特別編2 カード紹介(23話前半まで)
本編ではありません。カードを紹介していく特別編です。読者の方からまとめた一覧が欲しいとの要望があったので、まとめていきます。好評だったので続きを投稿いたします。
■『正宗』 武器 コスト15 スーパーレア
●相手の装甲を半減したダメージが通る
●異形を倒すたびに、攻撃力と耐久度が1増える
●攻撃力80 耐久度80
山本先生の使用する愛刀。彼は以前ウルトラレアの刀剣系武器カードをダンジョン攻略の際に入手したことがある。全体的なスペックとしてそちらの方が二回りは強かったが、『手になじむ』という理由で彼は正宗を放棄しなかった。その際手放したウルトラレア刀剣は莫大な金額で学園に売られて、山本のサブの装備が充実することになった。『正宗』は機械化異形程度ならば切り裂く攻撃力を最初からもっていて、耐久も高いので非常に取り回しのいい武器である。異形を倒すたびに火力耐久の増加は使い手の練度が高いほど強力であり、山本の佐官級講師としての地位を確立させている一枚である。
■『鷹の目』 呪文 コスト8 ウルトラレア
●使用者の動体視力と反射神経を5分の間、10倍にする
シンプルイズザベストを体現したかのようなカード。これも山本が使用するが、動体視力と反射神経の向上は近接使いと非常に相性がいい。『鷹の目』状態の山本は三方から重機関銃の斉射を受けても捌ききれるほどの防御能力を持つ。さらに特筆すべきはそのコストである。発動から5分間持続し、コストが8なので実質3分の休憩を挟めば常時、彼が負けることはほぼあり得ない。ウルトラレアとのことで価格は非常に高いが、このカードを採用するトレイターはあまりいない。なぜならば銃撃などの奇襲に対してならばこのカードをキャストする前に攻撃を受けてしまうし、こちらから攻撃に回ることを想定してもガンナーには無用の長物である。そのため紫苑や山本など近接系の辣腕には欲しいカードではあるが、汎用性が低いためウルトラレアの中では低価格に落ち着く。
■『簡易迷宮』 その他 コスト120 レジェンドレア
●簡易的なダンジョンを生成する
●回数5
日本が世界に誇るトレイター先進国になっているのはこのカードありきといったところであろう。MMOなどでよくある『稼ぎ』の場所を作ることができるため、無限にカード資産を集めることができる。これにより基盤となるスターターデッキを作ることが可能となった。簡易ダンジョン自体がライト級にも劣る難易度になっているため、新人の教育にも使用されており、異形戦争後の日本を支えた最重要カードとなっている。このカード一枚は人命100万に勝ると判断され、このカードを守るためだけに理事長という人類の最高峰の戦力を守り人として扱っている。故に基本的に理事長はダンジョンに潜ることは少なく、対人戦闘へ特化したデッキを使用している。トレイター学園が要塞化されているのも無理はない最重要カードである。
■『二重投影』 呪文 コスト60 ウルトラレア
●捨て札一枚を活性化させる
劇中ではインスタントダンジョンの複数展開としてしか利用されていないが、その汎用性は目を見張るものとなっている。簡単に言えばトランプのジョーカー『ワイルドカード』でありどんな強力なカードでも二枚目として扱うことができる。例えば異形が足りないと感じた時にはそれに、AOEが不足している時はそれに。自由に変更できるためデッキの柔軟性が非常に富むことになり、場合によっては対人用とダンジョン攻略用の二種のデッキタイプを考案したデッキビルダーもいたほどだ。しかしコストは60。つまり一時間のクールタイムを要し、デッキの殆どの汎用カードよりも高い。それでも強力さに間違いはなく、超高額のレートで取引されている。これがレジェンドレアでないのがおかしいとカード研究家から何度も提唱されてきていた。(レアリティはカードの色ごとに変わっている)
■『ガントレット』 武具 コスト10 レア
●パンチの威力を強化する
●攻撃力45 耐久度65
■『ファーストギア』 呪文 コスト15 ノーマル
●15分間『ガントレット』を強化する。次の強化は『セカンドギア』でしか行えない。
以降『セカンドギア』から『フィフスギア』の四枚が存在する。
鬼塚の主力武器である手甲。彼のほかにこのガントレット系統のカードの使用者はほとんど存在しない。理由は単純で異形と対戦する距離が近くなればなるほど、使用者の死期も近づくからだ。しかし、彼は剣を握った経験もなく、銃を練習するつもりもない。地元で亡くなったバイク仲間の親御さんがまとまった金を出してくれたものの、トレイター学園の入学金でほとんどを使ってしまい。構築済みデッキだけではいずれ『頭打ちになる』ということを彼は言語化できてはいなかったものの感覚で理解していた。故に彼なりに考えてスターターデッキを売り払い、このガントレットデッキを揃え集めた。もとより喧嘩では負けなしの鬼塚が使用すれば、サポーターこそ必要になるものの、ガントレットデッキでも戦えた。紫苑の助言のもと彼は本格的にこのデッキを強化し始めるがこのデッキは使用者がいない分非常に安価で作れる。紫苑はもとよりこのデッキのことを『弱いデッキ』だと認識していた。理由はデッキの大部分を関連カードで占めてしまうからだ。そのため検証することはあまりなかったがガントレットデッキには付与が多く、悪用しようと思えばいくらでも強化できる可能性に気づいた。自身の視野の狭さを反省し、鬼塚のデッキのサポートを行っていた。
■『マナ・ゴーレム』 異形 コスト20 スーパーレア
●このカードが破壊されたとき、周囲30mの不活性化している『マナ・ゴーレム』以外のカードのコストを10減らす
●自壊不可
●攻撃力20 体力210
汎用性の塊のようなカード。体力が非常に高く、壁として利用できるのはもちろん、破壊時のカードコスト減少の効果が非常に強力で、ループコンボさえ考案されたし、紫苑は実際にそれを実戦でやってのけている。コンボデッキはカードゲームならばとても強力なデッキに位置づけられることが多い。しかし、トレイターが用いるコンボデッキは性質が少し異なる。カードゲームでは相手のライフを『削りきることが目的』としてあるのに対して、ダンジョンではドミネーター討伐やコアの破壊、総じて『生き残る』ことを主眼に置くことが必要である。そんな実戦においてコンボは現実的ではなかった。通れば大体勝ちというコンボデッキの強みは裏を返せば通らなかったら死亡というシビアな現実をデッキビルダーに叩きつけた。『マナ・ゴーレム』はコンボデッキだけでなく様々なデッキに採用されている。純粋に相手の撃ってきた除去に対応し、召還するだけでも低コスト域の使用済みカードならばすぐに使えるようになるのは強力で、スーパーレアの中でも特に高価な一枚。当然だが自壊はできない。
■『ナチュラル・ゴーレム』 異形 コスト15 スーパーレア
●このカードが存在する限りこのカードと半径30m以内の人物は自動回復能力を持つ
●自壊不可
●攻撃力15 体力285
栞のデッキに入っている二種類目のゴーレム。ゴーレムは基本的に自壊できないが、耐久度が並外れており正しく運用すればコントールデッキならば採用の範疇に収まる。ビートダウン(異形を召還し、それによって敵をなぎ倒すデッキのこと)でも回復と壁の二つの効果を持ったこのカードの存在は非常に偉い。特にバランスよくデッキを組むと異形、回復、武器、AOEの四枠はよほどの変態構成にしなければ枠をとられてしまう。なので、壁と回復を兼用でき、デッキの枠を開けるこのカードは比較的重宝されている。しかし、守りに寄ったデッキではいずれ押し切られるので、アタッカーが別にいることが前提となる。
■『狩人の健脚』 呪文 コスト5 ウルトラレア
●15分間自分の脚力を20倍にする
●15分間空中で一回跳躍ができる
長谷川が用いるウルトラレアカード。移動力が人類の限界を超え、二段ジャンプさえ可能になる優れもの。このカードは『鷹の目』と違い自分の体に装着されるイメージでキャストされる。その為15分経った後にコストの支払いが始まるため、実質『鷹の目』よりも重い。スピードだけでなくパワーも増加するため、これ一枚で自己完結している点は素晴らしい。教団幹部ヴェーノ戦では彼の毒の守りを、脚の速さで毒が回る前に攻撃するという脳筋な解決策を図った。またこれは実力者ほど自己強化のカードをうまく使えるという点が良いほうにも悪いほうにも働いている。実力者同士の勝負でスナッチャーに負けた場合。大きな脅威になってしまうからだ。
■『旋律のマエストロ』 異形 コスト150 スーパーレア
●このカードが召喚された際、直近120分に使った『旋律』と名のついた呪文全てを再使用する
●攻撃力120 体力150
琴音の『旋律』デッキの切り札である。強力な攻撃力と体力を誇り、出た時に二時間以内に使用したすべての『旋律』カードを再使用できる。攻撃、防御、俊足と三種の旋律カードを再使用することのできるヴァリュー(カード一枚が出せるパワーが大きいこと)を持ち、自身を戦線に投下できる強力なカード。琴音のデッキはほとんどが『旋律』で組まれており、マエストロを最大限利用できる構成になっている。しかしながら当然弱点も存在し、そのコスト故にマエストロで決められなかった場合、終わりなのが一つ。『旋律』カードが現段階でそこまで数が多くないのが二つである。『二重投影』等のカードを投入し、『旋律コントロール』が完成すれば次のステージに行けるため、琴音は今新たな『旋律』カードと『二重投影』の購入資金を集めている。




