3-EXⅡ
『シアラ』
魔人種と人間種のハーフ。半魔人種。三百年間、氷漬けになっていた奴隷。72歳。LV31。
波打つかのように長く伸びた紫がかった黒髪。金色黒色の瞳を持つ。
人の死ぬ確率とこれから起きる出来事を見てしまう特殊技能を持つ。
生まれたのは三百年前の人魔戦役よりも前だが、戦役終盤から最近まで凍らされていたから年齢はまだ七十代……まだ?
初登場時は未来に絶望し死にたがり、水や食料を断っていて、鬼気迫る表情をしていたが本来の姿は絵画に収まるような美しさを持つ。ただし、年齢のわり(?)に体型は少し幼く、身長もレイと頭一つ分小さい。
歌が非常に上手く、詠唱も文字通り詠い上げる。
『テオドール・ヴィーランド』
人間種。元S級冒険者にしてシュウ王国国王。二つ名は『鍛冶王』と『銀狼』。50代前半。LV319。
既に冒険者は引退しているが、元S級冒険者の経歴に恥じない実力を維持している。
オルドとは『紅蓮の旅団』先代団長を通じて交流を持ち、彼の私的な用事を頼む間柄。
『ミカロス』
獣人種の牛人族。騎士団団長。30代中頃。LV82。
戦矛を片手で振り回す膂力を有する。今回の騒動の前線指揮官を任じられる。
責任感が強く、武人としての力量も申し分ないのだが、クリストフォロスの打ち出す奇策の対応に苦慮し続ける。
『コンロン』
人間種。騎士団副団長。30代前半。LV72。
堅物の上官と違い、場を和ますムードメーカー的な役割を担っていた。
だが、投石機の一撃により戦死。
『ヨグトゥース・ハウスエンテ』
人間種。王宮付き魔術師長。60代終盤。
若かりし頃は一角の魔法使いになろうとしたが、現在は王国の後進の育成に務めている。
穏やかな老後を過ごすはずが、スタンピードの発生によって最前線を駆けずり回る事になる。
『ルルス・クラーニヒ』
人間種。シュウ王国宰相。80代。
王国の文官方のトップ。諸外国にも顔が効き、先々代の頃から仕えている。
かつててテオドールの家庭教師も務めていたことから、彼から師と仰がれている。
『オリバー・クレーエ』
人間種。シュウ王国上級文官。30代前半。
文官としては若手の筆頭株なのだが、行きすぎた思考を持つ。
スタンピード発生時において初期から対策会議に呼ばれている。
人の生死も数字で考えてしまうドライな性格だが、国を守ろうとする自負は人一倍強い。
『グスタフ』
獣人種の山羊族。鍛冶王の工房内のナンバーツー。40代前半。
鍛冶師としての修業した年月は長いが、鍛冶王の技量にほれ込み工房に押し掛けた。
スタンピード中、物資の修理や整備、バリスタの建造などを行っていた。
『キャメル』
『カーメル』
人間種。『紅蓮の旅団』所属のE級冒険者。16歳。LV20。
鏡に映ったかのようにそっくりな双子。ファルナに声を掛けられ、クランに参加を決めた。
パルチザンを持つのが兄、キャメル。ハンマーを持つのが弟、カーメル。
『メーリア』
人間種。アマツマラ在住のパーティーに所属するG級冒険者。15歳。LV9。
濃い茶色の三つ編みに眼鏡を掛けた正真正銘新人冒険者。スタンピードが発生するほんの少し前に冒険者となる。
まさか、なって早々こんな騒動に巻き込まれることになるとは思ってもいなかった。
『ギャラク』
人間種。『流転の楽団』所属のE級冒険者。20代中頃。LV32。
ダーオレンジの髪をドッレド風に纏めている。弓よりも笛が得意と嘯く明るい人柄が特徴。
ゴルゴン商会の護衛をしており、都市内までの撤退戦で魔法の矢と呼ばれる特殊な矢を使っていた。
しかし、長引く戦いにより物資は無くなり、赤龍戦時には弾切れに陥っていた。
『ムスタス』
人間種。王宮付き魔術師。10歳。LV17。
ヨグトゥースの弟子の一人。クラシカルな魔法使いの格好をしているが、得意なのは魔方陣の形成。
地上に迷宮に復興にとこき使われている。こき使われているのは才能の高さを裏打ちしているのだが。
『マエリス』
人間種。元冒険者の鍛冶師。30代中頃。LV41。
手入れされていないオリーブ色の髪に、顔に火の粉を浴びたような火傷の跡が残る女傑。
冒険者として活動していたが、どうにも芽が出なかったため、鍛冶の道に進む。
そちらに才能があったのか、アマツマラ最高の鍛冶師たちが集う鍛冶王の工房に入る事が許可される。
『ハジャク』
人間種。アマツマラの正規兵。
レイたちと共に迷宮の広間を警護していたが、地上に配置転換された。
『ロテュス』
人間種のエルフ族。A級冒険者。二つ名は『双姫』。■■■歳。LV241。
エルフ族の王族。完成された気品と成熟された色気を合わせ持ち、とても娘がいるようには見えない。
三百年前の魔人戦役に参加しているため、クリストフォロスらと面識がある。実はパーティーやクランに属さないソロの冒険者。
『紅蓮の旅団』副団長のロータスの母親だが、ある事情から絶縁している。
『ウォント』
人間種のホビット族。A級冒険者。二つ名は『氷瀑』。160代。LV211。
魔法使いとして名を馳せた。新式魔法同士を重ね合わせるという荒業を使いこなす。
実は冒険者稼業を半ば引退しており、同族の妻と共に老後の旅行に訪れていた。
赤龍のブレスをまともに浴び、一度は生き延びたが二発目を避けきれずに死亡。
『ディモンド』
人間種。同郷メンバーで構成された『オルゴウス』所属のA級冒険者。二つ名は『剛剣』。30歳。LV171。
エルドラド共通言語を話すも、訛りがきつく、パーティーメンバーの翻訳が必要。
『スヴェン・ヴィーランド』
人間種。シュウ王国第二王子。20代終盤。LV101。
短く刈りこんだ銀髪に屈強な体格。それに粗野だが気品のある顔立ちは父親似。
実は幼少期に父親と過ごした記憶が無い。というのも、王家の一員としての責務を厭った若かりし頃の鍛冶王は冒険者の道を進んでいた。
いつ死ぬか分からない稼業の為、先王は幾つかの約束事をテオドールとの間に交わした。そのうちの一つに、早くに子供を残しておくというものだった。
かくしてテオドールは複数の女性と交わり、第一子を産んだ女性を正妻として受け入れ、スヴェンを産んだ女性を第二夫人とした。
物心ついたころにはテオドールは冒険者として名を馳せており、幼いスヴェンの心中には英雄への憧憬で満たされる。そのため、王位に興味は無く、かといって兄が玉座に着くまでは冒険者に成れないでいた。ストレスををモンスター相手に晴らしていたら強くなった男。
『クリストフォロス』
魔人種。六将軍第四席。500歳前後。推定LV400オーバー。
黒檀の鎧に人の手を重ね合わせたような意匠の杖を振るう。
魔王麾下において策を弄する軍師。そのくせ、自分の愉悦を優先する悪癖が存在する。
正確は残忍の一言。人をどこまで生かした状態で苦しめれるかを念頭に作戦を遂行する。
軍師であると同時に一級の戦士でもある。魔法使いでは無く、『召喚士』。巨大な質量の物体や、魔法を陣から引き出す。
本来、彼の持つ力は引き出す、呼び出す、持ってくるなどの一方通行の力。『影』は魔王から預かっている力。
『ジャイルズ』
魔人種。六将軍第五席。460歳前後。推定LV350オーバー。
無数の傷跡が全身をはしり、皮膚の元の色が分からないぐらい変色してる。
肉が不自然に抉れたり、偏っているためシルエットが隆起しているように見える。
一見すると少年から青年へと至る狭間だが、これでも人魔戦役を経験している。
『ディオニュシウス』
魔人種? 六将軍第六席。年齢不明。推定LV300オーバー。
顔まで覆った青銀の全身鎧を纏うため素顔、年齢、性別すらも分からない。
特沸すべき点は三メートルを越す巨体に奇妙に濁って聞き取りづらい発音。
『ノーザン・オルストラ』
人間種。故人。
冒険王が活躍した時代に彗星のように現れた天才。
出来たばかりのギルドに身を寄せ、運び込まれていた魔石を活用した魔法工学の分野を切り開き、一代で完成させた。
自らを科学者と呼び、エルドラドに存在していなった技術や知識を齎した事から異世界人だと知られている。
生活を豊かにする道具を作る一方で、大量破壊兵器を生産。戦争を引き起こした。
その結果を悔やみ、魔法工学の兵器に対するカウンター兵器を製造した。
『赤龍』
古代種の龍。司るは火。
本来の役目は世界を管理する13神と世界を支える精霊たちの仲立ちをするのだが、無神時代突入して以降、引きこもり生活を満喫していた。
肉体を持った精霊と呼ばれるほど、高い魔力を有しており、鱗一枚、肉体一欠けら、血の一滴までが伝説級の素材。もっとも、赤龍の体を狙って挑もうとする愚かな存在は大概が殺されている。
また、死亡しても幾らかの時をおいて復活する。過去にも数回死亡しており、これが初めてでは無い。
読んで下さって、ありがとうございます。
来週は誤字脱字の訂正や、『毒薬』の修正に取り掛かります。
4章開始はその後になると思います。しばらくお待ちください。




