表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バッドエンドが覆せない! ~詰んだゲーム世界に転生した魔王後継者は、フラグ回収を急ぎたい~  作者: 仲仁へび
番外

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/41

SS この世界を諦めない(リズ)



※平行世界へと帰ったリズの話です。





 平行世界へと戻って来たリズは、己の目の前……そこに居並ぶ勇者パーティとエキストラを見つめる。


「ほんと無理ゲーにも程がある状況だけど、やってやれない事はないんだから。気張って行くわよ」


 言葉を聞く面々の内訳は、ユリカとネージュ、そしてラクシャータとセリア。


 後者二名は、しばらく連絡が取れなかったので死んでしまったのかと思っていたが、平行世界に帰還してから一週間、無事に根城にしている地下施設に戻って来たのだ。


「そうねぇ。ネル君もまだ完全に魔王に乗っ取られてるわけじゃないみたいだしぃ」

「意識あった。私達の事、トドメ刺さなかったから」


 セリアとラクシャータは五体満足でちゃんと生存して、リズの前に立っている。

 帰って来る前の出来事から考えて、一時はそのネルに殺されてしまったとばかりにリズは思っていただけに、再会の喜びは大きかった。


 リズは、そこにいる者達へ言葉を続ける。


「作戦はこうよ、ネージュを中心にネルを抑え込む。そして隙を見て、対魔王兵器をぶち込む。どう? シンプルで良いでしょう」

「シンプルでいいと言いますか、それしか思いつかなかったと言いますか」


 説明する言葉に情けなさそうに応えるのはユリカだ。


「何よ。仕方ないじゃない。それしか方法が本当にないんだから」


 リズ達は今、再び魔王討伐に赴くための作戦会議をしている。


 終わりかけの見本のような世界だが、リズは自分達が生きてきた世界を無かった事はせずに、あえて不確定な未来を掴む道を選びとった。


 人生にやり直しはない。

 例えそんな事が出来たとしても、リズは断っただろう。

 もし、やり直してしまえば、そこまで歩いてきたすべてを犠牲にしてしまう。


 だから、リズはこの絶望的な状況を覆そうとする事に力を注ぐのだった。


「きっと、あいつも同じ事を思ってるはず。だから……、もうちょっとだけ気張んなさいよ。絶対に助けるから」


 リズはどこかにいるこの世界のネルへと言葉をかける。


 悲しい事も辛い事もあった。

 けれど楽しい事も嬉しい事もあった、この世界を失くしたくはないから、と。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ