表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ

初投稿です。拙い文ですが、ご容赦ください。


「言ってきまぁす!」


高校二年の、夏の日差しが強く、セミの鳴き声がうるさい日。なんでもない夏休みの一日。


俺は友人が出る野球部の試合の応援に行く為、意気揚々と自転車にまたがった。


高校入学の時、遠い田舎に住む祖父がお祝いとして買ってくれたお気に入りの自転車だった。


力強くペダルを踏みこむと、ムワっとする夏の空気を切り裂くように加速してゆく。


(おっと、止まるか)


交差点の信号が黄色へと移り変わる。ここの交差点は良く事故が起こりやすいから注意しろと小学校から言われてきた。


そして持ってきたペットボトルを口に付けようとしたその時。



キキ―ッ!!


と車が急ブレーキをかける音が響いた。急いであたりを見渡すと今動くはずの無い、赤で止まっているはずのトラックがこちらへと迫ってきた。



「おい、嘘だろ!!?」



俺は何も考えず、無我夢中で乗ってきた自転車を乗り捨て走った。


ブォォォンという重厚なエンジン音はなおも後ろで響いている。



「やばい!やばい!やばい!!!!!」



懸命に足を動かす。がトラックは止まる様子はない。



(もうだめだ!ぶつかる!)



そう諦めて、俺は、とっさに、ほぼ無意識に、目を瞑った。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ