を瞬間的に活性化させて放つ。

 これに魔力が乗ることにより、瞬間的に音速を変えた打撃を可能とする。



・【合掌がっしょう鳴神柏打なるかみかしわうち


 早い話が猫騙し。独特の呼吸に合わせて鳴らすことで相手を無力化する技術。相撲で使われる猫騙しと違うのは、相手に聴力低迷、一時的な失明等、明確なダメージを与えること。鳴らした音をエコーロケーションのように空気中に伝播させ、網膜、鼓膜を脳震盪のように瞬時に揺らすことで機能を低下させる。



・【禁掌・染指蛮紅せんしばんこう


 数ある体術のうち、その手を血で彩らせる為に鏖殺に特化した技。いくつかの派生技があり、今現在は『染指蛮紅・荒鉤爪』が存在している。


 『染指蛮紅・荒鉤爪』


 空間を引っ掻くように薙ぐ。脱力と共に鞭のように振るわれる爪先は魔力を浴びることでより遠くに衝撃波を与え、敵を引き裂く。



・【波蹴・震盪象脚(しんとうきさき)


 震脚をよりコンパクトに発展させたもの。歩くゾウのように足を軽く持ち上げて降ろす。ただこれだけの動作で全身の筋肉と勁を瞬時に叩き込み、相手の頭蓋骨含む全身の骨を粉砕させる他、地面を鳴らして離れた敵に対して衝撃を送り込むこともできる。


・【烈蹴・蛇回鞭砕撃じゃかいべんさいげき


 立ち技最高峰の武術であるムエタイの蹴りとブラジルのカポエイラ、その基礎になるジンガの構えを取り入れた蹴り技。凡ゆる体勢から瞬時に重厚な一撃を見舞う。


・【砕蹴・牙砕砲塵膝(がさいほうじんしつ)


 膝を牙に見たて、砲弾のように相手に突き立てる。この技の極意は触れた瞬間と当てた瞬間の2度の衝撃に勁を当てることで直撃した部位の骨が形を残さず塵になるほどの衝撃を与える。頭部に当てた場合はその勢い故に首が物理的に飛ぶ。





         ーー【剣術】ーー






・【蛍光(跳ね水よ)飛沫槍(儚き光を断て)


 平突きの一つ。一対多数の状況下で掻い潜りながら突貫することをコンセプトに、深く腰を落とし剣の切っ先を相手に向け、その峰に軽く右手を添えた状態を中腰で構える。



・【月薙・雲散らし】

 

雲よ月を描き、(月を隠して)円の月に隠すべし(三日月へ)】の本来の技名。が、この技名は落字していたため、仮の名前として付けられている。

 抜刀術の一つで、剣本体の斬撃と衝撃波による斬撃、更に納刀時に発生する衝撃波による斬撃というプロセスが満月の円のように象る。これを高速で行うため、一度の抜刀、納刀で複数の攻撃が発生する。



・【架落(垂れ雫・)雨斬(滴斬り)


 全身の脱力による遠心力を効かせた超高速の斬撃。極めれば、降り注ぐ雨粒全てを切り続けることで自分は雨に濡れない状況下を作り出せる。



・【糸烈円陣(死糸の線慄・)土蜘蛛(蜘蛛の織籠)


 超高速の斬撃の嵐。衝撃波と共に周囲に無数の斬撃を見舞う技。本来は目で追えないほどの乱撃に過ぎないが、この世界では魔力という物が衝撃波と斬撃と合わさって不可視かつ敵を絶対に逃がさない必殺技へと昇華させた。


・【(上風の)(閃き)妖鬼風嶽(凪撃ちの鼬風)


 エストレアの前世、紅 諸葉が習得した紅流の武技における『閃』の字を抱く奥義、その一つ。

 常識外れの剣速による衝撃波と、剣圧によって発生した真空波の竜巻が相手を容赦なく打ち上げ、衝撃波と真空波の竜巻の中で錐揉みにされ、真っ赤な果実と成り果てる。


・【破閃(破れじの閃き)杀破狼円心(心在りじ禍を和と結ぶ)


 紅流の『閃』の字を持つ奥義。砕かんばかりの握力で剣を振るい、その剛力と剣速、剣圧をもって夜空の七つ星たる北斗七星の如き7つの星が走る。


 技を受けたものは、己の凶星を天に見出す。

 

「刻むは五行七殺。北斗の凶星、破軍にして貪狼。災禍凶兆、刃に乗せおのが物とする」


・【黒閃(闇影の閃き)禍垂黒翼(幽淵亘る闇鴉)


 紅流の『閃』の字を持つ奥義の一つ。影しか目に映らない程の強烈な踏み込みで懐に飛び込み、刺突と衝撃波で吹き飛ばし、衝撃波ごと斬り払う横薙ぎで止めを刺す。

 



        ーー【魔法】ーー





・【黒い剣】


 主人公エストレアが自身の血を錬成して作り上げたロングソード。非常に軽く、切れ味は極上、血を吸うことで周囲に威圧感を放ち、半径100メートルの中ならば魔法の威力を低下させる。また、血で出来た剣であるため、破壊されても何度でも生み出せる。





・【餓恐蟲ティオールフォビア嵐血狂舞アポルテスト


 黙示録5番目のラッパにより現れるアバドンの眷属、牙持つ蝗をモチーフとした魔法。範囲こそ狭いものの、周囲の空間が歪ませ、赤黒い血の色をした体色と獅子の牙と蠍の尾を備えた蝗の群れを出現させる。エストレアの魔力によって一時的に生まれたおぞましき血の蝗は敵だと認識した者を捕食し、貪り尽くす。


詠唱は「剣よ、剣。我が力、此処に現出せよ。血贄を求めし我が爪、我が牙、我が眼よ。夜と血の支配者の逆さ鱗に触れし者にその報いを。我が魔力を糧にして目覚めよ」


「吸い尽くせ、甘露なる一雫。我が飢えを満たす為、その方らのその身を捧げよ。汝らに命ずる、我が敵の悉くを貪れ」





・【昏落囁歌(エンプシー・ザント)夢落羊アルゴス


 広範囲に自力では起きられない昏睡状態を押し付ける魔法。

魔力を帯びた青みを帯びた半透明な砂の羊が出現し、指定した範囲に広がることでその範囲にある生物を昏睡させる。


詠唱は「起きろ、眷属」


「其の方の足は青銅と驢馬。眠目の三日月、羊の角冠より夢ゆめ誘いざなう砂を吐く」


「五行陰陽、司るは火。象徴は心。如何に千の目を持とうと、羊飼いの笛の音に抗う術は在らず。冥府へ導くヘカッテの祝辞なり」


「溶け込め、底知れぬ奈落の呼び声。汝の御名を瞑りと共に。花々は眠る、月の光の下で。花々は頭を垂れる、細い茎の上で。静かにざわめく一夜の夏の夢のように」







      ーー 【全と一の瞳】 ーー


 主人公、エストレアが持つ神秘の魔眼。魔眼としての能力はこうであるべきと認識したものをマスターキーのように自在に実行する能力で、様は『何でもできる』。



 時間を遡行する、未来と今を入れ替える。過去と未来をすげ替える。現在の可能性を手繰り寄せる。


 相手を魅了する。視線で殺す。視界に映るものを捻じ曲げる。


 相手が発動した魔法の支配権を奪い取る、嵐を起こす、火災を引き起こす、地震を発生させる。


 弱点を見抜く、或いは生み出す。悪夢に引き摺り込む、見たものを癒す。


 見たものを石化させる、世界を俯瞰するなど。多岐を渡って、強力な能力を行使する。


 複数の魔眼による能力ではなく、エストレアがその目に備わる力であり、実行する生体機関であるものの、これらの機能は第三者によって大部分に制限機能権限プロテクト・オーソリティがかけられおり、なんでも出来るものの、本来の出力のほんの数%しか引き出せない。


 またこの魔眼が発動する際、発動する機能に合わせて色が変化する。ただし切り替えは一瞬であり、また魔眼が発動している際は常に虹のごとく或いは万華鏡のようにその色、魔力規模、威力などが変動する。


 第一章において、悪徳都市クライアの地下迷宮最深部にて封印されていた神、『アールヴ・アグル』の封印を解いた事で、神アグルより『時間を遡行する権能』を制限解除アンロックされた。


 現在使用可能な機能は、概ね以下である。




 【魅了】


 対象に対して、暗示、洗脳、認識操作など精神に干渉する機能。発動条件は、視界に対象を捉えること。この能力をより強くすれば、眼で見つめただけで、相手を自死させるようにすることも可能。この機能による魅了は、邪視避けなどのアイテム、魔法を透過する特性がある。切り替え時の色は緋色。


【歪曲】


 対象に対し物理法則を無視して、思うがままに捻じ曲げる機能。空間のみならず、概念そのものを捻じ曲げる。この為、如何に加護などで守られているものでも、物理的に頑丈であってもほぼ何でも破壊することが出来る。

 ただし、対象があまりにも大きいなど歪ませる範囲が広すぎると効果が薄くなる。


 切り替え時の色はエメラルドブルー。


【停止】


 止めたいものに対して発動している間だけその物体に対して働いている物理法則を停止させる機能。これの応用で、『生物の心臓や血流などを一時的に停止させて即死させる』といった荒技も出来る。


 切り替え時の色は灰色。


【透視】


 看破とも言える見透かす機能。弱点など見抜くことが出来るが主人公エストレアの場合、心の声、性質まで見えてしまう『さとり』に近い性質のためあまり使われない。上述した【停止】と合わせて使えば、ピンポイントで弱点を突いて攻撃するなど、一応応用が効く。


 切り替え時の色は水色。


【転移】


 見える範囲での空間移動を可能とする機能。視界に収まる範囲に留まるものの、自身はおろか、他人や物体、斬撃や魔力攻撃などもこの機能を用いて移動させることができる。ただ制御にかなりの練度が必要であり、なおかつ移動させる物も現時点では2、3メートル規模が限界である。


切り替え時の色は黄色。


【鑑識】


【透視】とは別の機能で、【透視】が見抜く、暴くことに特化しているのに対し、認識したものを分類化、整理する機能。早い話が第三視点のゲーム画面。広範囲のものを瞬時に把握することが出来、魔法の使用や戦線指揮で効果を発揮するだろう。


切り替え時の色はインディゴ。



【腐臭】


 見つめるだけで対象を分解する機能。生物、無機物問わず、存在を風化させる機能で最終的に砂のように対象を量子分解してしまう。存在そのものを風化、ないし劣化させる為、発動した魔法でさえこの機能の前では魔力に分解され、大気中に溶けることになる。


 切り替え時の色は薄桃色。



【支配】


 視界に収めた現象を己のものに変換する機能。特に魔力を有する攻撃に対してはその発動そのものを無効化するのみならず、自身のエネルギーリソースに変えることさえ可能。魔力を有していれば、問答無用で自身のコントロール下に置くことができるため、これにより魔法使いなどは支配を発動しているエストレアに対し一切の手立てがない詰みに陥る。


 切り替え時の色は群青色。

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