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ゼンマイ仕掛けの頭を動かせ

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/10/22

時代に取り残されても、不器用でも、泥臭く巻き続けるすべての人へ。

昭和のにおいを残した短編作品です。どうぞお付き合いください。

 わたしの頭はゼンマイ仕掛け。ゼンマイはギコギコ巻かなければならない。そうでないと動きは止まってしまう。だから、いつでも 巻き上げる 体勢を作っておかなければならない。巻き遅れたらおわりだ。動きを止めれば餌食になるしかない。

 だからぎこちなくとも動き続ける。動き続けなければならない。

 そんな前時代的な仕組みに頼らなければならないのは、昭和の名残り。ポップカルチャーの進化から完全に取り残されている。

 もう、情報処理が追いつかない。

 だからこそ

わたしの頭はゼンマイ仕掛け。ゼンマイはギコギコ巻かなければならない。そうでないと動きは止まってしまう。だから、いつでも 巻き上げる 体勢を作っておかなければならない。巻き遅れたらおわりだ。動きを止めれば餌食になるしかない。


 だからぎこちなくとも動き続ける。動き続けなければならない。


 そんな前時代的な仕組みに頼らなければならないのは、昭和の名残り。ポップカルチャーの進化から完全に取り残されている。

 もう、情報処理が追いつかない。

 ポップカルチャー などクソ喰らえ。夕闇が迫る中、時代の孤独に苛まれ、それでもゼンマイは巻き続ける。何のためになるかわからないけれど。

 だからこそ巻く。

動きを止めない限り、俺の時代はおわらない━━。


    【了】


御一読いただきまして誠にありがとうございました。少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。これからもよろしくお願い申し上げます。

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― 新着の感想 ―
気骨を感じる素敵な詩でした。٩( 'ω' )و さまざまなものがコスパタイパと言われ、根性や積み重ね、苦労や耐え忍ぶことが────疎まれ馬鹿にされるような昨今です。 誰もついてこなくても、周りにも追い…
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