設定集 【聖遺物】 ※ 随時更新
設定集第三弾。既に最新話で出ていましたが、こちらに差し替えます。申し訳ございません。
神々の宝物、神造兵器とも。あらゆる種類があるが、一つ持つだけで三界を征し、或いは砕くことが出来る。聖遺物は二つのカテゴリーに分けられており、現在の主神アマデウスらを含む天上の神々が生み出したものと、創世神たるリリスと概念の造神達が生み出したものがある。どちらも究極のアイテムであることは変わらない。また、一部の聖遺物は神々の生み出したものではないが途方もなく強力なためカテゴライズされることもある。
()内は二つ名のような物。
【魔剣ズツァニッグ(畏怖すべき竜の王権)】
竜殺しの称号を持つ冒険者、ネロの所持する魔剣。先盟歴時代黎明より人々のみならず神々でさえ恐れ、挑むも悉く返り討ちにし、終ぞ勝てなかった古き古竜、その骸より出でし無骨な姿をした魔剣。
初代皇帝バモレッドとの苛烈の戦いの果てに手にした魔剣は天の怒りたる天霆を操り雲を呼び寄せ雷鳴轟く嵐を具現化させる。
嵐の化身にしてかつて最強をほしいままにした竜は剣となっても凄まじき力を発する。
神々らに生み出されることなくカテゴライズされた聖遺物の一つ。
【聖王剣ヴァレハーン(降り立つ獅子の牙)】
剣聖アーサーが持ちし聖剣。魔剣ズツァニッグには及ばぬものの雷を纏う聖剣である。雷の霊獣ジューダの牙を折り取り打ち直した剣であり持ち主の体をその雷で纏いあらゆる障害をはねのけるだろう。魔剣ズツァニッグには到底及ばないものの、人智を超えた雷は不死の存在でさえ脅かす。
陥斧ルディス(星海震わす天破の槌)】
シェートリンド王国、城塞都市シェアトの冒険者ギルド本部ギルドマスターであるルディナが所有する聖遺物。
またの名を陥斧【環撃の昊衝】と呼ぶ大斧。
元々は朽ち果てた遺跡の最奥、祭壇にて祀られていたもの。何のために祀られていたのかは不明であるがまるで何かをここに縛るように置いてあったようだ。
重力を操る力を持ち僅かに魔力を込めるだけで周囲を更地に出来る力を持つ。しかし、それはただの余力に過ぎず、その本来の力は刀身に埋め込まれた結晶体にある。
魔力を込め真名を解放すると斧部分はパージされ結晶体を中心にしたポールのようなものに変形する。この結晶体、実は極小サイズに凝縮された一つの小宇宙そのものであり、宇宙質量そのもののエネルギーを展開、極限の重みを持ってすり潰す。おそらく単体火力を出せる武器の中では最強クラスである。
【白護の聖盾 アエス・レガルマ(心象に咲く白世界)】
白薔薇騎士団団長フローラの持つ盾型の聖遺物。恐らく、防御型の聖遺物としては最強クラス。
持ち主に治癒と強靭を与える盾。物理、概念問わずあらゆる敵対干渉を容易く跳ね返す無敵の盾。特に悪意と呪詛に対して無敵に近しい防御を誇り、持ち主を守る。
シェートリンドで古くから信仰される豊穣と慈悲の女神アトリアより初代白薔薇騎士団の団長に授けられ、以降歴代騎士団長に継承されてきた。
真名解放することで魔力で構成された薔薇の花弁が展開され、多層次元に渡って障壁を展開する。
また、団員の持つ白薔薇の盾と組み合わせることで一つの街丸ごと覆い尽くす結界を展開できこの結界はある意味での遮断に近く理論上、世界を壊すとされる最強の竜たるズツァニッグの雷撃さえ防げるという。
また、かなり高い聖性を持つため他者に加護を与えることも可能な他、魔力が潤沢ならば至近距離で極醒魔法を防ぐことも可能。
【硬剣 ヴァルナ(絶世の剛圧)】
聖遺物の中で、最も重く、最も硬い。別名大盾の剣。刀身およそ2メートル80センチ、肉厚最大15センチになる鈍器もとい特大剣。あまりの重さ故に常人ではまともに扱えず、持つことさえ不可能とされる。
そのため、普段は重量無視の魔法がかけられた台座に置かれており、そのまま地面に置こうものならその重さで周囲の地盤が沈下するほどである。
12種族のうちの一つ巨人用のダガーとして作られたとされるが詳しいところは不明。現在は竜蘭騎士団団長レオが切り札として所持。
【無銘 光の腕】
枢機卿アナト・ティンベルが持つ光の腕。逃げ遅れた民間人を守るために片腕となった彼女が神に祈り、授けられた『生きた聖遺物』。普段は聖骸布で封印されているが、有事の際はこれを開放して戦う。
光の腕と言うだけあって眩い光を放ち、その光は松明千本分に相当するほど明るい。浄化の力に特化した武装で、不死の存在や死者、悪霊などの負の存在にとっての特攻効果を持つ。
【嵐風の弩弦 ストームルーラー】
竜殺しの冒険者、オルストが持つ精霊の加護が施された弓。風の精霊であるシルフの加護を目一杯注がれた逸品で、矢がなくても風の矢を放つことが出来る。
非公式ながら、上記した神々の思惑なしでカテゴライズされている数少ない聖遺物扱いされている武器である。
精霊と契約しているオルストが使用することで、莫大な威力を発揮する。その延長として、魔力を消費してマシンガンのように射出も出来、その威力は竜種の鱗を削り取ることが出来る。
【深淵の神鉱 アビスチュアル・エルツ】
シェートリンド王国王都アントンの地下に存在する、超巨大な魔力結晶。シェートリンド王国を常春の国たらしめるものであり、その結晶が内包する魔力は新たに世界を創造することが出来るレベルである。
王都地下にある地下水脈の最深部にあり、この結晶体の魔力を含んだ水はこの国のあらゆるところから噴出し、それが魔獣達が飲むことで結果的に魔獣の強さが跳ね上がる一因となっている。
その規格外さから聖遺物扱いとして認知されている。