表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

返品不可の明日

作者: y


___ 「 人生 って 、 こんなものでしょう? 」




彼女 は 、 そう言って、プールの中へ 飛び込んだ。


頭 が 可笑しい人 だと 思った。


真夜中 に 、 仲良くもない 、 話したこともない

僕 を 呼び出して 、急に プール へ 飛び込む なんて



彼女 は 、 少し 変わった 人 で 、有名だった。


いつも 、 学校では 一人 だった けれど


「独り」 では なかった。


「 孤独 」 なんて 知らないような 顔 を していた。



彼女 曰く 、僕 は「ロボットみたい」。


誰か を 敵に 回すこと を 怖がり

好きでもない 人間 に 気に入られよう と

愛想 を 振りまいている 姿 が 、 そう見える、と



いつ 切れるか わからない

糸(縁)に 必死 に 掴まって


それを 、誰か に 切られても

切られてないような フリをする。



それが 、私は 気に入らない。


嘘 ばっかり で 固めた その 仮面


そろそろ 外そうよ 。


私は 、切れない 糸を掴んで

ここで 待っている から。




それは 、ある意味 、 僕 に とって


新しい 挑戦状 だった。


他人が僕のことを 、 どういう風に思っているかが


不安だった。知りたかった。



だけど 、皆は 、


その 本当の 応え を 教えては くれない。


その度に 愛されたくて 、 自分 を 売って

どうしようも なく 溢れ出してくる 「孤独」を

埋めるため に 、お互い を 利用 している。


その度 、僕は 、 都合 の いい 人間 と 認識され

嫌 な こと も 、 段々 断れなくなっていた。


毎日 毎日 、僕 の 背中 は 、重み を 増していった。



それを 、 彼女 は 、 何故 だか よく 知っていた。


___ 「終」 ___




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ